Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

女性差別として論じてはならない 皇位継承の事

2024-11-03 13:08:04 | 国際・政治
一昨日の事だが、我々保守側の理論的支柱のお一人でもあった 西尾幹二・元電気通信大名誉教授がご逝去の由。独文学への深い造詣と 信念ある保守側からの言動でも知られた方。まずは 一言の弔意を表したい。

次に今日 11/3は 国民の祝日の一「文化の日」。国民の祝日に関する法律によれば「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とあるが、もう一つ。この日は 1946=昭和 21年に日本国憲法が公布された日でもあり、それを記念する意もある由。

かねて拙者が想う様に「自由と平和」とは、拙趣味たる鉄道の 2条のレールがどこまでも一定間隔で並行するが如き関係だろう。つまり一定の折り合いをつける事はできても、やはり両立は理想論・・というより空想論に近かろう。こうなると、この一文のみでも良いから祝日法の文言を見直し改正して より現実に近づけるべきと愚考するのだが。

その文化の日に考えるに極めて相応しいのが、我国独立の象徴たる「国柄」や「国家の尊厳」をも司る皇統・皇位継承問題だろう。この事につき、国際連合人権委員会や同女性差別撤廃委員会辺りから 男系男子による継承見直しの要求が来ているとか。

後述の理由から極めて不条理にして不適切な見解は論を待つまい。この問題につき、先日の日本経済新聞コラム「春秋」にまぁ秀逸な文言が載ったので、引用してみて参ろうと思う。

「その昔、中国の楚(そ)の国での話。宴会にふるまわれた酒が足りず、客たちから文句が出た。「仕方がない。このさい ヘビの絵でも描いて、いちばん早く描いた者が 酒を独り占めしていいことにしよう」。知恵者(?)の提案に、それはよい考えだと みんなせっせと筆を走らせた。

そのひとりは 腕に覚えがあったらしい。すらすらと画を描き上げ、勢い余ってヘビに足までくっつけた。仲間の嘲笑を買ったのは言うまでもない。よく使われる「蛇足」の語源である。余計なことをつけ加えて、本来の価値まで打ち消してしまうー。国際連合の女性差別撤廃委員会による日本への勧告も、そのたぐいだろう。

夫婦に同姓を義務付けた 民法の規定を見直すべしといった規定だけでなく、男系男子の皇位継承を定めた皇室典範の改正まで求めた。この 30年近く、遅々として進まぬ選択的夫婦別姓導入への後押しは是としたい。しかし、皇位継承は それとは違う微妙な問題だ。政府は(前出国連)委員会側に対し、記述の削除を申し入れたという。

ヘビに足をくっつけて「ドヤ顔」をしている(前出国連)委員会の面々が目に浮かぶ・・などと品の悪いことは言いたくないが、国家の基本にかかわるテーマについての、何と軽はずみな介入か。それでなくても、皇位継承をめぐっては 議論が千々に乱れて収拾がつかないというのに、落ち着いた環境がまた失われよう。迷惑である。(引用ここまで)」

前半の例えがどうかとも思ったが、特に終盤は一読に値するとも思う。「品の悪いことは」どころか、ほぼ真実を言い当てているのではないか。

我国の国際社会での経済的、ビジネス的立場保持の為にも 選択的夫婦別姓に道を開く議論を進めるべきとの思潮が一定あるのは認めるが、それと我国の独立・固有文化の保全にも関わる皇位継承の儀を同一視する様な 国連女性差別撤廃委の粗雑姿勢を認めて良い訳がない。その意味で、今回春秋の文面は「まぁ秀逸」とした次第。

本当は全日本人が心得るべき、男系男子による皇位継承のあり方は 決して昨今問題の女性差別ではないし、又 それと同列に議論されてはならないもの。

歴代天皇の皇位継承は、国際視点からは 云わば宗教的祭祀の処から理解されるべきものだ。この見方からは、例えばキリスト教大本山のローマ法皇や 中東などイスラム教聖職者トップ級などが全て男性で構成されるのと同義との理解ができ、対外説明もし易いというものだろう。前出聖職者中には、男性同士で世襲されるものもあると聞く。こうした「他所の事例」がある以上、我国の皇統だけが問題視されるのは筋が通らないというものだ。

これ以上の詳細は 末尾リンクの関連記事に譲りたい所もあるが、国連女性差別撤廃委による皇室典範改正要求は 2016=平成 28年の 前回会合の途中から突然発出された由。この時は流石に我国側の抗議で文面削除となった由だが、今回もとなればもう「蒸し返し」というものだろう。

先月も葛城奈海・皇統を守る国民連合会長以下のご尽力で抑えられている様だが、こうした問題の裏には 以前から国連人権委や女性差別撤廃委に幾度か出入りする日本人弁護士など左傾法曹関係者の暗躍が指摘されている様だ。この勢力が、必ずしも日本及び日本人の利益に軸足を置かない事は疑われて良さそうだ。

外務省の弱腰も問題だ。国連関連の圧力に弱く、こうした出方をされても 強い反論などはない様で、これが他の諸国は問題にされずとも我国だけが指弾される大きな一因ともなっている模様。

他情報で 阿比留瑠偉(あびる・るい)産経紙記者が指摘されていた事だが、国連を含む欧米勢は 自勢力に不都合な事は差別的側面があっても問題にしないとか。つまり 我国は「圧せば屈するから圧す」という事の様だ。

改めて主張するが、男系男子の皇位継承を崩さんとする皇室典範改正要求は 明らかな対日内政干渉であり、断じて認められてはなるまいて。今回画像は、当地名古屋からご神域・伊勢志摩へと向かう近畿日本鉄道の特急列車「しまかぜ」の様子を。海部郡との境に近い、名古屋市西方にて。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 10/30付」
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