難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

全米難聴者大会ミネアポリスで盲ろう者支援の報告

2018年06月20日 12時40分05秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
全米難聴者大会の開催されるミネソタ州は様々な聴覚障害者のリソースがあります。
ろう者のメンタルケア、メンタルヘルスのセンターや就労支援センター、難聴者自立センター、電話リレーサービスその他のサービス提供事業者、盲ろう者支援センターもあります。

https://www.facebook.com/1072500412844552/posts/1768814373213149/


「情報・コミュニケーション法」(案)を公開。

2018年06月20日 12時34分21秒 | 障がい者制度改革
全日本ろうあ連盟はパブコメを経て、「情報・コミュニケーション法」(案)を公開しました。
‪■報告■「障害者情報アクセス・コミュニケーション保障法」(案)
https://blog.goo.ne.jp/houantaisaku/e/fbf9fea9192728153450d1b9aefcc86c‬

宝塚市広報誌たからづか 「音から隔てられた世界のコミュニケーション」

2018年06月15日 13時09分06秒 | 難聴一般

「中途失聴・難聴とトータルコミュニケーションが特集されました。


意思疎通支援運営委員会の会合を半年に一度行っています。

メンバーは、市障害福祉課とコーディネータ、ろうあ協会の代表、難聴者会の代表、登録要約筆記者の代表、登録手話通訳者の代表。当事者、通訳者、それぞれの団体からいろいろな要望が出され、実現しています。


以前通訳は300人以上の行事から設置が今は100人以上の行事から設置とハードルが下がり、派遣範囲も広がっています。チラシ、広報誌などにはファックス番号を記載。100人以下の行事には、通訳派遣の要望を受けると表示。4年前には広報誌に手話とろうあ協会の特集が出ました。

昨年の10月の会合で、今度は手話が不得手な中途失聴・難聴者の特集をと要望しました。
市も制度(要約筆記)の認知を広げたいと思っていたところでタイミングが合いました。
そして、6月号に、聞こえにくい、聞こえない人のコミュニケーション方法の特集掲載となりました。

もうひとつ、制度の谷間にいる軽中度難聴者への啓発の目的もあります。

http://www2.city.takarazuka.hyogo.jp/ebook/20180601/#target/page_no=1




全米難聴者大会HLAA2018で ミュージカル観劇の情報保障訴訟勝訴の報告

2018年06月15日 02時24分15秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】

米国で劇場を相手に、ミュージカル観劇における配慮を求めて訴訟を起こした難聴者がいます。字幕なしにはミュージカルを楽しむことができず、このことはADA(障害を持つアメリカ人法)の第3章「サービスや施設を平等に楽しむことができる」に違反しているとの訴えです。

2016年に始まった訴訟ですが、この度やっと判決がおり、めでたく勝訴したそうです。
最初は地道に要望を出していたが通らず、最終的に訴訟に踏み切ったということですが、こうした草の根活動があって初めて法律が意味を持ってくるのだと思いました。

原告のティナさんは成人中途失聴者協会(ALDA)の役員で、全米難聴者協会(HLAA)の会員でもあります。劇場のアクセシビリティ関連で積極的な活動をしており、6月の大会でも3つの分科会でプレゼンします。お会いできるといいな!
https://stlrecord.com/stories/511408403-fox-ordered-to-make-accommodations-for-hearing-impaired


全米難聴者大会HLAA2018 ミネアポリスのJAZZクラブに行こう!

2018年06月15日 02時17分57秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】
ミネアポリスで最も有名なジャズ・ハウス「ダコタ・ジャズ・クラブ」。オトナな雰囲気です。ホテルから徒歩3分なので、一度行きたいですね。
車で10分ほど行くと「ジャズMN」があります。こちらはジャズ・オーケストラだそうです。
<ダコタ・ジャズ・クラブ>
http://www.dakotacooks.com
<ジャズMN>
http://www.jazzmn.org


全米難聴者大会HLAA2018のプログラムはPDFとアプリから

2018年06月15日 01時52分54秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】

大会のプログラムが公開されています!

参加者は現地で印刷物をもらえますよ。検索やお知らせの機能がある公式アプリと、全体を見られる紙ベースの冊子をうまく使いわけましょう。会場の見取り図などは冊子の方が見やすいですね。英語のオンパレードだけど自動翻訳をうまく使おう。

ここ↓↓からダウンロード
https://www.hearingloss.org/wp-content/uploads/HLAA2018_Program_Guide.pdf

アプリは大会には公式アプリがあります!アプリのダウンロードはApp StoreやGoogle Playから。HLAA2018で検索してください。
ツアーに参加される方はダウンロードしておいて下さい!
このアプリで講演や分科会のスケジュールの他、演者の経歴、会場、プレゼン資料を見ることが出来ます。また参加予定のイベントを、自分の予定として登録しておくこともできます。分科会は全部で60あります。どの分科会に参加するか今から予定を立てておこう!



