線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

湯めどころ宇奈月

2016年11月21日 18時56分32秒 | 温泉
 宇奈月温泉といえば、古くから知られた名湯。しかし、案外日帰り施設がなく、自分も宇奈月温泉会館に入ったくらい。今年、平成28年4月27日(水)、この宇奈月温泉「湯めどころ宇奈月」がグランドオープンしたとのこと。その情報を、昨晩飲んだ魚津の魚津のお寿司屋さんのマスターの情報から、今日は宇奈月温泉まで足を伸ばした。

 場所は、宇奈月駅からほど近い場所で、おみやげ屋さんやつい入りたくなるショップが周りにある中にあった。


 入口は2ヶ所あり、足湯と飲泉できるコーナーとがあった。


 外観は大変オシャレで、現代風ではあるが和風でもある。中に入ると、これまたオシャレなカフェみたいな雰囲気だ。受付を済ませると、お風呂は2階と3階なのだそうだが、自分が訪ねたときは3階だと案内された。2階が「桃の湯」、3階が「月美の湯」というそうだ。宇奈月温泉はかつて「桃原」と呼ばれていたことから「桃の湯」、宇奈月温泉との美肌の湯にちなんだ「月美の湯」と名付けられたのだそうだ。

 さて浴室は内湯と外湯があった。やはり新しい施設のため、キレイな内装だった。

 お湯は名湯・宇奈月温泉だけに、キ~ンと芯から温まる感じだった。やはり、昔から愛されていた理由が分かるような気がした。 

 浴後、外へ出ると秋の風が気持ちがよかった。ふと見ると「総湯」という文字の幟が目に入る。これは北陸で見かける共同浴場の呼称。ああ…北陸にいるんだなという実感とともに、晩秋の宇奈月温泉を後にした。



  
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愛本橋

2016年11月21日 13時17分23秒 | 歴史
 富山県黒部市宇奈月町の愛本橋は、黒部川にかかる橋。かつては全長61.42m、幅3.62mという大きな橋で、両岸から刎(はね)橋というであったため、山口県岩国市の錦川に架かる錦帯橋、山梨県大月市の桂川に架かる猿橋とともに日本三奇橋の1つといわれていた。


 黒部川下流部を避けて敷かれた、北陸街道の上街道に架かる橋で、加賀藩五代藩主・前田綱紀が命じたという。現在の橋は、1969年(昭和44年)の豪雨で、以前の橋が流失したためにかけかえられたもので、12代目。元の位置から少し下流で、朱色に塗装されている。


 昔は木造で、現在は立派になったが、かつての写真を見ると岸には松の木もあり、風情があったようだ。



 愛本橋にはいろいろなお話が伝わっている。特に、大蛇に嫁いだお光のお話がよく知られている。
 橋のちかくの徳左衛門という茶屋に、親孝行のお光という娘がいたという。ある晩、戸をたたく者があるが、誰もいない。やがて三晩も続くと、お光の姿が見えなくなった。三年目の夜、そのお光が粽をもって帰ってきた。
 すると、妊婦となったお光は、出産をするので母親に「中を見てくれるな」と納屋に入った。しかし、母が約束を破って中をのぞいた。すると、大蛇体となった姿があった。お光は涙ながらに親子の縁を切り、別れを告げ、大蛇になって愛本橋の水の底へ消えていったという。

 そのお光にまつわる神社が、愛本姫社。

 解説板がこれ!御神体は、美しいお光にちなんで、花魁を描いた巻物であるそうだ。

 毎年6月21日には祭りが行われているとのことである。この日にはお光が持ち帰った粽にちなんで、地区の女性たちによって粽がつくられるのだそうだ。

 
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