今日は、今年 2018=平成30年の建国記念日。既報の様に、今上陛下が来春ご退位の見込みであり、平成年間の建国記念日は 後一回となる見通しだ。初代 神武天皇の即位から、今年で 2678年。皇紀ではこの年号になる。大いなる節目への敬意と共に、この悠久の歴史に想いを致し、改めて 祖国日本の尊厳や、これからのあり様を 拙者なりに考えて参りたい、と気分を新たにする所であります。
発生直後 少し触れはしたが、改めて 台湾の震災に、心よりのお見舞いを申し上げます。この事態に際し、安倍総理大臣が 大変な状況に見舞われた事共へのお見舞いの意として、「台湾加油」の色紙を記されたのだが、当初 祭台湾総統宛てとする予定の所が削除されたとか。詳細は不明なるも、風聞によれば、どうも「台湾を国家として認める意思のない」中国大陸に忖度した、外務省の意向らしいと言うのだ。台湾代表たる、祭総統閣下宛てを明らかにする国際儀礼の何が悪いのか?拙者などは「意味不明」としか理解のしようがないが、一方では 我国中枢での媚中志向が明らかになった証左であり、そこは糾した方が 今後の為だとも思うのだが。
北鮮に政治利用された事もあって、些か白けた所もある平昌(ぴょんちゃん)五輪の過熱報道の蔭で、前述の台湾震災や、奄美群島近くの東シナにての、大型タンカー衝突に伴う 深刻な海洋汚染に繋がりかねない 大量の重油流出事故などを、満足に報道しているメディアは少ない様だ。建国記念日に当たっては、平昌五輪より重く見られなければならないはずだが、購読数や視聴率優先の姿勢が事実なら、「第四の権力」は 確実に死へと向かっている様に見られても仕方がないと心得るのだが。
それにしても、我国の建国記念日に 以前から賛否があるのは驚きだ。しかも、昭和期の間は 旧社共に近い反対勢力も、それなりに多かったのだと聞いている。今日の TV報道を見た限りでは、あくまで一例だが 建国記念日を祝う、或いは肯定する勢力の催しには、かなりの人数が参加した模様に対し、反対勢力のそれは、以前よりは低調な印象を受けた。それは 一定当然だろう。
反対勢力の背後には、我国の尊厳を否定する日共、社民などの左派野党が控えている。五輪開催中の大韓民国と対峙する北鮮の問題に関しても、浅はかな戦争反対に拘泥するせいもあってか「北鮮とは、圧力が効いてないから対話しかない」などとの表明が見られた。呆れてものが言えない。日米が先頭に立ち、国際連合の認知も得て行っている対北圧力は、現在進行中であって「ダメだった」の結論は出ていない。それを、勝手に「ダメ」判断をして、自勢力の主張に有利な様に、印象操作しているのである。或いは、北鮮内の飢餓発生の可能性を持ち出して、我国政府に人道支援とかの、無理難題を要求する向きもある。その前に、同国の核武装の現実や、まだ解決には遠い 日本人拉致事件の事共を糾す方が、ずっと重要だろう。
多くの反対意見を抑え、とりあえず訪韓を果たした安倍総理大臣の行動は、概ね良好だった様だ。拙者も余り前向きになれなかった訳だが、もしも訪韓がなかったら、北鮮は 更に五輪の場を引きずり回す様な挙に出た可能性もある。それを牽制できただけでも、所謂慰安婦問題についての 日韓合意の今後など、課題は残るも 一定の効果があったと見るべき、と拙者などは思う。
中朝をメインに、今の我国を取り巻く情勢は、本当に難しいと実感できる様になった。在沖縄米軍基地や、佐賀県下での陸自ヘリコプター事故など、遺憾な所あるのは事実だが、それらを踏まえても、これからの我国のあり方がどの様たるのが良いのか、国民市民のレベルで 本気で思考している時が来ていると感じる。非業の最期を迎えた、J・F・ケネディ 元米国大統領の金言「国が己に何をしてくれるかを問うのではなく、己が国に対し、何ができるのかを問うべき」の高い見識も、きっと大きなヒントになるのでは、とも愚考するのだが。今回画像は、我国の建国ゆかりの 伊勢神宮近くの伊勢湾沿いを行く、JR参宮線の様子を。