Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

承認へと向かうコロナ治療薬・アビガンと既成メディア

2020-10-17 21:15:46 | 社会・経済

今日 中国大陸由来の新型コロナ・ウィルス感染症流行の影響もあって延期されていた、昨年ご逝去の 中曽根康弘・元総理大臣の内閣・自民党合同葬が執り行われた。費用面、そして国公立大学など宛ての弔意要請など 賛否の分かれる対応が話題になったが、拙個人は改めての弔意を表したく思う。安倍前総理も一定はそうだったかもだが、より真に近い我国益に寄り添った政治・外交姿勢の所は、それは前向きに評価されて良いと心得るものだ。

もう一つ、実はネット知人の方から 前回拙記事についての訓告的感想を頂いたのでご報告の次第。これも今話題の 日本学術会議のあり方につき、相当数の保守側各位が主張される様な 民営移行を行った上で、年間 10億円超の運営予算を、いっそ海上保安庁が試験を行う無人警戒機の試験にでも充ててはどうかとの気持ちで記したのだが、この予算面での拙記述が明らかに不十分だった様だ。

海保の試験とはいえ 国防安保に関する事共と日本学術会議のそれを簡単にリンクすべきではないとのお言葉で、無人機本格導入の暁には、その予算は億単位では済まされなくなる事も予想される由。拙者もその事の大まかな所は分かっていたのだが如何せん、明らかに表現が不足していた。そうである以上、国防安保と日本学術会議の両問題を安易にリンクさせるべからざるは事実であり、ここに知人の方初め 読者各位に一言の陳謝と再発を防ぐべく検証を十分に行う様 心がける次第。「普段より粗雑な感じもした」との声も賜った。明らかな反省材料。ここは十分留意して参ります。

本題です。世界レベルでは多くの犠牲を生じ、最早人類の 10人に 1人が陽性ともいわれる前述感染症流行。その出口へと向かう光明が 治療薬と予防ワクチンの開発であり、どちらもそろそろ動物実験→臨床などの試験を経て、一部では国家的承認を得る手前まできている様だ。我国でも既に輸入薬二件が承認済み、国産初といわれる治療薬「アビガン」が昨日 厚生労働省宛ての承認申請へと進み、早ければ来月中にも承認を得る可能性も出てきた。この件につき「あの」朝日新聞ネット記事を引用して、みて参る事にしたい。

「アビガン 11月にも承認の見通し 厚労相『しっかり精査する』」

(中国大陸由来)新型コロナ・ウィルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、(製造元の)富士フィルム富山化学は 10/16、厚生労働省に製造販売の承認を申請した。今後、厚労省が審査する。承認されれば日本で開発された薬では初となる。ただ動物実験で胎児に奇形が出るおそれがあると分かっており、妊娠中やその可能性のある女性らには使えない。

田村憲久・厚労相は 10/16の閣議後(記者)会見で承認について「緊急事態なので なるべく早くということは認識しているが、有効性、安全性が確認できないと承認できない。しっかりと精査する」と話した。政府関係者らによると 11月にも承認される見通しだ。

アビガンを巡っては、当初から政府の前のめりな姿勢が目立った。感染拡大防止を前提としつつ 社会経済活動を回復させようと急ぐ中で、ワクチンと並び重要視するのが治療薬の開発だ。5月の記者会見で 安倍前首相が「同月中の承認を目指したい」と発言。だが国内感染者数の減少で 臨床試験(治験)の参加者が想定通り集まらず、申請には前首相発言から(ほぼ) 5カ月かかった。

治験には 156人が参加。アビガンを使った場合、解熱や肺機能の改善が進み、PCR検査の結果が陰性になるまでにかかる日数の中央値が 11.9日で、偽薬を呑んだ患者より 2.8日短くなった。富士フィルム幹部は「結果は 100点満点ではない。特効薬とまでは言えない」と話す。

アビガンは 新型インフルエンザ治療薬として承認を受けており、一部の病院で患者の希望と医師らの判断で使える「観察研究」という枠組みで新型コロナ(感染症)患者にも使われている。(前述感染症にも)適応拡大されれば、今より多くの患者に使える可能性がある。(引用ここまで)

まずは、此度の新型感染症治療薬としての アビガンの可能性に尽力された関係各位を称えたい。その一方で、我国産の治療薬たる以上、安全確実に効く薬として認めたいとの厚生労働省以下 行政側の想いにも一定は歩み寄りたいものだ。世界を見渡しても 治療薬も予防ワクチンも副作用リスクはそれなりで、その為に治験を途中で止め、安全面を検証している例も複数ある。昨日申請、来月中承認見込みへと漕ぎつけたのは、やはり関係各位の努力の賜物だろう。

この薬剤承認問題につき、安倍前政権の姿勢は確かに前のめりな所もあった。しかしながら、報道メディア側に 未だにその残滓を引きずっている勢力があるのも事実。例えば少し前の共同通信報道は、恰もアビガン承認に際し、厚労省と薬品メーカー間で 11月承認に向けての事前工作があったかの様な記事が配信されていたし、それ以外にも不確かな情報が流布された可能性があろう。田村厚労相の「精査」発言は、これらの不確かな事共を否定一蹴するものとみて良いだろう。

よく左傾メディア関係者共は、保守側報道関係者の不確かな発信を指弾しては得意気な SNS発信をしたりするのを目にするものだが、この問題はあくまで双方にあると 拙者などはみるものだ。それぞれの記事に目を通す時、これは本当に信頼性があるものか、鵜呑みにせずに確認した上で受け入れるのが 本当は望ましい理想なのだろう。

治療薬候補アビガンの承認遅れにしても、製造元が厚労官僚の天下り先として有望でないとかのトンデモ情報にも接したが、本当に近い所は、同薬が本来のインフルエンザ薬より多量の服用を要する事からの安全性が問題視されたからの様だ。現に引用記事にもある様に、妊娠中の女性各位にとっては危険度大につき、使用不可の場面もある。

メーカー関係の方が「これは特効薬という訳ではない」と断られたのは、その辺りの事を踏まえたからではないのか。治療薬アビガンは 国の承認へ向け一歩を踏み出したが、これは決して全てを解決する福音ではなく これまでより治る人数を増やせるという話との 現実面と冷静に向き合えればとも思う次第。やはり一番大事なのは「感染しない、させない為の基本対策の徹底」だろう。今回画像も、過日ので恐縮。拙練習撮影の場、当地副都心・金山公園傍を JR中央線諸設備の検査に赴く試験列車「ドクター東海」の様子を。

 

コメント (4)
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