“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

母校・雪谷高校の100周年と『和風中華 てんてん』閉店のこと

2013年04月27日 17時46分43秒 | Weblog
今日、僕の事務所の近くにある1軒の中華レストランが閉店しました。

以前にも何度かこのブログに書いたことがありますが、
『和風中華 てんてん』というお店です。

この店は、かつて東急文化会館の裏手にあった『友楽』の流れを組む店で、
5年前、『友楽菜館』が東急文化会館が取り壊されたのに伴って閉店となった折に、
当時同店でコックを務めていた小川さんが独立する形で、
宮益坂に開いたお店がこの『和風中華 てんてん』でした。

『友楽』~『珉珉羊肉館』は戦後都内で最も早く餃子を出したお店として知られ、
僕も学生時代からしばしば通っていたことから、
その流れをくむ『和風中華 てんてん』が開店してからも時折寄らせてもっていたのですが、
雑居ビルの10階という大衆的な中華レストランにそぐわない場所の悪さもあってか、
この地元でも知らない人、行ったことのない人が多く、
4年半という中途半端な(?)期間で店をたたむことになってしまいました。
実に残念です!

実は、この『和風中華 てんてん』のオーナーシェフの小川さんは、
僕の母校・都立雪谷高校の十何期か後輩にあたるのです。

でも、それがわかったのはごく最近のこと。
食事をした帰りがけ、レジ横の店内エレベーターの扉に、
母校の吹奏楽部の定期演奏会のチラシが貼ってあるのを見つけたのがきっかけでした。

「えっ?小川さんって雪谷高校卒業だったんですか?」
「はい」
「実は、僕もなんですよ」
「ええ~っ、ホントですかぁ」
となった次第。

ところがです。
その次に訪れた時に、
「僕のところに蛍友会(同窓会)の新聞の編集をされている方がちょくちょく連絡をしてくるので、
このお店のことを話したら、こんど取材したいと言ってましたよ。これってけっこういい宣伝になりますよ」
と言うと、小川さんが、なんだか決まり悪そうにしているじゃないですか。

そして、おもむろに口を開いて言うには、
「実は、この店、今月いっぱいで閉めるんです」と。
ええ~~っ!なんですって!?
なんという運命のめぐりあわせでしょう!?
なにもかもがです・・・

はからずも今年、僕と小川さんの母校である東京都立雪谷高校は創立100周年を迎えました。
そのメモリアルな年に、お互いが同窓生であることが判明したというのに、
やおらその続きとしてお店を閉めるというドラマチックな結末を聞かなくてはいけないなんて・・・
そんな悲しい結末に、僕はちょっとへこみました。

実は、先週その母校の同窓会からブルーの厚めの封筒が届いたんです。
中には、毎年発行され送られてくる同窓会新聞「けいゆう」と、
6月29日に行われる100周年記念同窓会の案内が入っていました。

だいたい僕は同窓会というのがすごく苦手なんです。
高校に限らず、大学も中学も小学校に対しても、
もともとあまり母校愛がなかったということもあるんですが、
同窓会に出て、「どうしてる?」というふうに、
おのれの“現在”を披歴し合うのが苦手だということもあります。
ましてや齢六十で、すっかり経年変化したこの風体を人前にさらす勇気もありません。

だから、同様に、同窓会新聞を読むのも苦手なんです。
なぜなら、この種の新聞の中身というのは、たいてい
《○期卒業生の○○さん、現在はどこどこ会社の社長、「私こうして生きて来ました」》的な、
自慢しいしいの報告だったり、その経歴を称賛するような紹介記事だったりばかりだからです。

あれ不思議ですよね。
なぜか、《私は去年事業に失敗し、自己破産して、現在ホームレスです》とか、
《去年、脱税で捕まりました》というような不幸自慢の記事ってほとんどお目にかかりませんもんね(笑)

まぁそういう人は、恥ずかしくて同窓の前に顔を出せないってことなのかな・・・って、
僕も半分そんなところもあります(笑)

それでも数年前に、同窓会新聞の編集をしているTさんという後輩に乞われて、
《私は現在これこれしてます》という懺悔録みたいな(?)自己紹介の雑文を書きました。
が、もうこりごり(笑)

Tさんからは、その後も今回の100周年記念同窓会で、
ブースのようなものを出店してほしいなどという連絡をもらいましたが、
占いと100周年がどう結びつくのかいささか疑問だったのでお断りをしました。
まぁそんなこといちいち考えないで引き受ければよかったのかもしれませんけどね。

そんなわけで、今年も送られてきた同窓会新聞を見ると、
そんな活躍中の同朋の報告ばっかりだし、
100周年記念の同窓会の内容も見ても然り・・・
こんな中に、僕のみならず、小川さんも晴れ晴れとした気分でのこのこ参加しにくいですよね。

思えば、僕の友人の一人も去年経営していた会社をつぶしました。
彼も来にくいというか、きっと晴れ晴れとした気分にはなれないと思います。

小川さんへ、たぶんこのブログを見て下さっていると思うので伝言です。
次のお勤め先など身の振り方が決まって落ち着いたらご連絡を下さい。
どこかで、小川さんのよりはまずい中華料理でもつっつきながら一杯やりましょう。
それよりも、どこかで『てんてん』を再開できることを望んでいます。

あ、それから、今だから白状しますが、
以前、お店の食べログに「ランチタイムの禁煙・分煙」をお願いする書き込みをしたのは僕でした。

あの時は、唐突なお願いだったにもかかわらず、さっそく実行して下さり、
僕自身とても助かりましたし、多くの嫌煙派のお客さんも同じ思いだったと思います。

『和風中華 てんてん』で食べた最後のランチ、
僕はエビの卵炒めのCランチに、友楽伝来の餃子をサイドオーダーして食べました。
見ると、周りの客も餃子をオーダーしていました。
きっとみんな、この店を惜しむ気持ちだったと思います。

そして、最後に撮った写真が冒頭の一枚です!

小川さん、そして、スタッフの皆さん、長い間、美味しい料理をありがとうございました。


☆インターネットより鑑定予約できます!
“渋谷の父”が大活躍する連載小説『不死鳥伝説殺人事件』も読めます↓↓↓

渋谷の父  ハリー田西  “渋谷占い”



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする