若い頃は占いが好きだった。
雑誌の占いのページを見ては「あらー、こうなるんだ」と頷いていた。
当たったときもあったし、当たらないときもあった。
今から考えると、当たらない確率のほうが高かったような気がする。
「占いが当たった」という衝撃のほうが強烈なので、他の当たらなかった事柄はどこかに消えた。
同じ週や月の占いなのに、雑誌によって、つまり占い師によって全く違う結果になっていて、「いったいどれを信じればいいんだ」。
と思ったこともあったが、占いのページをみるのが楽しくて、当たるか当たらないかは二の次だったのだ。
特に若い頃は、恋愛運に関する占いには関心が高かったが、そのうち恋愛運に興味が無くなって、仕事運と健康運のみが気になるようになり、現在に至っては、ほとんど気にならなくなった。
「もうここまできたら、どなってもいいわい」という投げやりな心境になってきたからである。
若い人に進言したい。
占いは、へぇーとかほぉーとか言いながら、人生の茶飲み話程度がよろしいようですね。