“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

なぜ「どぜう」と書くのか?なぜ「シウマイ」と書くのか?

2011年09月07日 15時02分04秒 | Weblog
野田どじょう内閣にこだわっているわけではありませんが(笑)
“どぜう”の話の続きです。

「どじょう」のことをなぜ「どぜう」と表記するのか知っていますか?

ご存知のように、「どじょう」はコイ目ドジョウ科の淡水魚で、
“どじょうすくい”で知られるように、日本でも昔から食されて来ました。

この「どじょう」を漢字で書くと「泥鰌」ないしは「鰌」。
つまり、「どじょう」の「ど」は、漢字の「泥」をつけることで、
この魚が川の底の泥の中に身を潜めていることが多いという強調形になっていると思われます。

さて、この「どじょう」を、一連のどうじょう料理屋さんの看板や品書きでは「どぜう」と書きます。

実は「どじょう」は、旧かな遣いで表記すると、
正式には「どぢやう」あるいは「どじやう」と書くのが本当です。

では、なぜこの「どじょう」を「どぢゃう」ではなく、「どぜう」と書くのでしょうか?

一説によると、「どぢやう」を「どぜう」としたのは、
あの江戸時代に「駒形どぜう」を創業した初代店主・越後屋助七だとか・・・

文化3年(1806年)の江戸の大火によって店が類焼した際に、
それまでの「どぢやう」の四文字では縁起が悪いと、
当時の有名な看板書き「撞木屋仙吉」に頼み、
奇数文字の「どぜう」と書き換えてもらったのだそうですが、
これが評判を呼んで店は大繁盛。
江戸末期には他の店も真似て、看板を「どぜう」に書き換えたといいます。

ま、そのへんの真偽のほどはわかりませんが、
今もおそらくのれんや書き物などの証拠が残っているんでしょうから、
その逸話にも根拠はあるといえます。

どうです?こんなふうに「どぜう」の表記一つにも200年からの歴史があるのです。

一方、それと似たような話があるのが、中華料理の点心の「シューマイ」。
といっても、ここでの話題は、あの有名な横浜・崎陽軒の「シウマイ」の話。

昨日、こんどお呼ばれてして占いのパフォーマンスをさせていただく
三田会(慶應大学のOB会)のイベントの打ち合わせにと、幹事の男性が見えたのですが、
その折にいろいろと話がめぐってなぜか崎陽軒の話になりまして・・・

『なぜ崎陽軒の「シューマイ」は「シウマイ」と書くのか知ってます?』と訊ねたところ、
『聞いたことがあります。たしか、ウマイということを強調したいからと聞きました』
という卒のない答えが返ってきました。

そうなんです、それも一つ・・・たしかにそうなんですが、
でも、これはあとからつけ足したオマケの由来かな?

実は、今から30年ほど前に、僕はラジオの原稿を書き上げるために、
“崎陽軒ではなぜ「シウマイ」と表記するのか?”ということを取材したことがあったのです。

というのは、もともと「焼売(シューマイ)」は中華料理ですから、
外来語なわけで、
昔も今も看板や品書きには「シューマイ」と表記してあることが多いわけですが、
本来「焼売」の「焼」の字の音読みは「ショウ」。
これを「シュー」となまって読むとして、
その場合、旧かな遣いだと「セウ」となるべき、
つまり、「シューマイ」は「セウマイ」と表記するのが正しいのではないか?
・・・などと、当時僕は浅薄な国語の知識を駆使してあれやこれや考え、
そんな疑問を含めて、
“崎陽軒ではなぜ「シウマイ」と表記するのか?”ということを、
当時の崎陽軒の広報担当の方に電話で問い合わせたのです。

と、当時の崎陽軒の広報担当の方は「調べますのでお時間を下さい」と丁寧に対応して下さり、
半日ほどして回答をもらいました。

それによると・・・
1908年に崎陽軒を創業した初代社長の久保久行(敬称略)は、
従業員がいくらおかしいと指摘しても、
「シューマイ」を「シーマイ」と発音して、
「シーマイ」が正しいと言い張ったそうです(笑)

そこで、本場の中国人を呼んで来て発音してもらい、
それを発音のままに表記した結果が、
現在に伝わる崎陽軒の「シウマイ」表記になったということです。
つまり、「シウマイ」と書くのは中国人の発音そのものだったのです。
これって、非常に、面白い話です。

ちなみに、今「シューマイ」を広東語で発音したものをカタカナで表記してみると
「シウマーイ」という感じになり、
公用語の北京語では「シャオマイ」と聞こえるそうです。

なんだか今日の話はまったくとりとめがない話ですが、
「水曜どうでしょう」ならぬ「水曜どぜうでしょう」ということで、お許して下さい。
あー、またきれいにオチなかった・・・



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