「難聴者の医療アクセス権」 全米難聴者大会HLAA2018の分科会より

2018年06月15日 01時44分59秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】
医療機関での難聴者の権利を取り上げた分科会は、今年は6つもあります。約60ある分科会のうちの1割にあたるこのトピック、学校でも職場でもなく病院なのですね。

「医者が言ってることがわからないのよ:医療機関における平等なアクセシビリティの権利 」の分科会では、コミュニケーションに関する患者の権利と医療従事者の義務について、ADAに沿って講義が行われるようです。たっぷり時間を取った2部構成の分科会、掘り下げたお話が期待できます。

演者のレイチェルさんは、障害者の権利を専門としている弁護士です。
https://www.facebook.com/WomensMarchChicago/videos/1350781055026689/

全米難聴者大会2018ミネアポリスの分科会ー航空機(フライト)アクセス法

2018年06月15日 01時38分14秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】
今年は難聴者の旅行に関する分科会が2つあります。その中のひとつ、ライアン・ジョバンニ(Ryan Di Giovanni )さんの分科会では、国内外の飛行機での旅における難聴者の権利について、ADAや障害者権利条約、航空会社アクセス法(ACAA: Air Carrier Access Act)に沿ってディスカッションするそうです。

航空会社アクセス法(ACAA)はアメリカの法律で、障害に対する差別を禁じ、必要であれば旅客ひとりひとりに個別に情報を伝えることを義務付けているそうです。ただし当事者が自分で障害を申し出た場合のみということで、この辺はアメリカらしいですね。

ライアンさんはギャローデット大学を卒業後、コンチネンタル航空に入社、現在はデルタ航空に勤務しているそうです。
https://www.transportation.gov/airconsumer/passengers-disabilities


全米難聴者大会2018ミネアポリスのバリアフリー観劇

2018年06月15日 01時27分11秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】

到着日の夕方から、全米アクセス賞の授賞式があります。ここでは受賞団体であるシュバート・オーガニゼーションのカイル・ライトさんが、団体を代表して授賞式に出席されます。

シュバート・オーガニゼーションとは、ブロードウエイの主な劇場20か所以上を所有する全米最大の劇場運営団体です。この団体が字幕配信アプリを使って、NYの劇場でミュージカルの字幕配信を開始しており、そのことが今回の受賞に至ったようです。授賞式のほか分科会もあり、カイルさんが劇場のアクセシビリティについてプレゼンします。
詳細はここ↓
https://www.facebook.com/HLAAJPN/posts/1638271509600770

ちなみにそのアプリ「GalaPro」が先日日本でも紹介されていました。そのうち日本に入ってくるのかな?大会の展示会場でもブースが設けられるので、いろいろ質問できますね。
紹介記事↓
https://ideasforgood.jp/2018/06/12/galapro/

耳と脳 臨床聴覚コミュニケーション学試論 単行本 #補聴器 #難聴

2018年06月13日 01時20分00秒 | 難聴一般
城北HAさんのツイートより
「Drに紹介いただいた書籍を早速入手…
補聴器を扱ううえでは耳についての知識は重要ですが、聴覚といった概念ではもはや脳との関連性を切り離しては考えられない時代です。
そのわりに業界テキストや書籍の内容では脳との関連性を書いている物は少ない…」 #補聴器 #難聴
https://www.amazon.co.jp/耳と脳-臨床聴覚コミュニケーション学試論-中川-雅文/dp/4263215346

障害者雇用政策はどのように決まるか

2018年06月05日 21時37分51秒 | 就労
障害者の雇用施策はどのように進むか。
【最近の例】
厚生労働省は、週20時間未満の短い労働を希望する障害者の雇用を企業に促す検討に入ったと報じられています(福祉新聞5月21日付)。これは主に就労を望みながらも疲れやすく継続して働くことがむつかしい精神障害者のニーズに基づくものです。
5月11日の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」で議論が始まり、そこで精神障害者関係団体の発言があって、その方向で議論が進みました。

【政策審議に当事者団体が必要】
国の障害者施策は、そのテーマに関する研究会を開催してその報告をもとに、法令等の改正を行うのが普通のパターンです。
厚生労働省の聴覚障害者の意思疎通支援事業のモデル要綱が出された時は全日本ろうあ連盟や全難聴などの団体が係り、障害者権利条約と障害者基本法に沿った内容となりました。当事者団体が係ることの重要性がここにあります。

【聴覚障害者の雇用政策は】
上記の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」に聴覚障害者当事者月委員にいません。ヒアリングにも聴覚障害者団体は呼ばれていません。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11601000-Shokugyouanteikyoku-Soumuka/0000178931.pdf

聴覚障害者の雇用問題は、厚労省の労働政策審議会障害者雇用分科会に聴覚障害者当事者がいないこともあり、遅れている面があります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002maw2-att/2r9852000002maxj.pdf

【一方で前進も】
障害者雇用促進制度は、今年の4月から要約筆記者の派遣も聴覚障害者の等級が6級以上の場合が対象になっています。これは6級以上の聴覚障害者なら手話通訳、要約筆記者の派遣が認められるということです。
これは、障害者権利条約の批准を目指す障害者制度改革のなかで、全難聴と全要研が要望を出すなかで実現しました。

