2016=平成28年7月も、早下旬に入った。ここの所の当地愛知は、半ば梅雨が戻った様な曇り空。降雨に至る程の威力はないが、今一つはっきりしない空模様。これまでも記して来たが、まあ晴れれば猛暑間違いなしだから、これはこれで好いかも知れない。特に現状、深夜帯に冷房が不要なのが有難い所である。しかし、これからの暑さは覚悟しなければならない。
覚悟と言えば、これからの日本人が心得なければならない事がもう一つ。先般の、バングラディシュ国 ダッカ市にての、日本人複数が犠牲となった飲食施設襲撃事件の犯人中、我国の滞在歴のある事が分った者が含まれていた様だ。又、今年初以来、西日本のある私立大の講師だったバングラディシュ出身者が無断欠勤の末行方不明となり、出国済である事が判明した。この人物が、前出の襲撃事件に関与した疑いが指摘され、事実なら、在外日本人がたまたま巻き込まれた偶発事件ではなく、ある程度でも初めから標的にされていた疑いも持たれ、その事より、我国民市民の対テロ事件への向き合いを改めるべき時が来ていると見る事もできよう。つまり、我々を取り巻くテロ事件の懸念度合、専門的には「フェーズ」と呼ばれるあり様のレベルが又一段、警戒を要する方向へと振らなければならない時が来たと言う事だ。この事象を、折々に、安保法制整備を急ぐ安倍政権のせいにしようとする浅い左翼的風潮があるが、勿論不適切なもの。安倍政権のせいでも与党保守派のせいでもない、当然の時代の流れなのだ。我々は、今一度少しでも広く世界を見渡し、身近に迫ったテロの危険と対峙する覚悟と気概を新たにしなければならないのではないか。日本国憲法第9条「平和条項を守る」真の意味とは、そう言う事のはずである。
今月末、東京都知事選挙が行われる。経緯は、舛添前知事の遺憾な政治資金問題だったが、その問題への公正さと同等以上に問題視されなければならないのが、2020=平成32年予定の東京五輪を控え、我国内、特に東京都内にてのテロ攻撃に備え、対応できる能力を持つ人物が選ばれるべきである事を、強く主張しておきたいと思うのだ。
この対策を実行できる、資質的に最も近い位置にあるのが、元防衛相 小池百合子候補だろう。元総務相 増田寛也候補との分裂選挙となった為、与党の推薦を受ける事は叶わなかったが、集票力はあるし、無党派層にも相当に浸透する事だろう。俺は東京都民でないのがちと残念だが、これから必要となるテロ対策、そして急を要する保育所問題への対応では、有権者であれば小池候補を推したく思う。増田候補も、知名度がいま一つなのが弱点だろうが、首長としての地力はかなりあるとは思う。
そしてもう一人、報道家 鳥越俊太郎候補の事。多くの方々がご存じの様に、俺は難があり過ぎると思う。少し前から記して来たが、同候補の事を論じる時、思考の左右や最近の週刊誌報道で問題視される、過去の不適切な女性交流問題はさて置いて良いとさえ思う。女性視点からは許し難いかも知れない。しかしながら「英雄色を好む」の古(いにしえ)の言葉にある通り、一定の実力者達、或いは人気者達に女性の影はつきもので、平成初期に、TVとの顔とも言われた同候補にこんな影があっても、まあ芸能ネタレベルの受け止めでも良いのでは、とも思う。
むしろ、鳥越候補の最大の難は、健康身体問題にある。既に齢70代半ばにして、癌手術4回。自称「癌サバイバー」とかだが、この病気はいつ再発するか分らない。しかも同候補のそれは、深刻な転移も始まっていて、その症状は主観と客観では天地程の差があろう。「五年生存率」とか言う言葉があるそうだが、同候補の場合、四年に亘る激務とも言える、東京都知事の任期を全うできるとは到底思えないのだが。
もう一つ、政党の推薦態勢の不確かさ。四野党、民進、日共、社民、小沢生活の支持があるとは言え、所詮「烏合野合」。出馬当初、鳥越候補は、選挙公約や政策ビジョンさえまともに語れなかった。「住んでよし、働いてよしの東京都」と言う話だが、やはり「旨い話」の域を出ない。四野党連携を主導しているのは日共だ。そんな事で、今の活力と自由、知性と猥雑さが微妙に共存する東京の魅力を、未来に引き継げる訳がない。又、公約を実行すれば、我国内の東京一極集中を更に加速させ、国政選挙で折々問題になる「一票の格差」に更に拍車をかけると言う、矛盾した皮肉な現象を招くのは目に見えているのではないか。因みに、この問題で全国にて国政選挙無効を叫ぶ、集団訴訟の挙に出ている連中は、鳥越候補に近い思考的立場である。
鳥越候補は、不適切な女性交流疑惑を取り上げた週刊誌を相手に刑事告訴に踏み切る様だが、この行為のお膳立ては、日共とその弁護団が行ったとされる。いかに不適切の度合いが高いとは言え、たかが個人レベルの女性問題だ。鳥越候補程の弁舌力があれば、全国民市民に向け、説得力のある説明ができるはずではないか。それができない、と言うよりできてもしないのは、如何にも不自然で合理性に欠ける。誰がどう見ても、何らかの政治力が作用して「できない」状態に追い込まれているとしか思えない。刑事告訴を主導した鳥越候補の弁護団、代表的な二弁護士 HとFは、実は日共弁護団の主力とも言われる。この事から、鳥越候補は実は日共の傀儡であり、一連の選挙戦術も、対週刊誌過剰反応も、悉く日共の「党の都合」で行われたと見られても仕方がないだろう。
そして、冒頭のテロ対策。鳥越候補は、恐らくはその全てを実行しないだろう。つまり、この分野では全く無力、期待ゼロと言う事だ。最大の原因は、背後で操る日共の影だ。同党は、未だに武力革命の野望を捨てていない。戦後一貫、破壊活動防止法に定める「要監視団体」に指定され続けているのもその為だ。その巧妙危険な戦術は、今年初 天皇陛下ご臨席で開かれた国会開会式への「疑惑の幹部出席」にも現れていよう。つまり、皇統の陰りにつけ込んで、国会議席が多数の内に、様々な策謀を仕掛けて実効のあるものに仕立てようとする不良意図の臭いが強くするのだ。もしも、鳥越候補の健康不安を熟知の上で「斃れたら再選挙すれば好い」などと考えているなら、正に人権蹂躙そのものではないのか。
投票まで後一週間余り。どうか東京都民各位が、賢明な選択と審判、そして高い民度の証しである、これからの見通しを表して下さる様、他地域で見守る我々も、住む人暮らす人にとり、良き結果となる事を祈りたい。今回画像は、岐阜・東濃にてのJR中央西線貨物便の様子。やはり本領を見せるのは冬場で、石油需要が頭打ちの夏場は、便数、油槽車の編成も少な目の様です。紹介中の、渡辺貞夫さんの今回楽曲は「セイ・ホェン(Say When)」右記アドから視聴できます。 https://www.youtube.com/watch?v=HO41hnW1J_8