こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

文芸祭やるぞ!

2016年04月10日 00時21分32秒 | 文芸
この7月に、

2年ぶりの展示会をする気になりました。

名付けて

『2016市井の人文芸祭』

普通に生きて普通にいまがある

庶民の作品を紹介します。

目玉は

おん年93歳が描いた

和凧絵の模写作品。

ブリキ職人としての

人生にあった

唯一の趣味が

武者絵などの日本画

今回は切り絵も出品願いました。

お次は絵手紙

下手でいい

下手がいいと教えられました。

そこで

市井の人の筆が踊ります。

そして

写真もいくつか




最後は昨年度賞を受けた

メンバーのエッセーやコラムなど

まとめての発表です。




展示は一工夫しようと

ただいま頭を悩ませ中です。




一期一会を期待して

7月へ向けて邁進中です。




機会があれば、

是非ご覧ください。

詳細は下記のとおり。

じゃあ、よろしく願いま~す!
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どうしようもない

2016年04月09日 01時25分46秒 | 文芸
目覚めるのがやけに早くなった
おかげで
いつもすっきりしない
寝るのは深夜の三時過ぎ
若いころからの
夜型人間は
年を食っても訂正がきかないでいる
不器用に愚かに
このまま寿命の終わりを
迎えるだろう
それはいい
問題は
眠りの間隔が
短くなる一方に納得いかない
でも
どうしようもない
人間は無力に尽きるのだから
神様にゆだねるだけだ
夜型人間は
昼間にめっぽう弱い
起きている時間が
いくら長くなっても無駄なだけ
夜さえ無限につづけば
何かができるのに
いまなら
きっと何かができるのに……!


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因果だなあ

2016年04月08日 01時18分01秒 | 文芸
スーパーでパート勤めをして、

食品に

賞味期限や消費期限のあることを知った。

毎日の品出し業務以上に、

賞味期限や消費期限のチェックは

欠かせない重要な仕事だった。

かなり期限があっても、

次々値引きシールを貼っていく。

それでも売るのだから

納得できた。

 ところが期限切れを迎えると、

即廃棄処分にする。

ドリンクなどビン物は

中身を流し捨てるなど

徹底していた。

食品をごみ袋に放り込みながら、

(勿体ない。

こんなん罰当たりや)と

慙愧の念に堪えながらの作業となった。

 前に働いていた弁当製造工場では、

食品や食材の廃棄量が

あまりに多くて、

いつの間にかマヒ状態に。

平気で

ポイポイ捨てたものだ。

 それがスーパーで

小口の食品廃棄を目の当たりに、

昔人間の勿体ない意識が

頭をもたげた。

それでも、

捨てなければ

仕事にならない。

食品を扱う仕事は

実に因果な商売だった。

 
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イチ抜けられない

2016年04月07日 00時14分51秒 | 文芸
我が家の子供らは、

花札がカルタである

 面倒くさがりの

私が父親のせいだ。

いろはがるたも百人一首も、

読み札と取り札があり、

読み手が必要だ。

それに

取り札を広げて

並べなければならない。

かなり広い場が

要るから、

用意や片付けが

結構大変なのだ。

花札は

山札と手札に場札と

狭く遊べるので

実に重宝だ。

しかも

イロハやトランプの数字みたいに

頭を使う必要がない。

季節の花合わせで

単純明快。

大人と子供が

公平に競えて楽しい。

それで我が家は

花札がカルタなのだ。

正月になると、

子供たちと

花札を楽しんだ。

最初のころは

私の一人勝ちだったのが、

子供たちは慣れるのが早い、

だんだん勝てなくなる。

となると

やはり面白くない。

「みんなで楽しみな。

とうさん、

イチ抜ける」

と立ち上がりかけると、

「負けてばっかりだからだろ。

大丈夫だよ、

勝たせてやるから」だ。

 子供らのお情けがないと、

花札はとっくに

我が家のカルタの地位を

追われているだろう。
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桜に酔う

2016年04月06日 14時50分23秒 | 文芸
「ワアォー!」

思わず叫んでしまった。

二階のベランダに出て

洗濯物を取り込もうとして

ふっと見下ろした目を遮る

パァーっと広がるうすピンクのカーテン

サクラだ!

我が家の庭先に大木と化した木がある。

20数年前に飢えたものだ。。

当時はひょろひょろっとした苗木を

ホームセンターに半額の赤札で

安売りしてたのを

思わず買ってしまった。

それが

見違えるほど立派な成長を遂げて

毎春

実に鮮やかな花を咲かせて

わが家族の心を癒してくれている。

毎年

散り染めの中に立って

桜の大木を見上げ

「今年もありがとう。来年もよろしく」

と声をかけるのがクセになっている。




眼下に

満開の桜

しばしボー然と眺めた。

これまでにない感動の光景を。




明日は大荒れの天気予報だ。

きょうが今年の見納めの日になるのかな。




少しでも長く

わが家族の目に

素晴らしい花の舞を

見せてくれよ。




そうだ。

きょうは

このベランダで

花見をしようかな。

うん!

