Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

バングラディシュ・ダッカ襲撃事件に思う事

2016-07-03 21:26:44 | 国際・政治

日本時間の昨日早朝、インド国東隣のバングラディシュ国の首都ダッカ市内にて、イスラム過激勢力による大規模な飲食施設の襲撃事件が発生、邦人犠牲7名負傷1名を初め、欧米印など計20名の方々が落命の大惨事となった。犯行には、国際イスラム過激勢力 イスラム国ISの関与が強く疑われるとか。まずは、犠牲各位に一言弔意を表し、負傷の方々にもお見舞いを申したい。

犯行に及んだイスラム過激勢力は、同教の重要行事 断食月ラマダンが終わる日の夜を狙って、外国人向け飲食施設の襲撃を計画的に実行したとされ、前後して中東各地にて生じた事件と同様、残忍さの度合いを増している様だ。同施設に立て籠もった末、バングラディシュ国の治安部隊の突入前に、人質の多くを殺害していたとされ、人質解放交渉余地のない自爆攻撃だった疑いも強くある。勿論、同国の平和に対する重大な挑戦であり、全く許容の余地はないが、昨年辺りから外国人の殺害事件がしばしば生じていただけに、予防の余地はなかったものかとの想いが残るのも事実で、だとすれば憤りと共に、悔いも残る所ではないだろうか。2013=平成25年にアフリカ・ナイジェリア国にて生じた、邦人技術者10名が犠牲となった襲撃事件の教訓が、余り活かされていない所があるのも、何とも悲しい所だと感じるのだが。

この事件に際し、安倍政権は十分に対応している。直ちに重要閣僚による緊急会議を立ち上げ、現地へ向け、ご遺族やご家族を送る政府専用飛行機の派遣も早めに決まった。これから起きる事態にも、十二分に対応する事が表されており、是非ともお願いしたい所だ。ただ、敢えて申したい事は、これは事後の対応であり、これからは、こうした事件からいかに在外邦人を守るかと言う予防策も議論されるべきではないだろうか。例えば外務省による危険情報を、関連企業や団体の上部だけに伝えるのではなく、実際に渡航する関係の方々全員で、危機感と実感を持って共有し、食事などの息抜きの会合にあっても、万一の事態が生じたら、とに角命だけは守れる様避難できる態勢を身につける様修練をしておくとかの対策をだ。

我々日本人全体の問題かも知れないが、こうした危険な状況を実感を持って接し、危機感を持って向き合うと言う事に慣れていない所があり、それが今回の事件でも、犠牲を多くしてしまった所がある様に思うのだ。因みに、英、独、仏の各国の方々に、犠牲は一名も出ていない。普段からの警戒姿勢の差が、こうした所に出てしまうのは否定できない所だと思うがどうだろう。もう一つは、危険についての情報がまだ不十分な事。自国民の多くが酒気を禁じられる事実上のイスラム教国において、適切とは言えない酒気の供与があったかのではないか、その為に武装勢力が攻撃に及んだ可能性までを含め、外務省の取り組みも、それは不満が残るだろうが、やはり実際に赴く方々が、そうした情報を多く共有し、自らの強い姿勢で危険を防ぐとの気概がなければ、同じ悲劇はいずれ繰り返されてしまう様な気がする。そうはさせない、少しでも犠牲被害を抑える国民的な心がけと取組みが、亡くなられた方々への最大の供養だと思うのだが。

最後に、この様な大事件に際しても、我国の政党は、与野党が協力して事に当たると言う姿勢が見られないのは困った事。最早そうした文化が不在と言うのだろうか。少し前、南米ペルー国の大統領選にては、日系人大統領だった人物の令嬢が立候補、惜敗はしたが、当選の対立候補が「これからも、共に頑張ろう」と選挙戦の労いと激励をされていた。我国では見られぬ光景だ。民共メインの連携野党のやる事と言えば、事件対応の安倍政権の僅かな不手際や、事件対応中、官房長官が予定の新潟出張に往復して離席した事など、揚げ足取りや「ヤの字」がする言いがかりばかり。官房長官は、予定の行動での留守中も副長官に権限代行を依頼、安倍大臣も、遊説をやめて官邸での陣頭指揮に専念された以上、大問題にされる筋合いはない。民共幹部連中の対与党非難は、ただの「不愉快な大合唱」に過ぎない。

今回画像は先年、岐阜・中津川市付近にての田園風景。ダッカで非業の最期を遂げられた各位、最早この長閑な眺めに接する事ができないのは遺憾の極み。紹介中の、渡辺貞夫さんの今回楽曲は「ラヴ・ウィル・メイク・イット・ライト(Love Will Make it Right)」下記アドから視聴可能。本当は、この曲に込められた想いが世界中に届くと良いんですが、やはり理想論なんですかね。嘆

https://www.youtube.com/watch?v=ZRdYnR7Q2nM

コメント (2)
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