はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

(3)スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2008年01月21日 | 映画(2007-08年公開)


暗い話だったなあ…朝から見る映画ではなかったなあ…
しかも家族で楽しめる作品でもなかったなあ…
「グロい」という噂を耳にしていたので、
ある程度覚悟はできていたせいか、グロさには耐えられた。
やたらとスプラッターだけど、
画面全体が暗いのに比して、
血の色は実際より明度が高めだった?のに救われた。
これは監督が意図して、そういう色彩計画にしたのかな。
独特の映像表現には定評のある監督だから。

まさに復讐心は身を滅ぼす。
私にとっては、生きる気力を減退させるような作品だった。
映画館から出た後、背中に重石が乗ったような
倦怠感に襲われた。

(映画に先立ってミュージカルがあることは知っていますが)
高2の息子は「負の連鎖」にやり切れなさを感じたらしく、
「最低な結末だ」と腹を立てていた。

「歌える人より演技できる人を」というキャスティングだったらしいけど、
皆さん、素晴らしい歌唱力でした。これが本作で唯一の光明?!
(しかし、オリジナルの舞台を知る人には、
キャストの歌唱も、歌唱シーンの演出も今ひとつらしい)


ジョニーデップ×ティム・バートンコンビの作品は
『シザーハンズ』以来殆ど見ているけど、
そろそろこのテイストには飽きて来たなあという感じ。
もっと違う世界観をそろそろ提示して欲しい。
それとも最後まで貫くのが、このコンビの真骨頂なのか…?

なんだかんだ言って、また次回作も見てしまうんだろうな、私。
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