はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

この世で愛らしいもの

2006年11月13日 | はなこ的考察―良いこと探し
この世で愛らしいもののひとつかな?
先日偶然見かけて、心が思わずほんわか温まった。

父親の胸の中ですやすやと寝息を立てていた赤ちゃん。
父親が腰掛けた途端、目を覚まして泣き出した。
どんなにあやしてもしばらくは泣きやまない。
父親から母親の手に移っても…
まだ半分眠りの中にあって気分が悪いのだろう。

ところが、ひとしきり泣いたらケロッとして、
今度はニコニコと両親に笑いかけている。

さっき泣いた赤ん坊がもう笑った。まさにそんな感じ。

そのほっぺには涙の粒がひとつ、ふたつ、みっつ…
その涙の粒のひとつひとつが何とも言えず愛らしく、
懐かしい記憶を呼び覚ます。

銀(しろがね)も金(くがね)も玉も
何せむに 勝れる宝 子にしかめやも----山上憶良
(白銀も黄金も宝玉も、そんなもの何になろうか、
子供には及ぶべくもない)



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