難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中途失聴・難聴者手話講習会の位置づけと講師の役割。

2013年01月18日 09時07分27秒 | 健康と食事
東京都中途失聴・難聴者協会は35年間、中途失聴・難聴者対象の手話講習会を開催してきた。
この講習会は、手話を学習するだけでなく、同じ中途失聴・難聴者との学習を通じて社会的に自立する力を獲得する場として位置づけている。
これは中途失聴・難聴者を単に手話を知らない聞こえない人ではなく、聴覚障害(機能障害)のために様々な心理的、社会的困難を持って、解決を求めている人としてとらえている。

自らのコミュニケーション姿勢の見直し(改善)、コミュニケーション方法の幅を広げ(多角化)、障害の自己理解を深めること(障害受容)、様々な社会資源、制度の活用(主体性の意識化)まで、受講生を支援するのが講師・助手の役割になっている。
このため、健聴者に対する手話学習の指導とは講習会の
到達目標が異なる。従って、指導方法や指導技術にはコーチング、ティーチングも工夫が必要になる。また手話の言語とする考え方との整理も必要になってくる。

ラビット 記

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1 コメント

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Unknown (のりりん)
2013-01-20 08:56:29
初めまして!ずっと前からブログ拝見してましたが、初めてコメントさせていただきます。昨年私も地元で難聴者対象の手話講座を小さく開催しました。その際、東京都難聴さんのテキストを購入させて頂きました。15年手話を勉強してきてやはり聾者の手話と難聴者が使う手話は違うものとして捉えていくべきと思ったからでした。ここに来るまで聾者の手話に近づけようと頑張ってきた私ですが、今回のブロクの意見には目からウロコでした。手話だけでなく色々なことをもっと勉強しないといけないと感じていたので、まずはお礼方々コメントしました。
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