トッピングとピザは切っても切れない関係にある。
トッピングという言葉を使わないとピザは成立しない。
更地のピザの上に様々な具を載せてピザはピザになる。
チーズ、ハム、ベーコン、サラミなどなど
このことによってトッピングという言葉が、載せるという意味で使われていることがわかる。
ピザに限らず、ご飯にふりかけるのりたま、おとなのふりかけなどもトッピングの一種であると言える。
昭和の時代にはトッピングという言葉はなかった。
なかったが、トッピング状態の食べ物はたくさんあった。
丼物と言われている食べ物は、その実態をよく観察すると、実はトッピングであることがわかる。
天丼は丼の中のご飯の更地の上に天ぷらを載っけたもので、まさにトッピングである。
親子丼は更地のご飯の上に、鶏肉と卵を煮たものをトッピングしている。
カツ丼に至ってはまさにトッピングの極致。
寿司なんてのも、あれもまさにトッピング。
シャリを握ってその上にネタを載せる。
ヒラメやマグロなどは、シャリの上にネタを載せたあと、手のひらと指で軽く握るという行為が加わる。
いずれにしてもトッピングは単なる素材より豊かにするという効能がある。
そんなトッピングには目もくれない清簾な食べ物もある。
素うどんの世界である。
讃岐うどんの釜揚げ。
トッピングの世の中に敢然と反旗を翻している。
感動。