線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

坂城町合併50周年

2006年02月11日 21時44分33秒 | 日々雑感
昨年、埴科郡坂城町は合併50周年の年だった。中之条村、南条村、坂城町合併を記念して「ふるさと探訪」という記念誌が昨年発行され、今週ある方からお届けいただいた。以前坂城町に勤務していたわたくしも、転勤してぼちぼち1年になりそうな頃。この本はなつかしい感じものだ。


坂城町は歴史のある町だ。戦国の雄・村上義清は無敵の甲斐の武田軍を2度打ち破ったということで、村上氏は坂城のシンボルだ。

もっと歴史をさかのぼれば、古代の遺跡として貴重な青木下遺跡が知られる。この遺跡は、多量の土器を環状に並べた祭祀場だといい、古墳時代後期のものと見られる。祭りのあと、円形に土器がそのまま残されていたものという。そこがまだナゾだという。
考古学に疎いわたくしだが、こうした遺跡で祭りがあったと聞くと、素朴にどんなまつりだったのか?という点に関心がいく。


日本刀を芸術品として、その素晴らしさを伝えた刀匠、人間国宝だった宮入行平は、鉄の町・坂城ならではの人物。




「まばたきの詩人」と言われる水野源三も忘れられない。10歳の時、集団赤痢から脳性マヒを併発し、見る聞く以外は何もできない重度の障害を負うが、詩作を始める。母が指さす50音表の文字を見ながら、「はい」の時は目をつぶるという意思表示によるものだった。

  「父」

六十近い父が
自動車教習所に
通い出した

免許証をもらったが
一度も運転しないで
天に召されてしまった

日記には
免許証を取って
源三を乗せたいと
書いてあった





 「まばたきでつづった詩」

口も手足もきかなくなった私を
二十八年間も
 世話をしてくれた母

良い詩をつくれるようにと
 四季の花を咲かせてくれた母

詩を書いてやれないのが
 悲しいと言って天国に召されて行った母

まばたきでつづった詩を
 ひとつ残らずノートに書いておいてくれた母

今も夢の中で
 老眼鏡をかけ
 書きつづけていてくれる母




まだまだ坂城町も知らないことがいっぱいだ。


今日は土曜日。このいただいた本を眺めて、あらためて坂城を振り返ろうと思う。
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モーツァルトイヤー

2006年02月02日 00時17分05秒 | 音楽
今年はモーツァルト生誕250年だ。
わたくし、それほどモーツァルトは聴かないのだが、それでも好きな曲はある。
死の直前に作られた《レクィエム~死者のためのミサ曲》だ。未完におわったので、弟子のジェスマイヤーが補筆したといわれているが、それでもいいものはいい!

特に、絶筆となった部分「ラクリモーサ」は8小節しか残されていなかったという。でもこの曲は印象的だ。前奏の弦楽器は、何だが魂が徐々に抜けていくようなふわふわとした、何ともいえない感じだ。

そしてこの曲の終わりは「アーメン」だが、ピカルディ終止で止まるのだが、あのメジャーで終わるのは、何ともいえず、じーんとする。

ちょうど、映画「アマデウス」では、亡くなったモーツァルトの遺体を埋葬するシーンで、このアーメンの部分で遺体が投げ込まれて、曲を閉じる。

※この曲のCDでは、やっぱりウィーン国立歌劇場合唱連盟,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,指揮は


※ところでこんなページもある。
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みぞれ

2006年02月01日 11時45分56秒 | 日々雑感
午後は雨だった。…かと思うと、びしょびしょのみぞれになった。
そんな中、安い店に夕飯を食おう!ということになり、珍しく夕刻7:00ころ繰り出す。しかしみぞれで寒かった。

明日は道路凍結になるか?とも思うと気が重い。まあ気温はそれほどではないので、大丈夫かな?

明日の朝、凍ってないことを祈る。
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