今朝、みのもんたが『朝ズバ』で吠えていました。
福岡で起きたいじめを苦に自殺した中学生の件で、
学校や教育委員会の対応を糾弾していました。
ゲストには「百マス計算」など、基礎学力強化で
一躍名を馳せた陰山 英男先生が出演されていました。
陰山先生、兵庫の地方の小学校を起点に広島県尾道市の
小学校長を経て、現在は京都・立命館大附属小の副校長
になられたんですね。
陰山先生の著書を読めばわかると思いますが、
先生は何も学力向上第一主義の人ではなくて、
学校・家庭・地域の教育力向上を目指すのが先生の最終目的。
学力向上は、その結果でしかない。
このたび先生は、安倍首相の諮問機関である教育再生会議の
委員に選ばれました。
私は別に陰山メソッドの信奉者ではありませんが、
先生の考えには一理あり、耳を傾ける価値があると思います。
その陰山先生が、声高に学校批判を続けるみのもんたに、
静かに反論しました。
いじめ問題はひとり学校や教育行政の責任ではなく、
地域や家庭の教育力の低下も原因と思われます。
そしてその三者の教育力の低下が、
子供自身の生きる力、外からの圧力に抵抗する力を
弱めてしまっているとも考えられる。
その反論に、さすがのみのもんたも語気を和らげ、
前回の放送での呼びかけに対し、番組終了後全国の視聴者から、
いじめに関する何万通ものファックスやメール貰った旨を
報告しつつ反論していました。
「たった一度の呼びかけにこれだけの反響。
いかにいじめ問題が深刻な状況かの現れでしょう。」
ウチも息子が小学生の頃、いじめというか、
一時期執拗ないやがらせを受けたことがあり、
きちんと対応しなかった担任教師には失望しました。
いじめやいやがらせをする子の言い分を聞くと、
それが本音かどうかは判らないのですが、
「いつもニコニコしているのが気に入らない」とのこと。
困ったものです。息子の愛嬌の良さは生まれ持ったもの。
後で知ったのは、
その子はその子なりに辛い事情を抱えていること。
しかし、一度(息子の持ち物を使用不能にされたので、
それを弁償してもらうため)
家におかあさん共々謝罪に来てもらい
その子のお母さんの平謝りに謝る姿を見たとき
(実はその親の懸命な姿を、いじめっ子に見て貰いたい
という意図もあった。)
このお母さんが側にいるなら立ち直れるかもしれないなと
希望を抱いたのを覚えています。
どんな環境にあっても、ひとりでも見守る人がいたら、
子供は自分自身に絶望せずに、
未来に希望を託せるのではないか?
いじめ問題は、いじめる側が何らかの問題を抱えている
ケースが多いような気がします。
イジメといった問題行動(おそらく子供の問題行動のすべて)は、
子供の心の叫びが顕在化したものなのかもしれない。
私学などでは、いじめ問題が発覚すると、
中学でも容赦なく退学処分を下したりするようですが、
それはあくまでも最終手段であって、
親子揃ってのカウンセリングを何度も重ねるなど、
子供の立ち直りの機会を与えるよう、
教育機関としての義務を果たすべきだと思います。
息子の場合幸いだったのは、このいじめが集団による
ものではなかったこと。孤立無援ではなかったことです。
集団によるいじめのケースでは、親も巻き込んで全員で
根気強く話し合うことが必要なんでしょうね。
それこそいじめた側が自己嫌悪に陥るくらい、
いじめという行為の愚かしさを徹底的に話し合う。
そういう余裕が教育現場にあるか否かが問題になりますが。
でもテストの点数を上げるより大切なことのような気がします。
私は常々息子に
「もし理不尽にあなたを苦しめる人がいたら、
自分なりに対処することも大事だけど、
絶対にひとりで悩まずに友達や親に相談するのよ。
お父さんやお母さんはいつでもあなたの味方なんだから」
と言い聞かせています。
実際息子が助けを求めて来たら、私も夫も動きました。
そういう経験が過去にあったので、
現在の息子には安心感があるようです。
いじめの原因なんて、大人の思いつかないところに
転がっている。誰もがいじめられっ子になり、
いじめっ子になる可能性があると考えた方がいい。
だから、日頃から子供のちょっとした変化にも
親は注視しなければいけないのかもしれない。
それこそくまなくアンテナを張り巡らせて。
息子の友達の声、ママ友達の声、これは大切ですね。
親の知らない我が子の一面を知らせてくれる。
だから子供のいじめを苦にした自殺には
素朴な疑問を禁じ得ないのです。
我が子が自殺するまで、親が深刻ないじめに気付かなかった
のはなぜでしょう?
親に子供の現状を知らせてくれる人はいなかったのでしょうか?
「お宅の○○くん、最近元気がないようだけど…」
この一言でさえ、親子が向き合うきっかけを与えてくれるはず。
自殺した子供達は優しいあまり親を心配させまいとして、
ギリギリまで我慢していたのでしょうか?
