小売り業界には、昔から「二八枯れ」という言葉があります。
いわゆる2月と8月に売り上げが落ち込む傾向があることをいいます。
そもそも、お歳暮、クリスマス、お正月とイベントが続いた後の2月や、
お中元シーズンが終わって、人々が夏休みをとって繁華街からいなくなる8月は、
売り上げが落ち込むという理屈もわかります。
とはいえ、「二八枯れ」という言葉が通用したのは、
僕が考えるにせいぜい1970年代くらいまでではないでしょうか。
なぜならば、昨今の2月はバレンタインデーのセールはあるし、
8月もそれなりのイベントがあって、
それほど「二八枯れ」の傾向は、昔より顕著ではないと思うからです。
ところで、「二八枯れ」といえば、占い業界にも同じような傾向がありました。
かつて僕は占いの専門学校で講師を務めながら、
その学校が経営する占いの店で店長を務めながら鑑定をしていたのですが、
たしかに2月は、一番売り上げの伸びる年末年始の反動と“寒さ”から、
格段に売り上げは落ち込む傾向にありました。
もっとも、「二八」のもう一方である8月は、夏休みの行楽客や“暑さ”から、
お盆の時期を中心に、逆に売り上げの伸びる時期でした。
そこへいくと、本当に2月はダメでしたたね。メッタメタでした。
僕は、東京近郊の海辺にあるテーマパークの店で店長をしていたのですが、
店といっても、そこは“外占(がいせん)”といって、
屋根はあるものの吹きさらしの通路にテーブルとイスを出して鑑定するような
よく駅前の通路にテーブルとイスを出して占いをしている人と
さほど体裁が変わらないような簡易な店で、
1月の下旬から2月ともなると、これがまた実に寒い!寒すぎる!
寒すぎて身も心も凍る!
年中満員のTDLなんぞと違い、
それ以外のテーマパークは、どこも冬ともなれば寒いだけにガクンと人出が減り、
人出が減るだけに売り上げもガク~~ンと落ちる・・・
これは至極当然の結果でありまして、
ましてや雨やミゾレが降る2月のウイークデーともなれば、
もう1日じっと座ってお客を待っていても1人の客も来ないことがある有様でした。
そんな身も心も凍るような寒さの中で、
僕は「二八枯れ」の泣けるようなつらさをつくづく骨の髄まで味わったものです。
幸い、その後独立し、自分で鑑定所を構えるようになった現在は、
鑑定の場所もビルの中にある一室なので暖房を利かせば寒くはありませんが、
商売のほうはほとんど同じ、なぜか2月はヒマです(笑)
ところが、世の中の人はそうは見ないんですね。
僕のところはいつも押すな押すなの客でなかなか予約がとれないと思っている・・・
久々に予約メールをくれた顧客のYさんは、
《金曜日の夜》というご希望だったのですが、
ヒマなくせに、諸般の事情で金曜日の夜だけはなかなか身体が空かないのです、
金曜日の夜だけは・・・それ以外はヒマなくせに・・・とほほです(笑)
また、同じく金曜日に、シンガポールから一時帰国をして電話をくれたMさんは、
「あのぉ、急で申し訳ないんですけど、日曜日に予約がとれますか?」ときました。
でも、日曜日なら大丈夫・・・
そこで、「ああ、大丈夫です。ゼンゼン平気でとれますよ~」と返したのですが、
「よかったぁ~~、すぐシンガポールに戻らなくちゃいけないので、
この日しかうかがえなくて・・・本当にお忙しい中、ありがとうございます」
なんて恐縮されちゃう始末。
こうなると、「2月はどうせヒマですから・・・」なんて、
恥ずかしく言えなくなっちゃいました(笑)
一方、その方がいらしてくれた昨日の日曜日には、
もう一人、2年ぶりに来てくれたお客様がおりました。
この方は、以前寅卯天中殺の最中に来てくれたのですが、
やはり天中殺の不運なのでしょうか、
その当時につきあっていた彼とは別れてしまったそうです。
いえ、天中殺だからといって、
全員が全員、決して恋愛がうまくいかない、別れてしまうわけではないんですよ。
要は、お互いに相性がよく、お互いの理解度も深く、
そして、何よりも《縁》が強ければ、
天中殺の中でも迫り来る試練を乗り切ることが出来るのですが・・・
ちなみに、この方は、いま想っている意中の人とは良い方向に向かう可能性あり、
というか、勝負は今年しかないということで、
「頑張れ!頑張れ!」とはっぱをかけたのですが、
「なんか身体が熱くなってきました!」と明るく言ってくれたのは嬉しかったです。
そうかと思うと、「すごく気になる人が出来た!」と電話をくれた顧客のIさん、
なにかいつも一生懸命な彼女なんですが、
「すぐにでも行きたいけど、銀歯がとれちゃって、先に歯医者に行きます(グスン)」
可愛いコですよね(笑)
そして、本日、「彼と結婚が決まりました!」と、
明るく弾んだ声で真っ先に報告の電話をくれた顧客のHさん、
「おめでとう!」これはすっごく嬉しかったなぁ。
こうやって考えてみると、ヒマだけど、僕は占い師をやっていて本当によかった、
みんなが逆に僕に幸せをくれている、そんな気がしました!
