はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

日本アカデミー賞

2006年03月04日 | 映画(2005-06年公開)

忘れ得ぬワンシーン。
『ALWAYS 三丁目の夕日』公式サイトより。
この作品は好きです。素敵な作品だと思う。でも…

今年は『ALWAYS 三丁目の夕日』の年でしたね。
技術賞は殆ど独占状態。
最優秀助演男優賞(堤真一)・女優賞(薬師丸ひろ子)、
最優秀主演男優賞(吉岡秀隆)、最優秀監督賞(山崎貴)、
そして作品賞と、主要部門賞の殆どを
かっさらってしまいました。
俳優や監督、技術職など、現場の作り手であるアカデミー
会員が互選して同僚を讃える米アカデミー賞と違い、
日本アカデミー賞は映画会社が深く関与する選考賞
と聞いたことがあります。
つまりどれだけ日本映画界に興収の面で貢献したかが
重要なファクター。
だとすれば、大ヒットロングランを記録した
『ALWAYS 三丁目の夕日』の賞の独占は
当然の結果ですね。過去の受賞者を見ても、独立系や
アート系は見あたらない?
それが授賞式の場にいる人達にもわかっているから、
なんとなく場が盛り上がらないのか。
妻夫木聡クンなんか、しらけているのか、最新作『どろろ』
の撮影で疲れているのか、それとも緊張しているだけなのか、
コメントに精彩を欠いていました。
出来レースと言ったら、意味がチョット違うのかな?

最優秀主演男優賞では、昨年の受賞者の寺尾聡から、
吉岡秀隆へトロフィーが手渡されました。
奇しくも二人は近作「博士の愛した数式」で、
共演していますね。
吉岡秀隆は出演作が目白押しで
仕事の面では充実していましたが、
プライベートでは内田有紀との離婚がありました。
今回の受賞は役者馬鹿な彼への神様からのご褒美
なのかな、と感じました。
元気だせよ、吉岡。仕事はお前を裏切らないぞ、みたいな。
正直言って、私は吉岡秀隆のウジウジしたところ
があまり好きではなかったのですが
近年の充実した仕事ぶりに段々惹かれて来たというか、
見直したというか…
(あくまでも印象ですが、もっとシャキッとしろ
声を出せっと彼を見るたびに怒っていました(笑))


監督賞は井筒監督にあげたかったな。個人的には。
山崎監督に決まった時の井筒監督の複雑な表情。
悔しさから諦め、そして納得へと移り変わったように
見えました。わかるよ、その気持ち 

参考⇒日本アカデミー賞の権威と問題点
関連投稿記事(掲示板)⇒#323 主演女優について
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