Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安保土地法案を巡る、公明党の不可解な変節

2021-03-12 21:51:21 | 国際・政治

今夏の通常開催が微妙と言われる東京五輪及び障碍五輪につき、変な報が聞こえて来た。参加選手各位の健康面への配慮につき、中国大陸五輪委より 同国産新型コロナ・ウィルス感染症予防ワクチン提供の申し出があったというのだ。バッハ国際五輪委 IOC会長も基本同意した模様で、必要費用は IOC負担との話まで進んでいる様だ。今日の丸川五輪担当相の会見では 我国側に事前通告などはなかった由で、基本は中国大陸産ワクチンを承認した各国が該当だというが、しかし・・・。

開催国の我国選手団の方がワクチン未接種という事態は、どう考えてもおかしいのではないか。確かに中国大陸産ワクチンは我厚生労働省未承認につき接種不可それ自体は分かるが、そうであればワクチン接種可能な各国よりの 開催に向けての信頼性が損なわれる懸念が大きくあろう。ここは是非 我国参加選手各位向けに、既承認の米合衆国産、ファイザー・ワクチンの特例的優先接種を速やかに調整すべきだろう。五輪開会までの期間は限られている。審議などに暫く日数を要するなら 尚の事、今日明日にも検討に取り掛かるべきだ。

本題です。中・韓両国を含む 東亜圏の経済連携協定 RCEPが既に閣議決定をみている事は先日触れたが、本来これと対を成すべき安保土地法案が与党内の意思統一ができず、国会提出以前の閣議決定さえ不透明な状況とされる。主因は、同法案との向き合いについての 公明党の変節による様だ。以下 時事通信ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「安保土地法案、(国会)提出不透明に=公明、私権制限に難色」

自衛隊基地周辺や 国境離島など安全保障上重要な土地の取得や利用を規制する「重要土地等調査法案」を巡り、与党の調整が難航している。公明党が『私権制限との批判を招きかねない』として慎重姿勢を強めているためだ。政府は今国会成立を目指すが、既に 3/9の閣議決定は見送られ、提出そのものが不透明になりつつある。

「この国会で成立云々という段階ではない。政府を含め協議している最中で、まだ時間がかかる」。公明党の 北側一雄・中央幹事会長は 3/11の記者会見で、法案に関する見通しをこう強調した。北側氏は自民党との調整役だ。

法案は、米軍基地を含む防衛施設や重要社会資本インフラの 半径 1km以内、国境離島を「注視区域」に指定し、政府に土地所有者の氏名、国籍、利用状況の調査権限を付与するなどの内容。不正利用には罰則も設けた。過去に 中国大陸や大韓民国を中心に 外国資本が自衛隊施設周辺の土地を取得した経緯から、歯止めをかける狙いがある。

自民党内では 中・韓両国への反発を抱く議員も少なくない。2/18の部会で法案を了承後、国防族議員は「大きな成果だ。怪しい土地をすぐに調べられるから、公安調査庁も喜んでいる」と語った。

ただ、公明党内の空気は異なる。中堅・若手に賛成論があるものの、太田昭宏・前代表らヴェテランに反対意見が強い。政界引退後も党内に影響力を残す 漆原良夫・元国対委員長も HPで「広範囲の私権制限は行き過ぎだ」と書き込んだ。北側氏の主張は、こうした意見を反映したものとみられる。公明党に法案了承手続きの動きはない。

自民党内には 公明党が難色を示す理由として、かねて太いパイプを持つ 中国大陸への配慮があると指摘する声もある。

加藤勝信・官房長官は 3/11の記者会見で「できる限り早く提出し、成立頂けるよう調整を進めたい」と述べた。一方 自公両党の協議は、自民側の窓口を務める 新藤義孝・元総務相が新型コロナ・ウィルスに感染したこともあって停滞。政府がコロナ(新型感染症)や (総務省他)接待問題への対応に追われていることもあり、自民党幹部は「提出すら難しいいもしれない」との認識を示した。(引用ここまで)

本当に、公明は与党としての思考がおかしくなったのかと申したい。一体、日本国憲法第 29条の規定を詳しく把握しているのだろうか。同条は代表的私権たる財産権規定につき、その第 2項で「財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに 法律でこれを定める」旨が明記されている。安保土地法案は、その名の通り 安保上重要な土地の取得や利用を規制するものであり、正に憲法規定の「公共の福祉」に完全合致するものだ。そこに「私権の制限」についての議論余地はない。その様な所に今頃「私権の制限との批判を受ける恐れ」云々と言って法案に難色を示す側に転ずるは「今頃何を言うか?」の誹りを免れまいて。

前掲引用記事は、自民党内一部の見解としながらも、公明党の非協力的態度に 中国大陸への配慮の可能性につき触れた。これが事実なら 明らかな媚中姿勢であり、我国の独立と尊厳の保持を尊ぶ意思が疑われる事となろう。

日本国憲法抵触の懸念もない安保土地法案は、もう政権与党側で必要な議論は尽くされたと拙者などはみるものだ。引き続いての新型感染症対策や、総務省他絡みの接待問題などの対応が大変は分かるが、矜持があるなら自民党には毅然とした姿勢で この法案の国会提出を敢行願いたい。今日明日はやむなきとしても、将来的には公明党との連立解消を覚悟しても良いのではないか。中国大陸他の外国資本に 我国土の重要箇所をこれ以上蹂躙させない為にも、菅(すが)政権の改めての勇気を強く求めたいものだ。

明日は JRの全国運転ダイヤ改正が行われ、特に首都圏と関西圏にては 夜間の最終列車、所謂「終電」の発時刻繰り上げなど、かなりの見直しが実施されそう。それに伴い、今まで大きな貢献をしてきた 旧国鉄からの履歴を持つヴェテラン車両複数も退役し、永の別れを惜しんだ鉄道ファンも多かった様だ。特に長らく首都圏特急「踊り子」の任を担った 185系直流電車に惜別の声が集まったとか。40年に及ぶ大きな軌跡は、確かに称賛に価するもの。

しかし当地で最期を迎えたヴェテランには更に上がいた。画像の DD51型ディーゼル機関車がそれ。昭和の高度成長初期からほぼ 60年もの時空を駆け抜け、地味ながら四国以外の全国で 主に貨物輸送の重責を担いつつ、時に皇室専用便や夜行特急先導の栄誉にも輝いた実力者。10年前の今頃、主な輸送路を絶たれた東日本大震災に際し、辛うじて残った JR磐越西線を経ての迂回燃料輸送を担ったのが 最後の栄光といえるかも知れません。少し前 当地北郊の枇杷島駅にて見かけた折の模様ですが、震災救援燃料輸送も 途中の登り坂に備えて、この様な 2機重連で挑んでいたやに聞きました。185系よ、DD51型よ、長い間本当にお疲れ様でした。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする