■臼井田宿内砦跡の歴史
臼井田宿内砦跡は、戦国時代末期に千葉氏と並ぶ勢力を誇った原氏の本城である臼井城の支城として築かれたものです。
臼井城は戦国時代、2度の合戦が繰り広げられ、時代とともに改修が進み大規模な城になりました。この過程で、臼井田宿内砦跡をはじめとする臼井城を取り巻く支城群が形成されました。砦跡の発掘調査では、陶磁器などの生活用品があまり見つからなかったことなどから、非常時に籠るための軍事的性格の強い砦であったことがうかがわれます。
■市の文化財に指定
宅地化が進んだ現在、臼井城の支城として臼井田宿内砦跡のみが唯一残る遺跡であることから、佐倉市指定文化財にふさわしい価値をもつと評価されました。砦跡は土塁などが良好に残り、台地は緑に包まれ、宿内公園として地域で親しまれています。