年末に伊勢志摩に行きました。
伊勢と言えば、伊勢うどん。
最初、あまり良いイメージはなかったのですが・・・・
最初に食べたのは、会社の出張で、宇治山田駅の近くにおいしい店があるからと連れて行かれたのが一番初め。
ぶよぶよのぶっとい麺の入ったドンブリの底に、得体のしれない黒い液体が溜まっています。
「な、、、なんじゃこりゃ!?」
通常のうどんの概念を大きく覆すようなその見た目だけで度肝を抜かれました。
一口食べて、甘い、、、、そしてそのぶよぶよの食感
「うどん」と名の付いているこの食べ物、確かに材料は同じかもしれないし、見た目も味もちょっと変わっているだけ、という範疇を出ないかもしれませんが、でもボクの中では決して「うどん」を名乗ることを許されない食べ物だったのです。
それ以来、「伊勢うどん=まずいもの」という公式が出来上がってしまいました。
それから2回ほど、つきあいで食べたこともありましたが、1時間待たされたりで、あまり良い思い出も無く・・・
その伊勢うどんのイメージを大きく変えたのが、伊勢神宮(外宮)の北側にあるうどん屋の伊勢うどん
これもツーリングに行った時の付き合いで食べたのです。
どうしても名物なので「食べろ」と勧めるのですが、人に勧めておいて食べない訳にもいかないし・・・
いや、これまで食べた伊勢うどんに比べて、特においしいという訳でもなかったと思います。
ただここの伊勢うどんは麺が異常に太かった気がします。
食べながら、こう思いました。
「これは長い団子だ」
うどんと名前はついているが、これはうどんではない、と・・・・
この時「伊勢うどん」は、麺のコシが命である狭義の「うどん」の範疇から大きく羽ばたき、きしめんやほうとうなどの「小麦系麺類」の括りに入りうました。
「こんなのはうどんとは認められない = おいしくない」
そんな風に思いながら、いつも食べていたのかもしれません。
「うどんではないもの」として伊勢うどんを食べると、そのグニャグニャの食感も、甘辛いたれも、これはこれでおいしいもの、と感じることができます。
先入観というか、固定観念が取り払われてボクは、その時初めて伊勢うどんを食べている、そんな気がしたのです
ただそれから一度も伊勢うどんを食べていなかったので、今回食べるにあたり、正直不安はありました。
あの時感じた「おいしい」は本物だったのだろうか・・・
お昼御飯を食べたのは、伊勢市駅の北東にある河崎町のうどん屋。
河崎町は旧い町並みと商人の家が残る町で、300年続く酒屋の中を見学できたりします。
食べ物屋はコーヒー屋が数件とレストランとうどん屋がありましたが、レストランは閉まっていたし、せっかくなので、子供に伊勢うどんを食べさせてみようと思って・・・・
で、ボクは勇気を出して伊勢うどんを頼んでみました。
子供はビビったのか、きつねうどん、ヨメは伊勢うどん。
さて、どうかな・・・・・
ちょっと混ぜてしまいましたが、ここの伊勢うどんは汁が多い。
出汁がしっかり利いていて、全然甘くもなく、普通のうどんみたいに食べられました。
子供も気に入ったらしく、ヨメの伊勢うどんと交換して全部平らげていました
うむむ、、、なかなかおいしかった。。。。けど、店によって味が全然違うんですね
なんだかいろんな店のを食べてみたくなりました~
そこで、翌日のお昼も伊勢うどん。
こちらは鳥羽水族館の近くのイオンの丼物屋のもの。
こちらはやはり汁は少なく、伊勢うどんっぽい。
でも普通においしい、、、、
伊勢うどんはやはり、おいしかったのです。
思い込みってコワイですね・・・・・