Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

復元力が復興力

2011-04-17 01:57:35 | 社会・経済

コナサン、ミンバンワ!

未曾有の国難的災禍となった東日本大震災だが、被災地よりは、僅かずつだが復興への動きも見えて来ているのはご存じかと思う。宮城・岩手両県の漁港にては、被害を免れたり軽微な程度で済んだ船舶を修繕の上用いて、再び出漁する所もある様だし、津波による塩害に見舞われた海岸近くでの農地にても、作物を植えながら農業用水の塩分を減らす努力もなされていると聞く。特に先日の報道番組にお出になっていた、津波被害に遭った農業関係の方の「涙は、心の中で流すもの」とのご見解には、俺も深い感銘を受けた。これぞ、東北の底力だとさえ思った。正にその通りであり、今は被害に遭わなかった我々をも含め、日本国中が心を一つにして、とりあえずは今も避難所での起居を余儀なくされている被災各位に、少しでも早く、以前の穏やかな日常に近い環境を提供できる様にすべく、できる所であらゆる努力を惜しまない姿勢を見せる事ではないかと強く思う次第であります。

「援助は有難いが、その一方で自助努力も大切」との真摯な姿勢の元、生活や地元経済の復旧と再興に取り組む被災各位に対し、行政の支援が不十分とは申さないが、改善の余地があるのは勿論で、当面そうした役務を担う民主党政権には、野党時代の「国民の生活が第一」の視点に立ち返り、そうした「復興以前の復旧」にとり、何が一番大事かを見極める視点を持って、事に当たって頂きたい。そうした視点が今まで十分ではなかったからこそ、先の統一地方選挙前半戦でも劣勢に陥ったのではないか。

同じ事は、福島第一原子力発電所事故を抱える東京電力にも言えるのではないか。放射線漏れ被害に遭った、発電所周辺住民向けの仮払い補償金支払いの目途が立ったのは良いが、生活補償は当面それで良いとしても、農林水産などの産業向け補償はこれからであり、そうした責任よりも免れる事はできないだろう。そうした面の誠意ある対応をどうするのか、具体的方向性はまだ見えて来ない。今までの同社のあり様からして、仮払いだけで逃げ切ろうとする不良な結末の可能性も捨て切れない。被災各位と共に、我々も注意して、こうした動きを見守る必要があるだろう。この両者共、一度危地に陥っても、それを乗り越える復元力を十分に備えている様に見えない所が共通する印象を受けるのだ。

原子力発電所事故に際しては、民主党政権の情報開示や外交的対応の遅さや鈍さも気になる。避難対象地域が二転三転したり、当然なすべき外交通達がなかったりでは、被災各位は勿論、大韓民国を初めとする周辺諸国よりの不満が高まるのも無理はない。放射線漏れの影響は、最早我国土の広域に拡散しているだろうが、本当に安全レベルなら、その数値的根拠を明らかにして、速やかに世界へ向け発信すべきである。そうした対応が、海外よりの誤解を解く第一歩であろう。民主党政権も東電も、発電所事故に際し欧米よりの善意の技術支援が果たしてどこまで生かされているかの度合いをも含め、隠蔽のない真実な事故状況を内外に明らかにすべきである。そうでなければ、今後へ向け、有効な世界の知恵を利用できるのにその機会も失われてしまう。我国の輸出全体にも波及しかねない、そうした事の不利益も、くれぐれも顧みられるべきであろう。

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