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渋谷の父 ハリー田西 “渋谷占い”
いわゆる2月と8月に売り上げが落ち込む傾向があることをいいます。
そもそも、お歳暮、クリスマス、お正月とイベントが続いた後の2月や、
お中元シーズンが終わって、人々が夏休みをとって繁華街からいなくなる8月は、
売り上げが落ち込むという理屈もわかります。
とはいえ、「二八枯れ」という言葉が通用したのは、
僕が考えるにせいぜい1970年代くらいまでではないでしょうか。
なぜならば、昨今の2月はバレンタインデーのセールはあるし、
8月もそれなりのイベントがあって、
それほど「二八枯れ」の傾向は、昔より顕著ではないと思うからです。
ところで、「二八枯れ」といえば、占い業界にも同じような傾向がありました。
かつて僕は占いの専門学校で講師を務めながら、
その学校が経営する占いの店で店長を務めながら鑑定をしていたのですが、
たしかに2月は、一番売り上げの伸びる年末年始の反動と“寒さ”から、
格段に売り上げは落ち込む傾向にありました。
もっとも、「二八」のもう一方である8月は、夏休みの行楽客や“暑さ”から、
お盆の時期を中心に、逆に売り上げの伸びる時期でした。
そこへいくと、本当に2月はダメでしたたね。メッタメタでした。
僕は、東京近郊の海辺にあるテーマパークの店で店長をしていたのですが、
店といっても、そこは“外占(がいせん)”といって、
屋根はあるものの吹きさらしの通路にテーブルとイスを出して鑑定するような
よく駅前の通路にテーブルとイスを出して占いをしている人と
さほど体裁が変わらないような簡易な店で、
1月の下旬から2月ともなると、これがまた実に寒い!寒すぎる!
寒すぎて身も心も凍る!
年中満員のTDLなんぞと違い、
それ以外のテーマパークは、どこも冬ともなれば寒いだけにガクンと人出が減り、
人出が減るだけに売り上げもガク~~ンと落ちる・・・
これは至極当然の結果でありまして、
ましてや雨やミゾレが降る2月のウイークデーともなれば、
もう1日じっと座ってお客を待っていても1人の客も来ないことがある有様でした。
そんな身も心も凍るような寒さの中で、
僕は「二八枯れ」の泣けるようなつらさをつくづく骨の髄まで味わったものです。
幸い、その後独立し、自分で鑑定所を構えるようになった現在は、
鑑定の場所もビルの中にある一室なので暖房を利かせば寒くはありませんが、
商売のほうはほとんど同じ、なぜか2月はヒマです(笑)
ところが、世の中の人はそうは見ないんですね。
僕のところはいつも押すな押すなの客でなかなか予約がとれないと思っている・・・
久々に予約メールをくれた顧客のYさんは、
《金曜日の夜》というご希望だったのですが、
ヒマなくせに、諸般の事情で金曜日の夜だけはなかなか身体が空かないのです、
金曜日の夜だけは・・・それ以外はヒマなくせに・・・とほほです(笑)
また、同じく金曜日に、シンガポールから一時帰国をして電話をくれたMさんは、
「あのぉ、急で申し訳ないんですけど、日曜日に予約がとれますか?」ときました。
でも、日曜日なら大丈夫・・・
そこで、「ああ、大丈夫です。ゼンゼン平気でとれますよ~」と返したのですが、
「よかったぁ~~、すぐシンガポールに戻らなくちゃいけないので、
この日しかうかがえなくて・・・本当にお忙しい中、ありがとうございます」
なんて恐縮されちゃう始末。
こうなると、「2月はどうせヒマですから・・・」なんて、
恥ずかしく言えなくなっちゃいました(笑)
一方、その方がいらしてくれた昨日の日曜日には、
もう一人、2年ぶりに来てくれたお客様がおりました。
この方は、以前寅卯天中殺の最中に来てくれたのですが、
やはり天中殺の不運なのでしょうか、
その当時につきあっていた彼とは別れてしまったそうです。
いえ、天中殺だからといって、
全員が全員、決して恋愛がうまくいかない、別れてしまうわけではないんですよ。
要は、お互いに相性がよく、お互いの理解度も深く、
そして、何よりも《縁》が強ければ、
天中殺の中でも迫り来る試練を乗り切ることが出来るのですが・・・
ちなみに、この方は、いま想っている意中の人とは良い方向に向かう可能性あり、
というか、勝負は今年しかないということで、
「頑張れ!頑張れ!」とはっぱをかけたのですが、
「なんか身体が熱くなってきました!」と明るく言ってくれたのは嬉しかったです。
そうかと思うと、「すごく気になる人が出来た!」と電話をくれた顧客のIさん、
なにかいつも一生懸命な彼女なんですが、
「すぐにでも行きたいけど、銀歯がとれちゃって、先に歯医者に行きます(グスン)」
可愛いコですよね(笑)
そして、本日、「彼と結婚が決まりました!」と、
明るく弾んだ声で真っ先に報告の電話をくれた顧客のHさん、
「おめでとう!」これはすっごく嬉しかったなぁ。
こうやって考えてみると、ヒマだけど、僕は占い師をやっていて本当によかった、
みんなが逆に僕に幸せをくれている、そんな気がしました!
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