2016=平成28年12月も、拙ブログを宜しくお願い致します。今日は、毎年恒例の「新語・流行語大賞」が発表され、プロ野球セ・リーグ 広島東洋カープの緒方監督が表された「神ってる」が選ばれた。リーグ優勝と共に、一言祝意を表したい。しかし、候補の中には、某野党女性議員複数が発したとされる「保育園落ちた 日本死ね」が上がっており、これは、去年の「アベ政治を許さない」と同様、メディアを含む、左傾勢力の政治的意図が露骨に感じられ、決して好感できるものではなかった。来年こそは、こうした不愉快な言動が候補にならない事を強く求めたい所です。
さて本題。先月下旬の事だが、以前あった、後述のプロ野球々団の選手契約金問題を巡り、不適切な報道があったとして、最高裁判所まで争われた案件で、球団勝訴の判決があった。当該は、あの朝日新聞。これまでにも、多くの問題報道を生じており「又か?これて何回目だ?」の印象を受けざるを得ない。先日の全国紙 Y新聞の記事を参照しながら、見て参りたい。
朝日新聞は、2012=平成24年3月15日の朝刊1面と社会面で、読売巨人軍が1997~2004(平成9~16)年度に6選手と、当時のプロ野球界の申し合わせ(最高標準額)を計約27億円超過する計約36億円の契約金で入団契約を結んでいたなどと報道。
一審の東京地方裁判所判決は、記事が真実だったとして巨人軍の請求を棄却したが、今年6月の東京高等裁判所判決では、朝日記事が、巨人軍の一部選手との契約は、球界を統括する日本野球機構NPBから「厳重注意処分」を受けるような非難されるべき行為だったと報じていると指摘。巨人軍の契約は、12球団の申し合わせを踏まえて導入された出来高払いを制度化したものであり、「NPBから処分を受ける可能性はなく、記事は真実ではない」と判断した。
さらに、朝日新聞記者がNPB関係者に裏付け取材をせずに「大幅な申し合わせの超過は許されない」と誤解したまま記事を書いているとし、翌日付の、編集委員の記事と合せて、巨人軍の名誉を毀損したと結論づけた。
(巨人軍の)契約金報道は違法な名誉棄損だったとする司法判断が最高裁判所で確定したことで、朝日新聞の「報道と人権委員会」は、記事は問題ないとした「見解」について早期に再検証する責務を負ったといえる。
人権委の審理は極めて不十分だった。巨人軍は、日本野球機構NPBへの確認取材なしに記事が書かれたと主張したが、人権委は全く耳を傾けず、「見解」で「NPBへの取材はなされ、適切だった」とした。
しかし、高等裁判所判決は、巨人側がNPBに取材状況を照会した結果などに基づき、朝日がNPB関係者への取材をしていなかったと認定した。
それだけではない。高等裁判所判決は、朝日が巨人の選手契約について、処分を受けた他球団と同列に並べて報じたことが違法な名誉棄損にあたるとしたが、人権委は同じ他球団の契約を持ち出して、逆に朝日記事を容認する根拠としていた。
人権委は報道被害の救済を目的に設置されたはずなのに、被害者側の主張を無視し、朝日の言い分だけに依拠して記事を追認した。
(人権委は)第三者機関の機能を果たしておらず、救済どころか、報道被害を拡大させたと言わざるを得ない。朝日記事が名誉棄損に当たる司法判断が確定した以上、再検証を行い誤りを正すことでしか、第三者機関としての信頼回復の道はないはずだ。
朝日新聞社の対応も解せない。今回の最高裁判所判決を受けて「記事の根幹不文は真実だと認められた」とするコメントを出し、名誉棄損が確定したことには一切、言及していない。
だが、記事の「根幹」は、朝日が他球団の契約まで持ち出して、巨人の契約は社会的非難に値すると位置づけたことにある。だからこそ記事を1面トップで扱い、大きな報道被害を生んだ。その報道が違法だとして330万円もの賠償が確定したことに背を向けるような対応は、報道機関としての誠実さを欠くのではないか。(引用ここまで)
一連の記事を拝読すると、過日、国難的報道被害を生じた、慰安婦問題や福島原発第事故に関する不適切報道と、状況が重なって見える。この時も、無根拠に等しい「吉田偽証」を真に受けた様な記事を世界に垂れ流し、取り返しのつかぬ「河野談話」の大失態を誘発している。加えて、反日法曹勢力による、国際連合人権委員会提訴まで招き、揚句、訂正も修正も極めて困難とされる、クマラスワミ報告書の上梓まで許しているのだ。今回のプロ野球契約金報道問題にしても、全く改められる事のない報道体質が、同じ失敗を招いているとしか思えない。
この様に、周囲の警告も忠告も受け入れない新聞に、我国随一の質を意味する「クォリティ・ペーパー」を名乗る資格はない。既に、購読数は最盛期の約800万部から二割は減ったとされ、山梨県などでは、夕刊取扱いが中止されている。有能な新聞記者の大量離脱を生じたとの情報もあり、近く、経営刷新に乗り出すとは言うが、果たして実行されるのか、疑問符のつく所。本丸とも言える、左翼編集陣の入替えが果たされなければ、本気の改革とは言えないだろう。こうも同じ失敗を繰り返すメディアは、もう信用できない。今回画像は、丁度一年前に訪れた、三重・紀勢の漁港の様子。夕方ともなると、もう人通りもまばらと言う所です。