線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

箱根清水

2016年11月26日 00時37分36秒 | 名水
 黒部市荻生にある名水「箱根清水」へ寄った。何年か前、黒部市の沓掛の獅子舞を見に行って以来だ。

この付近には北陸街道が通っていた。この街道は黒部川を渡らなければならないので、宇奈月入口あたりの愛本橋が出来てからは、黒部の三日市で、大布施方面から黒部川をわたって入善・泊へ向かう道と、荻生、浦山を経由して愛本橋を渡り、舟見、泊へと出る道とが出来た。

 荻生の長屋の村の入口には七本の松があり、旅人はこの松の下で休憩したが、この松の脇から湧水が発見、小屋を構えた茶店を開いたものという。この水が「箱根清水」である。「箱根」とは「大きな山」「神聖な山」のことをいうという。「清水」は北陸らしく「しょうず」と発音する。

 壺みたいなところから、水が流れ落ちていた。また、その場全体が、親水公園のようになっている。

 魚津駅前で飲んでいたとき、居酒屋のマスターと名水の話をしていると、この水の話題となり、マスターが子どものころは、こんなに立派な水場はなかったそうだが、その清水は有名で、よく飲んでいたという。

 今では東屋のような建物もあり、水琴窟まであった。

 涼しげな水場は、平日にも関わらず、多くの地元の方々が水を汲みにやってきていた。

 
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