さっそく

ご馳走を作るか。

ちらし寿司にパリパリサラダ……

桜に語り掛けながら

いい時間を送ろうーっと。
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加西よいとこ・風土記の里を歩く

2016年04月06日 01時16分55秒 | 文芸
3月29日。

またまたウォーキングに参加。

風土記「三重の里」を見渡す

小谷城祉と

横尾街道ひなまつりコースがそれ。

北条鉄道の始発駅北条町駅まえ広場に

集まったメンバーは100人前後。

前回の300人に比べると

いささか寂しい。

神戸電鉄のスタッフがいわく。

「阪急のウォーキングは500人以上がふつうだよ」

そりゃそうでしょ、

加西は田舎町。 

山を背にした盆地なのだ。

神戸あたりから遠征してくるには

とにかく不便すぎるのだ。

北条鉄道も

1時間に1本、

それも単線に1両のレールバスが

トロトロと走っている。

ひなびた風情には事欠かないが、

真剣に不便なのだ!

列車の時間に合わせるから、

スタートは10時40分。

もうお昼なのだ。




ともあれ帝国にスタートした一行は

北条の宿から酒見寺、住吉神社と歩く。

この近辺では

かなり有名な『五百羅漢』のわき道を進む。

塀越しに素朴な石彫りの羅漢像群が覗く。

また機会があれば

ゆっくりと見物してほしい名所だ。

戦国武将赤松一族の菩提寺『陽松寺』

の境内を抜けて

いよいよ山登りだ。

200メートルの山。

その頂上に赤松の居城『小谷城』の城址がある。

かなりきつい。

やはり年のせいかな。

頂上に着いたときは

息も絶え絶え状態。

いやはや情けない。




息を整えて

弁当を開く。

明石海峡大橋まで見える

最高の眺望を前に、

もう何を食べてもうまい!

苦労したかいは

ちゃんとあるのだ。




40分後、下山にかかる。

下りはラクダ。

勝手に足が前に出る。

ほいほいって調子。




横尾街道に入ると、

豪商水田家の旧家を覗く。

ひな祭りのシーズンは

見るものが華やかだ。

歴史を経たひな人形が

ズラリ。

貧しい部類の

我が家では

二人の娘に用意したひな人形は

ガラスケーに納められたコンパクトなもの。

格差を癒すには

いい見物ではないか。




ゴールの北条町駅に着いたのは2時過ぎ。

北条鉄道は2時40分発だ。

加西に住む私は

これからまだ40分ちょっと歩いて帰宅だ。

たぶん

2万歩は間違いない。

いやいやご苦労さんと

自分をほめたい。
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レモンの味がした?

2016年04月05日 00時09分39秒 | 文芸
「初めて

作ったんだよ」

 はにかみながら

彼女が開いたのは、

ちいさな弁当箱。

女の子らしいピンクのもの。

花模様のハンカチで

包んでいた。

 中身は、

海苔巻きおにぎりが二個。

ウィンナーに卵焼き、

ミンチボール、

ブロッコリー、

ミニトマトが彩りよく

詰められている。

思わず顔が綻び、

幸せに包まれた。

 付き合い始めて二週間。

学生の彼女に

社会人の私が

ご馳走するのが殆ど。

そこに思いがけない

彼女お手製の弁当が

登場した。

 神戸市役所の近くにある

小公園がデート場所。

ベンチで

仲良く弁当を食べた。

おかずをひとつ食べると、

「どう?おいしい」

と訊く彼女に、

「うん!うまい」。

彼女が返した

底抜けの笑顔が、

私を魅了した。

(嫁さんは

彼女しかいない!)