障害者雇用促進法の改正にあたり、聴覚障害者当事者組織は指針、ガイドラインを多くの提案をして取り入れられています。

【今後の取り組み】
◯厚生労働省の障害雇用関係検討会、障害者雇用分科会に聴覚障害者当事者組織が委員となること、
◯聴覚障害者当事者が雇用先に合理的配慮を提案、要望すること
が求められています。

通勤路に咲く紫陽花など #難聴 #障害者の就労 #ろう者の就労

人工内耳も補聴器も聞こえのブレイクスルーがあります。

2018年06月04日 03時37分16秒 | 人工内耳
人工内耳の聞こえを突き詰めるのは言語聴覚士STとの共同作業です。 マッピングは STにいかに聞こえのイメージを伝えるかです。聞こえのブレイクスルーがあります。
以下の記事にその体験を書きました。https://blog.goo.ne.jp/papipupepo12/e/8ff073ebb63e2547a8e10b52eda743a2


高齢化で広がる「聞こえ」問題(佐賀新聞論説)

2018年06月02日 03時43分12秒 | 難聴一般
難聴という障害の理解を広げることは難しいことです。環境と心身の影響を受けやすい障害なので聞こえの状況が変化したり、人によって聞こえの程度も違いうこともあって説明しにくいのです。
当事者が声をあげるにしても、自身が難聴の理解が難しいです。人とのコミュニケーションに失敗した経験を重ねて、トラウマになってその体験を心の奥にしまってしまいます。それを体験を話すとか文章にするとか表に出すにはカウンセリング、丁寧な支援が必要です。

佐賀県では聴覚障害者センターに複数の聴覚言語士を配置して、市民の聞こえの問題に対処していますね。
啓発も大事です。#難聴 #補聴器 #片耳難聴 #難聴あるある

高齢化で広がる「聞こえ」問題  一人一人が配慮の意識を(佐賀新聞論説)


難聴者向け障害福祉サービス事業の提案

2018年05月27日 18時24分47秒 | 福祉サービス
今日は認定NPO法人東京都中途失聴難聴者協会の総会に参加しました。会員599名中107名が参加していました。

総会で障害福祉サービスの難聴者向け事業を実施する事業所を作ることをの提案をしました。難聴者のデイサービス事業を例にしましたが多くの方がうなづいていました。

障害者総合支援法の障害福祉サービスは、自立支援給付と地域支援事業があるが自治体と契約して事業を行うのは自立支援給付事業の中の訓練等給付です。難聴者が手話や読話を学ぶ、補聴器の使い方、筆談など難聴者の自立には多くのことを学ばなければなりません。これを事業化します。
実際に聴覚障害者生活支援事業として難聴者教室を開いている自治体もあります。

全米難聴者大会の参加のおすすめ(言葉の問題とチャレンジ)

2018年05月27日 04時40分36秒 | 2018全米難聴者大会ミネアポリス
全米難聴者大会と関連施設ツアーをご検討いただいている皆さん、

言葉の問題も心配されているかと思います。それは参加を考える上でいちばんの問題ではありません。私たちが英語を話せない、聞けないとしても、それはアメリカ人も同じです。コミュニケーションの基本はしっかりしたアイコンタクトとスマイルですよ。

それと私たち、難聴者、ろう者が新しい場所に行ったりする時はまずよく見ることが大事ですね。日頃から視覚情報をたよりに生活、仕事をされていると思います。空港に着いた時からその雰囲気、空気を感じてください。広い街、行き交う人々、カフェの店員さん。
昨年のソルトレイクシティの大会の時は、早朝ホテルを出てグーグルマップで見つけた近所のピザ店で指差しながら注文したピザの美味しかったこと、ウェルカムパーティでウェスタンスタイルになって、ダンスをしたり、アトラクションを楽しみました。

今回のツアーは国際会議のように同時通訳を同道するツアーではありません。
大会の分科会、前大会の全てに速記者によるリアルタイムキャプションが付きます。もちろん英語ですがGoogle翻訳による日本語字幕も提供されますので、話されているテーマと表示された英語を合わせると少しずつ意味がわかります。最初はそれで良いと思います。
もっと詳しく知りたい方は分科会の資料はすべてアップロードされますし、出発前後にインターネットで発表者のフェイスブックページを見たりすれば徐々にわかります。

私がこのツアーの参加をお勧めするのは、私自身が40年前に渡米して、アメリカの障害に対する考え方、情報アクセスに対する熱意、チャレンジ精神などを強く感じたことから、私の難聴者としての人生が始まりました。難聴に対するスティグマ、劣等感、消極さ、そうしたものを払拭するきっかけとなったのです。

ぜひ、チャレンジしてください。5月いっぱいお待ちします。

【全米難聴者大会スタディツアー2018 in ミネアポリス】
全米難聴者協会(HLAA)のウエブサイトがリニューアルされました!

うれしいのは日本語への自動翻訳機能。Japaneseを選択すると、全ページが自動的に翻訳されます。翻訳の精度はそれなり(笑)ですが、全体の意味はつかむには十分ですね。
大会のページだけでなく、リソースのページも見てみて下さい。

こちらからどうぞ↓
https://www.hearingloss.org