佐倉市議会はしおか協美
市政にキョウミ
 



2013年12月議会で、一般質問冒頭で、「多死時代の到来」「看取り難民」「人生最終段階の医療のあり方」を含めて、

自分らしい最期について意見を述べ2年。

 

千葉県では、患者が望む場所で看取りができる環境づくりをすすめる必要があると考え、

2012年に医療に関する県民意識調査を実施しました。

その中で、自分が最期を迎える場所として、医療機関と自宅のどちらを希望するか尋ねたところ、

「居住の場で最期を迎えたい」と回答した人の割合は約4割ありました。

団塊世代が80代になる平成42(2030)年には年間死亡数が現在比3割増の161万人になると予測され、

まさに「多死時代」の到来、さらには「看取り難民」がでるとも推測されています。

人生最終段階の医療のあり方も含めて、自分らしい最期を元気なうちから家族で考えておく時代がきています。

自分らしい最期を迎えるためには、自分らしく生きることが出来る社会を作ることが行政の使命の一つであります。

患者の意思を尊重した人生の最終段階における医療体制については、厚労省のモデル事業が始まっています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/

 

私もメンバーだった h-pac3期による『医師に対する“死の教育・研修”の充実を』 ~自分らしく、より良い最期を迎えるために

の成果物にある通り、あとは、文科省で『医師に対する“死の教育・研修”の充実を』すすめて頂く段階にきていると思います。

(医療政策実践コミュニティー(Health Policy Action Community=H-PAC)とは、
「医療を動かす」をミッションに掲げ、患者・市民、政策立案者、医療提供者、メディアの4 つの立場から医療政策分野においてリーダーシップを発揮している社会人(学生も可)の参加者を募ります。医療政策の最先端課題を学び、さらに実践的なグループ活動により、政策提言や事業計画作成を行います。



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私の公約に「最期まで自分らしく過ごせる佐倉市」を掲げていますので、先日の敬老会出席者から

「自分が病気になったら判断が出来なくなる前に自分の意思を家族にも医師にも伝えておきたいが、どうしたらいいか?」と質問を頂きました。

「今は、将来の治療方針を患者・家族と話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼ばれる取り組みが始まっていて、事前指示書

というものを用意している医療機関もある事をお伝えしました。

厚生労働省が2013年に実施した意識調査では、判断ができなくなる場合に備え治療方針を

書面に残すことに賛成した割合は約7割。しかし実際に「家族と詳しく話し合っている」のは2.8%と、日経新聞に掲載されていました。

 

広島県地域保健対策協議会http://citaikyo.jp/other/20140303_acp/index.htmlが、

主治医をはじめ、家族や大切な方と話をする事を一番の目的にし、私の心づもり「もし病気になったら」を仮定して考える

シートを作成し、HPに掲載していますので、「もしも」の時を考えるきっかけ作りに、私の心づもり「もし病気になったら」を

仮定して答えてみて下さい。

「最期まで自分らしく過ごせる佐倉市」の自分らしくは千差万別です。

同居していた義父、義母そして実父を天国におくった経験を踏まえ、

まずは皆さんそれぞれが考えている事、思っている事を整理するところから始めて頂き、「最期まで自分らしく過ごせる佐倉市」にしていきたいと

考えています。

 

*     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *     *

私の心づもり         (広島県地域保健対策協議会http://citaikyo.jp/other/20140303_acp/index.html)

 

将来、自分自身で自分のことを決められなくなった時に備えて、今のあなたの希望や思いを 整理してみましょう。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング )の手引きを参考に以下の設問にお答えいただきながらご家族やあなたの

代わりに意志決定してくれる人(代理人)、あるいは医師と話し合いを持ちましょう。


1 1Step
あなたの希望や思いについて考えましょう

1)あなたが大切にしたいことは何ですか?(いくつ選んでも結構です)

□ 楽しみや喜びにつながることがあること

 □ 家族や友人と十分に時間を過ごせること

 □ 身の回りのことが自分でできること

 □ 落ち着いた環境で過ごせること

□ 人として大切にされること

 □ 人生をまっとうしたと感じること

 □ 社会や家族で役割が果たせること

 □ 望んだ場所で過ごせること

 □ 痛みや苦しみが少なく過ごせること

 □ 医師を信頼できること

 □ 人の迷惑にならないこと

 □ 納得いくまで十分な治療を受けること

 □ 自然に近い形で過ごすこと

□ 大切な人に伝えたいことを伝えること

 □ 先々に起こることを詳しく知っておくこと

 □ 病気や死を意識せずに過ごすこと

 □ 他人に弱った姿を見せないこと

 □ 生きていることに価値を感じられること

 □ 信仰に支えられること

□ その他

                                    )
2)将来、自分のことを決められないような病気になった場合や、その様な状態にまで病気が悪化 した場合の治療の目標は

以下のどこにおきたいとお考えですか? (一つ選んでください。)

 □ なるべく迷惑をかけずに自宅で生活すること

 □ 家族やヘルパーなどの手を借りながらでも自宅で生活すること

 □ 病院や施設でも良いので、食事やトイレなど最低限自分でできる生活が送れるようになること

 □ 病院や施設でも良いので、とにかく長生きすること

 □ その他(                       )

3)将来、自分のことを決められないような病気になった場合、病状が悪化したり、もしもの時が 近くなった時には、

どこで療養したいとお考えですか?

□ 自宅 

□ 自宅以外(□ 病院 □ 介護施設 □ その他(       )) 

□ わからない


2 2Step
あなたの健康について学びましょう

1)今、あなたは病気で治療中ですか?それはどの様な病気ですか?(             )


2)あなたの病気の治療法について医師から説明を受けていますか? □ はい □ いいえ


3)あなたの病気がこれからどのような経過をたどるか、医師から十分な説明を受けていますか? □ はい □ いいえ

4)これからどのような経過をたどるか、もっと詳しい説明を受けたいですか? □ はい □ いいえ


5)受ける治療に関して、希望がありますか? 健康な方は「もし病気になったら」を仮定してお答 え下さい。(いくつ選んでも結構です)

 □ 一日でも長く生きられるような治療を受けたい

□ どんな治療でもとにかく病気が治ることを目指した治療を受けたい

□ 苦痛を和らげるための十分な処置や治療を受けたい

 □ 痛みや苦しみが無く、自分らしさを保つことに焦点を当てた治療を受けたい

□ できるだけ自然な形で最期を迎えられるような必要最低限の治療を受けたい

□ その他(                                      )

6)あなたの病気が悪化して、もしもの時が近くなった時に “延命治療” を希望しますか? □ はい □ いいえ □ わからない


Step
あなたの代わりに意思決定をしてくれる人を選びましょう

1)あなたの代わりに意思決定をしてくれる方はいますか? □ はい □ いいえ  

1)の質問で「はい」と答えられた方にお尋ねします

2)その方はあなたの希望や価値観に配慮して、意思決定をすることができますか? □ はい □ いいえ

 3)その方は、複雑で困難な状況でもよく考えて判断ができますか? □ はい □ いいえ

  自由記載欄(その他、あなたの思いがあればお書きください)


・ 記載年月日 20   年   月   日
・ 本人氏名
・代理人氏名
・ 主治医と話し合った日 20   年   月   日

 



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