でも、それはけっして親孝行なことではありません。
本当の親孝行とは、生き抜いて親に自立した姿を見せること。
苦しかったら親に助けを求めて欲しい。
親が頼りにならなかったら
信頼できる大人に助けを求めて欲しい。
子供の苦しみに気付いた大人は
躊躇することなく助けの手を差し伸べて欲しい。
我が子を自殺で失って悲嘆にくれる親の姿を
これ以上見たくないです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/4e/8ea9c76fa92e14a357707b77ba04698b.jpg)
福岡で起きたいじめを苦に自殺した中学生の件で、
学校や教育委員会の対応を糾弾していました。
ゲストには「百マス計算」など、基礎学力強化で
一躍名を馳せた陰山 英男先生が出演されていました。
陰山先生、兵庫の地方の小学校を起点に広島県尾道市の
小学校長を経て、現在は京都・立命館大附属小の副校長
になられたんですね。
陰山先生の著書を読めばわかると思いますが、
先生は何も学力向上第一主義の人ではなくて、
学校・家庭・地域の教育力向上を目指すのが先生の最終目的。
学力向上は、その結果でしかない。
このたび先生は、安倍首相の諮問機関である教育再生会議の
委員に選ばれました。
私は別に陰山メソッドの信奉者ではありませんが、
先生の考えには一理あり、耳を傾ける価値があると思います。
その陰山先生が、声高に学校批判を続けるみのもんたに、
静かに反論しました。
いじめ問題はひとり学校や教育行政の責任ではなく、
地域や家庭の教育力の低下も原因と思われます。
そしてその三者の教育力の低下が、
子供自身の生きる力、外からの圧力に抵抗する力を
弱めてしまっているとも考えられる。
その反論に、さすがのみのもんたも語気を和らげ、
前回の放送での呼びかけに対し、番組終了後全国の視聴者から、
いじめに関する何万通ものファックスやメール貰った旨を
報告しつつ反論していました。
「たった一度の呼びかけにこれだけの反響。
いかにいじめ問題が深刻な状況かの現れでしょう。」
ウチも息子が小学生の頃、いじめというか、
一時期執拗ないやがらせを受けたことがあり、
きちんと対応しなかった担任教師には失望しました。
いじめやいやがらせをする子の言い分を聞くと、
それが本音かどうかは判らないのですが、
「いつもニコニコしているのが気に入らない」とのこと。
困ったものです。息子の愛嬌の良さは生まれ持ったもの。
後で知ったのは、
その子はその子なりに辛い事情を抱えていること。
しかし、一度(息子の持ち物を使用不能にされたので、
それを弁償してもらうため)
家におかあさん共々謝罪に来てもらい
その子のお母さんの平謝りに謝る姿を見たとき
(実はその親の懸命な姿を、いじめっ子に見て貰いたい
という意図もあった。)
このお母さんが側にいるなら立ち直れるかもしれないなと
希望を抱いたのを覚えています。
どんな環境にあっても、ひとりでも見守る人がいたら、
子供は自分自身に絶望せずに、
未来に希望を託せるのではないか?
いじめ問題は、いじめる側が何らかの問題を抱えている
ケースが多いような気がします。
イジメといった問題行動(おそらく子供の問題行動のすべて)は、
子供の心の叫びが顕在化したものなのかもしれない。
私学などでは、いじめ問題が発覚すると、
中学でも容赦なく退学処分を下したりするようですが、
それはあくまでも最終手段であって、
親子揃ってのカウンセリングを何度も重ねるなど、
子供の立ち直りの機会を与えるよう、
教育機関としての義務を果たすべきだと思います。
息子の場合幸いだったのは、このいじめが集団による
ものではなかったこと。孤立無援ではなかったことです。
集団によるいじめのケースでは、親も巻き込んで全員で
根気強く話し合うことが必要なんでしょうね。
それこそいじめた側が自己嫌悪に陥るくらい、
いじめという行為の愚かしさを徹底的に話し合う。
そういう余裕が教育現場にあるか否かが問題になりますが。
でもテストの点数を上げるより大切なことのような気がします。
私は常々息子に
「もし理不尽にあなたを苦しめる人がいたら、
自分なりに対処することも大事だけど、
絶対にひとりで悩まずに友達や親に相談するのよ。
お父さんやお母さんはいつでもあなたの味方なんだから」
と言い聞かせています。
実際息子が助けを求めて来たら、私も夫も動きました。
そういう経験が過去にあったので、
現在の息子には安心感があるようです。
いじめの原因なんて、大人の思いつかないところに
転がっている。誰もがいじめられっ子になり、
いじめっ子になる可能性があると考えた方がいい。
だから、日頃から子供のちょっとした変化にも
親は注視しなければいけないのかもしれない。
それこそくまなくアンテナを張り巡らせて。
息子の友達の声、ママ友達の声、これは大切ですね。
親の知らない我が子の一面を知らせてくれる。
だから子供のいじめを苦にした自殺には
素朴な疑問を禁じ得ないのです。
我が子が自殺するまで、親が深刻ないじめに気付かなかった
のはなぜでしょう?
親に子供の現状を知らせてくれる人はいなかったのでしょうか?
「お宅の○○くん、最近元気がないようだけど…」
この一言でさえ、親子が向き合うきっかけを与えてくれるはず。
自殺した子供達は優しいあまり親を心配させまいとして、
ギリギリまで我慢していたのでしょうか?
でも、それはけっして親孝行なことではありません。
本当の親孝行とは、生き抜いて親に自立した姿を見せること。
苦しかったら親に助けを求めて欲しい。
親が頼りにならなかったら
信頼できる大人に助けを求めて欲しい。
子供の苦しみに気付いた大人は
躊躇することなく助けの手を差し伸べて欲しい。
我が子を自殺で失って悲嘆にくれる親の姿を
これ以上見たくないです。
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