巷で指摘される 玉木国民民主党代表の不倫問題と共に、第二次石破内閣の政務官人事も揶揄されている様だ。一部のタレント出身女性新政務官に向けられた批判の様だが、今朝の某 TV番組などでは 政務官の地位は大臣・副大臣に次ぐもので、儀礼的行為なども多いと聞いた。
つまり 明かに不適切との確証は現状なく、貶め志向の強い一部の二流メディアが騒ぎ立てているだけの話ではないのか。確かに当事者各位には悔しくもあろうが、それならば一定でも結果を出して見返してやれば良いのだ。拙者などはこうした不良記事が露見の度、亡き評論家・天野祐吉さんが遺された「私は週刊誌を読まない」なる至言への敬意を新たにしている所でもある。
本題です。国内で渦中の国民民主党も主張の所得税控除問題や 前回触れた健康保険証の今後などもそれは注視すべきだろうが、我国を取り巻く周辺情勢の緊迫化も顧みられるべき。防衛省とその関連省庁もそれは対応しているだろうが、これにつき 昨日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「『極超音速兵器』早期探知へ、次世代レーダー研究・・防衛装備庁」
防衛装備庁が 従来の弾道ミサイルよりも迎撃が難しい「極超音速兵器」への対応能力を高めるため、新たなレーダー・システムの研究に乗り出す。各国がミサイル能力を向上させる中、国産の技術を生かした次世代のレーダーと迎撃ミサイルの確保が必要と判断した。2029=令和 11年度までに約 30億円をかけて 新型レーダーの核心技術の確立を目指す。
極超音速兵器は 音速の 5倍(マッハ5) 以上で飛行する兵器。ロケットで打ち上げられて高空で切り離された後、地上数十km を変則的な軌道で滑空する「HGV」と、ジェット・エンジンなど推進装置を備える「HCM」に大別される。米国を含む各国が装備化を競うが、中国(大陸)とロシアが先行し、北朝鮮も開発している。ロシアは (対)ウクライナ侵略で HCMを使っている。
極超音速兵器は、一定の放物線軌道で落下する従来の弾道ミサイルと異なり コースを予測しづらく、迎撃は難しい。マッハ5で飛来した場合、約 500km先で探知しても 着弾までの時間は 5分しかない。
同庁が構想を描くレーダー・システムは、最先端の半導体を組み込んでデータ処理能力を高めるなどし、既存のレーダーよりも遠くで目標を探知して 正確に迎撃ミサイルを目標に誘導できるようにする。多数のミサイルが一斉に向かってくる「飽和攻撃」への対処能力も向上させる。昨年度から HGVに対処する迎撃ミサイルの研究も始めており、新型レーダーは これと連動させる想定だ。
極超音速兵器への対応を巡っては、米国製の高性能レーダーを備えたイージス艦への搭載を想定する新型迎撃ミサイルも 米国と開発することが決まっている。今回の事業は これとは別で、国産の技術を結集させる。
装備化には 技術的な課題の克服に加え、数百億円規模と見込まれるコストが難題となる。来年度予算の概算要求と関連経費として 21億円を盛り込む。ミサイル防衛網の継続的な強化は不可欠で「約 10年後の運用を目指す」(同庁関係者)としている。ただ 有事の際にミサイル攻撃を完全に防ぐことは難しく、政府は 2022=令和 4年、抑止の手段として敵基地を攻撃する「反撃能力」の保有にも踏み切っている。(引用ここまで)
反撃能力保有は、少し前に日本学術会議を含む左派護憲勢力の かなりの攻勢に遭った末に認められたと認識するが、中・露・北鮮の周辺各国のいずれもが 極超音速兵器の使用又は開発に動いているとあっては我国も相応の備え構えをすべきは当然だろう。
予算面の難しさは理解する。現状でも「防衛力強化の必要は分かるが、安易な防衛増税には反対だ」の意見が多数と聞く。望ましい防衛体制整備の為の 憲法改正も当面は遠のきそうだし、ひとまずは現行法制下で「できるだけの事をする」の状況が続くだろう事も、併せて理解せんとする者だ。
その上でしかし、周辺国の前述動向もしっかりと把握の上で 必要な対応を遺漏なく進めて頂きたいのも事実。過日も触れた様に 防衛分野は石破総理の「得意科目」のはずだが、その実現に向けての人的繋がり「マンパワー」に依然欠けるのが難点にして弱点だ。
防衛分野に一定理解の国民民主党が、玉木党代表の前述問題もあって自在に動けるかも疑問。同代表には党内審査を行う方針の様で、状況によっては相応の処分もあり得よう。事実を認めている以上、それから逃げる同代表ではないだろうが、党としてこの分野も暫くは動き難いのではないか。
しかし そんな状況下でもできる事、なすべき事も多いのは 石破総理が誰よりもお分かりのはずだ。情緒的反対オンリーの左派勢力を何とか抑え切り、必要な防衛技術向上には 強い推進の姿勢を堂々と表すべき。今回画像も振り返り恐縮。拙居所南方・名古屋副都心近く、金山公付近の紅葉の様子を。遅れるも、今季ももうすぐ見頃かと。通る線路は JR中央本線。(次回は 11/18月曜以降に掲載予定)