と心が決まった。

 手作りの弁当が

縁結びしてくれた

わが夫婦だが、

結婚して気づいたのは、

彼女の料理の腕が、

さほどではないことだった

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祭りに誘われて・後編

2016年04月04日 00時18分12秒 | 文芸
節句祭りの呼び物は、

鶏合わせ神事。

全国でも珍しく、

保安3年(1122年)にはじめられたと

住吉神社の由緒記に記されているのだ。

鶏合わせの鶏は『晩秋柏』。

烏帽子に狩衣をまとった執行人が

東郷と西郷に分かれて向かい合う。

鶏の足と尾翼を握り

片手で高く差し上げて見合わせる。

見合わせは二度行われ、

終わると介添え人に鶏は渡される。

移動揃って神前に一拝して

滞りなく終わる。

加西市の重要無形文化財に指定されて

伝統はしっかりと守り続けられている。

とはいえ、

生粋の加西っ子の私、

いまだに

その神事をこの目で見たことがない。

節句祭りの1日目の

夜遅く行われるのがネックの鶏合わせ。

宵の口にあっさりと帰宅の途についてしまうのだ。

今回も時間待ちせずに

さっさと帰ってしまった。

楽しむためには

少々の苦を乗り越えなければならないのに

いやはや、

私の人生すべからずこうなのだ。




他に

浦安の舞と龍王の舞がある

実は

大きな声ではいえないが

この神事も

実際お目にかかったことがない。




いやいや

北条節句祭りは

14台並び競いあう祭り屋台の

練り合わせを拝めば

充分満足だ。

お旅所入りから本社入りの

喧騒の中

豪華絢爛の練り合わせは、

息を止めて見入ってしまう程。




おや?

ぼつぼつと小さな雨が……?

節句祭りは雨がつきものだ。

例年、

宵宮か本宮のどちらかは

雨に見舞われる。

これぞ

神の思し召しと言わざるを得ない。




祭りの余韻を感じながら

家路に着く。

やはり

北条節句祭りは

期待を裏切らなかった。

子供のころに

全身で感じた感動と感激は

健在だった!

あと何年?

その感激に心を熱くさせられるだろうか?

少しでも長く……!

長生きすっきゃないよな。う~~ん!


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祭りに誘われ

2016年04月03日 01時29分03秒 | 文芸
4月2日3日にわたる、

播磨でも有名な


春の北条節句祭り。

祭り太鼓の音が打ち鳴らされ、

我が家まで響いてきます。

子供のころは

その音に誘われ、

そわそわと

落ち着けなくなったものです。




「ちょっと行ってくるわ」」

「どこへ?」

「節句祭りや」

「まあ、お暇なことですね」

いまは、

こんな感じです。

妻も子供も興味がない。

しかし、

私の記憶にしっかり刻まれている

節句祭り。

楽しいことばかり。

家族の皮肉を訊き捨てて、

北条まで出かけます。

歩いてほぼ1時間。

イオンに到着。

周囲に

豪華な祭り屋台が、

酒見神社への宮参りを前に

待期しています。

その絢爛豪華さに

胸がきゅっとなります。

まだ祭りのだいご味は、

まだまだこれからなのです。

さあ、

子供に戻って、

思い切り楽しむことにしますかね
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恩師の死・その1

2016年04月02日 01時00分58秒 | 文芸
「Y先生が亡くなりはったよ」
 知らせを受けて驚いた。いつも飄々と、それでいて頑固な先生の顔が思い浮かんだ。
 H高校で数学を担当、クラブ活動の演劇部顧問で、かなり熱が入った指導で生徒を引っ張り、県大会入賞の常連校に育て上げていた。
 私は教え子ではなく、一応、先生の仲間だった。姫路市内で伝統と実績を持つマチュア劇団が接点である。創立メンバーであるY先生は政策と演出を一手に引き受けていた。
「君、何をやるの?」
 入団初日にY先生はぶっきらぼうに訊いた。
 答えられなかった。舞台の上で役を演じるのが、当時私が思っていた演劇だった。姫路に来る前にいた加古川のアマ劇団は、ただ芝居が好き、舞台に立ちたいという動機だけでよかった。そこで「うまいやないか」と甘やかされてスター扱いされてきた。よく考えてみれば、メンバー数が少ないので、祭り上げれていたに過ぎなかった。すっかりいい気になって鼻高々だった。
「いちおう役者を……」
「役者なんて、誰でもできるんだよ」
 Y先生はぼそっと言いきった。眼鏡越しに冷ややかなY先生の目があった。私のささやかなプライドを傷つけるには十分だった。
 レストランに勤めていると、なかなか時間通り練習に行けない。それでも、休むことなく練習に通った。基本練習でも、ほかのメンバーが褒めてくれるほど乗りに乗った。
「それじゃ、次の公演作品のキャストを決めるから」
 待ちかねた日だった。メインの役が回ってくると当然のように思っていた。それが、セリフが殆どないその他大勢。ショックだった。
 公演に向けた練習が始まると、気持ちは滅入るばかりだった。
(なぜ?ぼくが……)
 天狗の花はものの見事にへし折れた。暗い気持ちが続いた。練習も面白くない。二言三言しかないセリフのために練習に通うのが馬鹿らしいとさえ思えた。

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