はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

明るく、素直に、元気良く

2006年10月02日 | はなこ的考察―良いこと探し


サラサラと色紙に達筆でしたためられた言葉。
先頃亡くなられた俳優丹波哲郎さん曰く、
「人間として最も大切なもの」らしい。


ワイドショー番組で放映された丹波氏追悼報道での一コマ。

いつも笑顔で、人の話に耳を傾け、健康であることが一番…
丹波氏は笑顔でそう言われた。
いろいろなものをそぎ落とした、ミニマムな人間の在り方。
たぶん多くの人間(自分も含めて)は欲張りだから、
明晰な頭脳、人も羨むような美貌、経済的な豊かさ、社会的地位、
いろいろなものが欲しい。
親として、子供にそのすべてを期待したりする。

でも、そのすべてが揃ったとしても、
笑顔が消え、心を閉ざし、病に伏したら、
人間として幸せと言えるのかどうか…
(三つの重要素に照らして見れば、
これ以上何を望もうかと思うくらい、
我が子は私なんぞより十分立派な人間である)


TV画面を見つめながら、そんなことをふと考えた。
また、こんなことも思った。これはいつも思うこと。

自分が幼い頃から知っている人の訃報に接するたびに、
その方の、若く生き生きと活躍されていた頃の姿が、
自分の中では鮮明なだけに、
訃報で伝えられる享年が高齢であったりすると、
自分がそれだけ年を取ったのだと実感する。

松本清張や手塚治虫の訃報に接した時には、
いい年して、身内でもないのに、親しい間柄でもないのに、
号泣したな。亡くなる前にお会いしたかった、と心底思った。
ひとしきり泣いた後は、
「今までありがとうございました」と感謝した。

皆さんは、これを読んで、どなたを思い浮かべましたか?
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