突然の訃報に驚いた。
つい最近の土曜午後の再放送番組で、彼の姿を見たばかりである。それなのに2日(火)午前1時8分に、「肺カルチノイド」と言う病気(腫瘍の一種らしい)の為、入院先の病院(ご本人が望んだ)都内の自宅で亡くなったと言う。しかも、報道によれば1年半前から闘病を隠して、執筆活動やテレビ出演等の仕事を続けていたらしい。
今年に入って激やせぶりが目立ち、それについて、ご本人は「睡眠時無呼吸症候群の治療の為に食事制限をして、13㎏のダイエットに成功した」と釈明していた。しかし、あまりにも急激な容貌の変化で、見るからに病的な痩せ方だったし、この頃はめっきりメディアでの露出も減っていたので、正直なところ彼の健康状態が気にはなっていた。とは言え、よもやこんなに早く、彼の訃報に接することになろうとは想像だにしなかった(同様に、このところ表舞台に姿を見せない立花隆氏の健康状態も気になっている)。
金子氏は中小企業診断士の資格を持ち、経営コンサルタントとして活躍。マスメディアの世界では「流通ジャーナリスト」と言う肩書き(←もちろん、彼が創り出した肩書き!)で活動し、『社会におけるモノの流れ』と言う観点から、経済の仕組みを分かり易く解説した人として、一般には知られている。
新たな切り口で、社会の仕組み、経済の仕組みを、誰にも分かり易く解説した彼の功績は、もっと賞賛されて良いと思う。その着眼点、発想の斬新さは彼独特のものであり、他の追随を許さないものであった(あんなところから、こんな結論を導き出すのかと驚かされたのもしばしば…)。私は以前、当ブログで、彼の著書を紹介したこともある。
『学校では教えてくれないお金の話』(河出書房新社)
それにしても41才とは、あまりにも若すぎる(若いから、病気の進行も速かったのだろうか?)。ご本人にしても道半ばの無念の死であったのではないか?(生前、若くして亡くなった姉弟3人の分まで生きるんだ、50代に人生のピークを持って行くよう頑張って生きて行きたいと言ってらしい…)
しかし、テレビの中の彼は最期まで自身の病のことは一切口にすることなく、いつものソフトな語り口(←少し舌っ足らずなところに愛敬があった)で、わかりやすい解説を心がけていたように記憶している。彼の訃報に触れて初めて、その柔らかな印象の裏に隠された彼の気丈さを、私は思い知った。
ああ、人の命はなんと儚いことよ。
なぜ彼(彼女)は逝き、私は生きているのか。
この年になると、人の訃報に接する度に、そんなことを思う。
金子氏のご冥福を、心からお祈り致します。私も本当に残念に思います。
つい最近の土曜午後の再放送番組で、彼の姿を見たばかりである。それなのに2日(火)午前1時8分に、「肺カルチノイド」と言う病気(腫瘍の一種らしい)の為、入院先の病院(ご本人が望んだ)都内の自宅で亡くなったと言う。しかも、報道によれば1年半前から闘病を隠して、執筆活動やテレビ出演等の仕事を続けていたらしい。
今年に入って激やせぶりが目立ち、それについて、ご本人は「睡眠時無呼吸症候群の治療の為に食事制限をして、13㎏のダイエットに成功した」と釈明していた。しかし、あまりにも急激な容貌の変化で、見るからに病的な痩せ方だったし、この頃はめっきりメディアでの露出も減っていたので、正直なところ彼の健康状態が気にはなっていた。とは言え、よもやこんなに早く、彼の訃報に接することになろうとは想像だにしなかった(同様に、このところ表舞台に姿を見せない立花隆氏の健康状態も気になっている)。
金子氏は中小企業診断士の資格を持ち、経営コンサルタントとして活躍。マスメディアの世界では「流通ジャーナリスト」と言う肩書き(←もちろん、彼が創り出した肩書き!)で活動し、『社会におけるモノの流れ』と言う観点から、経済の仕組みを分かり易く解説した人として、一般には知られている。
新たな切り口で、社会の仕組み、経済の仕組みを、誰にも分かり易く解説した彼の功績は、もっと賞賛されて良いと思う。その着眼点、発想の斬新さは彼独特のものであり、他の追随を許さないものであった(あんなところから、こんな結論を導き出すのかと驚かされたのもしばしば…)。私は以前、当ブログで、彼の著書を紹介したこともある。
『学校では教えてくれないお金の話』(河出書房新社)
それにしても41才とは、あまりにも若すぎる(若いから、病気の進行も速かったのだろうか?)。ご本人にしても道半ばの無念の死であったのではないか?(生前、若くして亡くなった姉弟3人の分まで生きるんだ、50代に人生のピークを持って行くよう頑張って生きて行きたいと言ってらしい…)
しかし、テレビの中の彼は最期まで自身の病のことは一切口にすることなく、いつものソフトな語り口(←少し舌っ足らずなところに愛敬があった)で、わかりやすい解説を心がけていたように記憶している。彼の訃報に触れて初めて、その柔らかな印象の裏に隠された彼の気丈さを、私は思い知った。
ああ、人の命はなんと儚いことよ。
なぜ彼(彼女)は逝き、私は生きているのか。
この年になると、人の訃報に接する度に、そんなことを思う。
金子氏のご冥福を、心からお祈り致します。私も本当に残念に思います。