こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

神も仏も

2020年06月19日 02時16分56秒 | つぶやき
深夜1時半過ぎ。
蛙の声がかき消されるような
酷い雨が勢いを増している。
またどこかで災害が発生しなければいいが。
コロナでいい加減参っているのに、いやはや。
やっぱり地球上に
神も仏もないようだ。

あの時もそう思ったっけ。
コロナ感染で川崎病に似た症状がと、
話題になったことがあったが、
我が娘が川崎病にかかったのが、
生後数か月目だった。
確かまだ目も開いたかどうか。
最初の赤ちゃんだった。
新婚気分が抜けない夫婦に
襲い掛かった試練である。
高熱に苦しむ赤ちゃんを抱きかかえて、
医者巡りをしたが、風邪の診断ばかり。
高熱がおさまる気配もなく、
知人に情報を求めた末に、
巡り合った先生は即断。
「川崎病だな。日赤に即入院の手続きを取ります」
川崎病なんて、
それまで聞いたことは皆無。
公害病と勘違いしてしまったが、
血液の病気だった。
先日川崎医師の逝去を新聞で発見した。
あの先生が発見した病気だから川崎病だった。
日赤の入院は長期にわたった。
当時新婚生活にあった妻は、
娘に付き添って病院暮らしを余儀なくされた。
一方の私は、
やっていた喫茶店をひとり切り盛りするしかなかった。
夜11時に店を閉めると、
その足で日赤に向かう日々となった。
くたくたになりながら、
深夜の日赤詣では続いた。
点滴につながれた赤ちゃんと、
そのそばで食らいつくように眠る妻。その光景を、
確かめては安堵したものだった。

あの時も、
世の中に神も仏もないと恨んだものである。

考えてみれば、
あの過酷な日々が夫婦の絆を確かなものにしてくれたのだ。
結婚生活40年以上、
4人の子供も巣立ってくれた。
神や仏のご加護……だったのかなあ?



コメント
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