Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

同性婚問題~一定でも権利として認めるなら 改憲が先だろうが!

2021-03-20 14:55:18 | 国際・政治

変異型も加わっての流行が続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症に対応した 首都圏の緊急事態宣言が、明 3/21付で解除される事となった。巷の大きな話題ともなりがちな飲食、観光の各業界を含む経済面のダメージを顧みた措置だが、解除といえども警戒を緩めて良い訳ではないだろう。

前回も記した様に、今月は年度末。人生の節目の諸事に伴う人の移動が少しでも増えれば、感染リスクは必然的に高まるとされる。既に第 4波流行を織り込んだ 厳しい見方も目にする折、我々は改めて 日頃の手洗いやマスクの必着、それに極力他人との社会的距離・ソシャル・ディスタンスの確保に努めたり 飲食時など大声での会話を控えるなど、改めての基本対策徹底を引き続き心がけるべきなのだろう。

本題です。「新しい生活様式」ならぬ「新しい人生観」の一つでもあるのだろうが、先頃北海道・札幌地方裁判所にて 所謂「同性婚」を認める方向の司法判断が示された。左派容共を含むリベラル勢力はこぞって評価している様だが、勿論保守側からは大いに疑義あるのも事実。以下 先日の時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「同性婚否定は『違憲』法の下の平等に違反ー初判断 賠償請求は棄却、札幌地裁」

同性婚が認められないのは 婚姻の自由などを保障する憲法に違反するとして、北海道の同性カップル 3組が国に対し、1人(当たり) 100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が 3/17、札幌地裁であった。武部知子裁判長は、同性婚が認められないことを 憲法 14条が定めた「法の下の平等」に照らし違憲と判断した。原告側の(損害賠償)請求は棄却した。

国を相手に 全国 5地域で計 28人が争う「同性婚訴訟」の初めての判決。今回の原告は 帯広市の 40代男性 2人と、札幌市の 20代と 30代の女性、年齢非公表の男性 2人。

武部裁判長は「同性愛は精神疾患ではなく、自らの意思に基づいて選択・変更できないことは 現在では確立した知見になっている」と指摘。同性婚を認めず 法的効果が受けられにい点を「合理的根拠を欠く差別取り扱いに当たる」とし、法の下の平等に照らして違憲と判断した。

ただ「国民の多数が同性婚に肯定的になったのは、比較的近時」と指摘。「違憲状態を 国が直ちに認識することは容易ではなかった」として、国家賠償法上の違法性を認めず、請求を退けた。

また「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」と定めた憲法 24条について「両性」など男女を想起させる文言を用いていることから「異性婚について定めたものであり、同性婚について定めたものではないと解するのが相当」とした。

原告側は、憲法 24条について「婚姻の自由を すべての人に権利として保障したもの」と主張。相続などの権利や配偶者控除などの利益を得られないのは、法の下の平等に反すると訴えていた。(引用ここまで)

この判決は おかしいのではないか?と拙者などは思う。確かに「人、即ち人格そのもの」の「法の下の平等」に沿わない扱いを良しとしないのはその通りだろう。しかしながら現行憲法第 24条第 1項は「婚姻は 両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により維持されなければならない」と定めていて、その制定が 1946=昭和 21年で翌年施行を考えると、当然当時は同性婚を否定もしなければ想定もしていなかった事が分るというものだろう。

どちらの性にも属さぬ 所謂トランス・ジェンダー的価値観の一部台頭もそれは事実かも知れないが、これまでの伝統的価値観を覆す様な家族像の大きな変更は、選択的夫婦別姓問題や女性天皇肯定論などと共に 我国の国柄を左右する所も大きいのである。一定の権利を保障する方向が望ましいかも知れないが、決して拙速はいけない。その意味で 今回の札幌地裁判決は無理筋だ。「法の下の平等」に無理に合わせようとした為に、婚姻の規定が不当に拡大解釈され 蔑ろにされている印象も否めないのである。

どうしても 同性婚志向勢力の権利を一定でも認めるべきとするなら、その前に憲法第 24第 1項 の見直しと改定こそまず必要だろう。「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」の現行規定を「婚姻は、両当事者の合意のみに基づいて成立」とかに改めさせる方が先決ではないのか。前述原告勢力は 憲法のそうした所を曲解し、不当な拡大解釈をしている事を指摘し主張しておきたい。

又 前述した様に、家族のあり方に関する法制度は 我国の尊厳や国柄を左右するものであるだけに、改憲同様の国民投票を厳正に行い、その総意をよく確認した上で進めるべきは当然の事だろう。新しい価値基準に基づく施策は、くれぐれも慎重に扱われるべき。今回画像は、もうすぐ今季の見頃を迎える当地中心部・金山公園の 昨春の桜の様子を。手前を通る線路は JR中央線と名古屋鉄道・名古屋本線。

コメント (2)
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