浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

非喫煙初心者の弁

2010-09-27 | 日々是好日
つい最近タバコをやめた。

いまのところ、禁煙に成功している。

7月7日を期して禁煙を開始し、今現在9月下旬だから二ヶ月とちょっと、一本たりとも吸っていない。

それがどうした?と聞かれても困るので話を続けます。


これまで実に30年以上タバコを吸ってきたので、半生以上をタバコと共に生きてきた、ということになる。

喫煙界にいれば大ベテラン、大御所、永年勤続、いずれ常務取締役の声もかかろうというぐらいの古顔である。

喫煙のスイもアマイも充分知り尽くし、そっちのほうの知識、識見も豊富。

対処、応用にも秀で、先の見通しも明るく、ようやくこれから、という時に突如非喫煙にトラバーユしてしまったのである。

非喫煙界では全くのシロウト、右も左もわからない。

今までだったら外出の時は、タバコ、ライター、財布、携帯電話、デジカメなどを揃えていたが、今はこの中からタバコとライターが欠落している。

標準装備が一挙に二つも減ってしまったのである。

クルマだって標準装備がたくさんついているほうが高級、重厚ということになっている。

もともとそう多くない装備の中から二つも減ってしまうと、何かこう人間的にも軽量、軽薄になったような気がする。

これまで人と会ったりするときは、タバコが実に有効だった。

あまり親しくない人と話をしていて、会話がフッと途切れることがある。

こういうときは実に辛い。

こういうときこそタバコは救いの神だった。

タバコを一本抜き出し口にくわえ、今度はライターを取り出しカチリと火をつけ、それをおもむろにタバコの先に持っていき、少し顔をしかめつけタバコを口元から離し、フ~っと煙を吐き煙を見つめ、ここで足を組みかえる。

この一服の時間があれば心の動揺もおさまり、話の継ぎ穂も何とか見つかる。

タバコ一本で、ラクラク地獄を乗り越えることができたが、これからは全て自前、タバコに頼らない一人立ちの人生を送っていかなければならない。

今までタバコをやめよう、とは一度も思わなかった。

吸っていてうまいというわけではないが、まずくもない。

朝新聞を読み終えたとき、コーヒーを一口すすったとき、ビールをゴクゴクと飲み干したとき、間違いなくタバコを吸っていた。

朝のむかつき、妙な咳払い、いくらでもでてきそうなタンの感じ、髪の毛や服に染みこんだ煙の匂い。

タバコをやめたので、これらの行動や現象が全て無くなった。

このたびの禁煙は、何故か淡々としている。

自分でもあまり無理が感じられない。

今ではタバコを吸っている人を見ると不思議な気がする。

肩身の狭い思いをして、一本15円のタバコに火をつけ、口から煙を吐いている。

来月からは増税で、一挙に一箱410円になるという。

買いだめをする、というニュースも見た。

自分ではちょうどいいタイミングでタバコをやめた、と思っている。


ついこの間まで吸っていたくせに、我ながらずいぶんエラソーなことを言うなぁ…

と思うのでした。

チャンチャン
コメント
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