はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

ちょっとメモメモ

2009年11月21日 | はなこのMEMO
■遺産相続なんて我が家には無縁なので、聞くだけ虚しいのだが、日本経済全体のことを考えれば、国としてどうにか対処して欲しい問題だ。

日本には国の借金約800兆円に匹敵するほどの個人金融資産があり、その総額は約900兆円に上るだそうだ。その60%を60代以上が保有し、しかも今や親世代の高齢化が進み、子ども世代が60代で遺産相続をする「老・老」相続が少なくないらしい。老人世帯は基本消費支出が少ないので市場にお金が出回らない。つまりこのままでは経済が停滞する一方なのだ。

世代別で見ると、最もお金を必要とする世代は「住宅ローン」「子どもの教育費負担」「親の介護問題」を抱えた40~50代である。そこで世代間の富の不均衡を是正する為に民主党政府が考えているのは、相続税率の引き上げと、生前贈与を今よりも推進する為の法整備のようだ。特に後者は上述の40~50代にお金を回すことによって、経済の活性化を図ろうとの目論みのようだ。せいぜい富裕層には国内でどんどんお金を使っていただき、消費税をたんまり納めていただきたい。さらに今朝のテレビでもチラッと出ていたが、寄付税制を整えて、企業や個人の寄付金を社会のさまざまな活動に役立てようとの意見もある。


□人が生きる為には夢や希望が必要だ

北海道に以前から過疎化に悩む音威子府(オトイネップ)と言う村があり、その村の救世主とも言うべき存在が、村立音威子府美術工芸高校だと言う。かつては廃校の危機にあった普通科の高校が、美術工芸を専門とする全寮制の高校に衣替えし、村民挙げての手厚いサポートで、今や全国から生徒を集めるまでの特色ある高校として注目を集めているらしい。生徒ひとりひとりの個性を尊重した教育姿勢が、個性豊かな才能を育んでいるようだ。展覧会で、ひとつとして傾向を同じくする作品がないことに、専門家も驚いていた。

「色鉛筆の画材としての可能性を追求したい」と300色以上の色鉛筆を使い、1年半かけて、海の中を泳ぐ種々の魚をリアルに描いた大作。
「私は温かい絵を描きたい」と言って、半年かけて、離れて暮らす幼い妹の姿を、丁寧な筆致で描いた作品。

村の豊かな自然が生徒達の感性を刺激し、村民や教師の熱意が生徒達の創作意欲を支える。取材した日は展覧会を控え、生徒達は寮で夕食を済ませた後、再び学校に戻って制作に励んだようだ。何より生徒達が創作に熱中する姿が頼もしい。この学校を巣立った生徒達の中から、将来素晴らしいアーティストが誕生するかもしれない。そんな夢があるから、過疎の村の人々の表情も明るいのだろう。言うまでもなく、未来への期待や夢は、人が生きる上でとても大切なものだと思う。

北海道おといねっぷ美術工芸高等学校公式HP


□草食系男子増殖の理由(ワケ)

かつては恋愛の教祖と言えば、漫画家の柴門ふみだった。今は作家(恋愛小説家?)の村山由佳のようである。彼女曰く「恋愛に消極的な草食系男子が増えたのは、充たされているからである」~昨今の少子化で、親が子どもに密に関わるようになった。特に男子は母親が甲斐甲斐しく世話を焼く傾向が強く、愛情に充たされた状態にある。つまり現状に満足すると「種の保存本能」が退化して、異性を求めなくなる、と言うことのようだ。人間も適度な飢餓状態、渇望状態に置かれないと、狩猟本能が眠ってしまうらしい。それはあたかも動物園の野生動物が”野性”を失うように。息子を持つ母親のひとりとして、耳の痛い話である。
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