今年の流行語大賞は「ONE TEAM」に決定した。
思えば流行語は、その時代を大きく反映してると思う。
思いつくままに書いてみる。
「同情するならカネをくれ」
というのがあった。
これ、実に25年前です。
25年前は、そういう時代だったのです。
まさに時代が放った言葉。
この言葉が流行語大賞になったということは、そういう内容のドラマを全国民が共感しながら観ていたということになる。
同情するなら金遅れ、ならまだしも、「くれ」と言っている。
何という酷薄。
流行語というものは、必ずしも懐かしいものばかりではない。
意味のない流行語もたくさんあった。
一つずつ挙げていってみます。
「なんでだろ~」
「アラフォー」
「冬彦さん」
「いい質問ですね」
「気合いだ~」
「想定内、想定外」
「お・も・て・な・し」
「倍返し」
「今でしょ」
などとあったが、時代を反映する言葉には違いない。
誰もが長生きして、何の疑いもなく長生きを慶事と考えて生きていた時代の産物である。
いま、長生きは慶事だろうか。
いまは長生きとは言わず後期高齢者と呼ぶ。
後期高齢者の家族はその介護に苦しんでいる。
老々介護問題、徘徊問題、老人施設の入居費用、めでたいことなどひとつもない。
何かよい方策はないのか。
「いい質問ですね」
などと言ってる場合ではないのだ。
ただ手をこまねいているばかりではラチがあかない。
「どげんとせんといかん」のだ。