福知山線を走った ＤＤ54形機関車

　製造輌数が少なく　然も短命に終わったので　その活躍の場は少なく　米子機関区・福知山機関区に所属し　山陰本線や福知山

線　それに播但線生野越えの補機や　伯備線の一部の列車に使用されましたが　ヘッドマークを付けて「出雲」牽引の任に当たった

のは特筆されます　残念ながら「出雲」を写した写真は有りませんが　福知山線で客貨に活躍する写真が　数枚出て来たのでそれ

をアップします。

　　　　


　　　　1974年05月00日撮影　福知山線　生瀬～武田尾　　　　　　　　　　　　ＤＤ54　18　　上り普通列車

　福知山線の景勝地　武庫川渓谷を抜けて　大阪に向かう上り列車です　電化と共に新鮮に付け替えられ　今では遊歩道として整

備され　ハイキング客で賑わっています。

　　　　


　　　　1974年07月00日撮影　福知山線　生瀬～武田尾　　　　　　　　　　　　ＤＤ54　19　　上り普通列車

　トンネルを抜けて生瀬駅に到着する上り列車です　新鮮では　このトンネルの西側に新しいトンネルが掘られ　このトンネルも廃止

されました。

　　　　　


　　　　1974年07月00日撮影　福知山線　生瀬駅　　　　　　　　　　　　　　　ＤＤ54　17　　上り普通列車

　朝の通勤列車を牽くＤＤ54　 17号機です　側線に停車中のＤＤ51 833号機は　近くの採石場に砕石を取りに来た　宝塚工臨の牽

引機です。

　福知山線にも一往復の貨物列車が　走っていました。

　　　　


　　　　1974年07月00日撮影　福知山線　生瀬～武田尾　　　　　　　　　　　　ＤＤ54牽引　上り貨物列車

　今と違い　有蓋車や無蓋車　それにタンク車や車掌車と　色々な貨車が連結され　今の様にコンテナばかりで　味気ない列車では

有りません。

　当時客車列車にはＤＦ50も充当され　ＤＤ51の入線は　吹田機関区のＤＤ51の宝塚工臨だけだったと思います。

当時は　撮影に行ける回数も少ない上　他にも写したいものも多かったので　福知山線でのＤＤ54撮影は　この年に2～3回行った

だけで　気が付いたらＤＤ54の姿は消えていました。　

　　　　

京都駅を発車するDD54 1号機関車

　今日も朝から雨で　一日中家に缶詰めだったので　昔の写真を眺めていると　私の好きなＤＤ54の写真が出て来ました。

国鉄無煙化を受けて　幹線用のＤＤ51と・地方交通線用のＤＥ10の間の　亜幹線用として登場したＤＤ54ですが　推進軸の損傷脱

落と言う致命的な故障発生で　僅か40輌の少輌数の生産に終わり　1966年の誕生から　1978年の廃車形式消滅まで　僅か12年

間の短命に終わった悲劇の機関車です。

　当時は　ＳＬ終焉の時期であり　そっちの方に目が向いていたので　足繁く通う事などなく終わってしまったので　数える程しか写し

ていませんが　幸運にも試作機1号機を写していました。

　　　　


　　　　1970年04月00日撮影　山陰本線　京都～丹波口　　　　　　　　　　　　　　　　ＤＤ51　1　　普通列車

　この時も夕方京都を発車する　山陰本線のＣ57重連を写しに行った時のものです　当時の山陰本線は　朝夕のラッシュ時にＳＬ牽

引の列車が残っており　梅小路にＣ57が在籍していました　確かな記憶では有りませんが　休日の夕方に園部迄　翌日の機関車の

回送を兼て　Ｃ57重連で下る列車が有ったので　それを写しに行った時のものだったと記憶しています。

　40輌制作されたうちの　試作機として登場した1～3号機は　ヘッドライトが運転席の上にあるので　遠目にもすぐに分かりました。