こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

電話の向こう

2015年10月10日 00時38分46秒 | Weblog
昭和30年代半ば。我が家に電話がついた。ダイヤル式で時計の文字盤そっくりの回転盤に電話番号の数字をひとつひとつ選んで指を入れる。「ジー」と回した。ひと文字ひと文字の回転盤が戻るまで結構時間を要した。それに3戸共用の共有電話。しょっちゅう電話を通してどこかの会話が聞こえた。個人情報も何もあったものじゃない。筒抜けである。
 とはいえ、それまでは、地域に電話がある家は1軒か2軒。「○○さん、電話だっせ!」
と、その家の人が駆けて来て告げる。急いでその家に走って電話に出るというのが普通だった。それが自分の家で悠然と電話が出来るのだから、便利になったのは言うまでもない。
 自分でかけた初電話は、高校生になってから。相手は、いまだから言えるが、クラスで惹かれた女の子の家。「はい」と相手先が出たら慌てて受話器を置いた。冷や汗ものだった。
 
コメント
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