昨日から今日にかけて、茅ヶ崎市に寄託していた
ある画家の作品が、職員の不注意でゴミとして焼却処分
されていたニュースが各局で報道されています。
今朝もみのもんたの「朝ズバ」で取り上げていましたが、
この番組に限らず、他の番組でも少し軽い扱いであるのに
少し腹が立ちました。
時折コメンテーターの顔が映し出されたのですが、
笑っている人もいる。職員の失態に失笑しているのかも
しれませんが、作家にしてみれば笑い事じゃないですよ。
作品は世界にひとつとないもの。もう帰って来ないのです。
それを失った作家の悲しみはいかばかりか。胸が痛みます。
たとえ職員の間抜けを笑ったのだとしても、
あの場面で笑うべきではなかったと思う。
私も小さい頃から絵を描いたり、工作したり、
童話を書いたり、作文したり、いろいろ創作してきましたが、
それらの作品は自分の歴史の一部であり、
我が子と同じであり、ひとつひとつに愛着があります。
それが一部でも失われた喪失感というのは
他で埋めようのないものです。
国立西洋美術館のコレクションの礎となった松方コレクションも
先の大戦でイギリスの倉庫に保管していた作品は戦火で焼失、
フランスの農家の納屋に保管されていた作品は
湿気で損傷が激しいものがあったと聞いています。
この件はやむを得ない部分があるとしても、
今回のように作家が魂を込めて描いた作品が、
他人の不注意で失われたことは本当に悲しいことです。
今回のケースの報道の在り方は、失われた作品の価値より、
お役所仕事のいい加減さを告発することに
重きが置かれたような印象がありますが、
本当に伝えられるべきは、
世界にひとつとない貴重な創作物が失われたことの重みだと
私は思っています。
こうしたニュースの扱いひとつでも、
国の文化レベルは計られるんだろうなあ
(不況になったら真っ先に削られるのは文化予算のようだし)。
【参考】ニュース記事
ある画家の作品が、職員の不注意でゴミとして焼却処分
されていたニュースが各局で報道されています。
今朝もみのもんたの「朝ズバ」で取り上げていましたが、
この番組に限らず、他の番組でも少し軽い扱いであるのに
少し腹が立ちました。
時折コメンテーターの顔が映し出されたのですが、
笑っている人もいる。職員の失態に失笑しているのかも
しれませんが、作家にしてみれば笑い事じゃないですよ。
作品は世界にひとつとないもの。もう帰って来ないのです。
それを失った作家の悲しみはいかばかりか。胸が痛みます。
たとえ職員の間抜けを笑ったのだとしても、
あの場面で笑うべきではなかったと思う。
私も小さい頃から絵を描いたり、工作したり、
童話を書いたり、作文したり、いろいろ創作してきましたが、
それらの作品は自分の歴史の一部であり、
我が子と同じであり、ひとつひとつに愛着があります。
それが一部でも失われた喪失感というのは
他で埋めようのないものです。
国立西洋美術館のコレクションの礎となった松方コレクションも
先の大戦でイギリスの倉庫に保管していた作品は戦火で焼失、
フランスの農家の納屋に保管されていた作品は
湿気で損傷が激しいものがあったと聞いています。
この件はやむを得ない部分があるとしても、
今回のように作家が魂を込めて描いた作品が、
他人の不注意で失われたことは本当に悲しいことです。
今回のケースの報道の在り方は、失われた作品の価値より、
お役所仕事のいい加減さを告発することに
重きが置かれたような印象がありますが、
本当に伝えられるべきは、
世界にひとつとない貴重な創作物が失われたことの重みだと
私は思っています。
こうしたニュースの扱いひとつでも、
国の文化レベルは計られるんだろうなあ
(不況になったら真っ先に削られるのは文化予算のようだし)。
【参考】ニュース記事