老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

337;一枚の名刺から

2017-08-26 04:13:50 | 老いの光影
一枚の名刺から 

予期もせぬところから黒のガラ携帯にかかってきた
千葉県のS総合病院の医療相談室からであった
「星さんですか、突然の電話で恐縮ですが、芦野清一さん(66歳)をご存知ですか」
「2年前まで私が担当していた芦野ふみえさん(認知症を抱え独り暮らしをされていた)の長男さんです」
「実は救急車で当病院に搬送され、入院となりました
身内の方と連絡がつかず困っています。本人さんの持ち物から星さんの名刺が出てきたので、お電話をかけた次第です」
「本人は携帯電話も所持されていなく、自宅の電話も止まっている状態です。いま意識はないが、回復し会話ができるようになるのでは・・・・」
「三男の浩二さんの携帯電話を知っています。私からもご本人に病院から電話があったことを伝えておきます」

当時清一さんは千葉県習志野市のマンションで独り住まいであった。
2年前までは、月1回、泊りがけで栃木県の県北まで軽自動車で
独り暮らしの母の様子を見に訪れていた。
2年前に飲酒運転で自爆事故を起こし
購入したばかりの軽自動車は破損し、免許も停止処分を受けた
罰金と車の修理で思いがけない出費に頭を抱え
それが引き金となり母親の家に来ることもなく
音信が途絶えていた。

今回の入院騒ぎで再び兄弟と連絡がとれることになった。
5年ほど前に彼に渡したケアマネジャーの名刺が
思いがけないところで役に立つとは・・・・。
彼の回復を祈るばかりである


336;上手な介護サービスの活用処方 第6話「認定調査の項目」 ④

2017-08-26 03:21:41 | 上手な介護サービスの活用処方
上手な介護サービスの活用処方 第6話「認定調査の項目」 ④ 

1-10 洗身(介助の方法)
1.介助されていない 
2.一部介助
3.全介助
4.行っていない

認定調査でいう「洗身」とは、浴室内(洗い場や浴槽内)で、スポンジや手ぬぐい等に石鹸やボディシャンプー等をつけて全身を洗うことをいう

1.「洗身」の介助が行われていない(自分で「洗身」ができる)
浴室内の住宅改修や福祉用具(洗身ブラシなど)の利用により、自力で介助なしで「洗身」を行っている

2.介護者が石鹸等をつけて、体の一部を洗うなどの場合をいう(背中を洗うなどの介助が多い)。見守り等が行われている場合も含む
3.「洗身」の全ての介助が行われている場合をいう
本人に手の届くところを「洗身」してもらった後、きれいに洗えていないので、介護者がすべてを「洗身」しなおしている場合は、「3.全介助」を選択する

4.日常的に「洗身」を行っていない、つまりお風呂に入っていない場合をいう
清拭(体を拭く)のみ行われている場合は、本人また介護者が行っていても「全介助」を選択る
重度の認知症があり、、少し腕をタオルでなでる程度で、洗う意欲がなく介護者が全身を洗い直しているときは「全介助」を選択する



1-11 つめ切り(介助の方法)
1.介助されていない 
2.一部介助
3.全介助
つめ切りを準備する、切ったつめを捨てるなどの行為も含む

1.自分でつめ切ができる
2.つめ切りの準備から、切ったつめを捨てるまでの行為までにおいて、部分的に介助が行われている場合をいう
つめ切に見守りや確認が行われている場合を含む
左右どちら片方の手のつめのみ切れる,手のつめは切れるが足のつめはできない

3.つめ切りの準備から、切ったつめを捨てるまでの行為までにおいてすべて介助が行われている
介護者が、本人が行ったつめ切りをすべてやり直す場合も含む



1-12 視力(能力)
1.普通(日常生活に支障がない)
2.約1m離れた視力確認表の図が見える
3.目の前に置いた視力確認表の図が見える
4.ほとんど見えない
5.見えているのが判断不能

視力確認表
(実物大)


1.新聞、雑誌などの字が見え、日常生活に支障がない程度の視力
2.新聞、雑誌などの字は見えないが、約1m離れた視力確認表の図が見える
3.約1m離れた視力確認表の図は見えないが、目の前に置けば見える
4.目の前に置いた視力確認表の図が見えない
5.認知症等で意思疎通ができず、見えているかどうか判断できない


1-13 聴力(能力)
1.普通
2.普通の声がやっと聴きとれる
3.かなり大きな声ならば何とか聞き取れる
4.ほとんど聞こえない
5.聞こえているのか判断不能

聞こえるかどうかの能力である
補聴器を使用している場合は、補聴器を使用した状態で調査を行う


1.日常生活における会話において支障がなく、普通に聞き取れる
2.普通の声で話すと聞き取りにくく、聞き間違えたりする
3.耳元で大きな声で話したり大きな物音を立てる、あるいは、かなり大きな声や音でないと聞こえない場合をいう
4.ほとんど聞こえない
5.認知症等で意思疎通ができず、聞こえているのか判断できない場合をいう

第1群 身体機能・居起動作 の調査項目は終わり(13項目)
次回からは生活機能(12項目)を3回(予定)に分けて 紹介します


その後の掲載予定
第3群 認知機能(9項目)を2回(予定)に分けて紹介
第4群 精神・行動障害(15項目)を5回(予定)に分けて紹介
第5群 社会生活への適応(6項目)を1回に分けて紹介
その他 過去14日間に受けた特別な医療について

335;抱きしめたくなる胸

2017-08-25 16:18:59 | 老いびとの聲
抱きしめたくなる胸

はちきれそうな胸
やせた胸

キュ~ンとくる胸
トキメキの胸
ジ~ンときたときの胸
ドキドキしたときの胸
ハラハラするときの胸
抱きしめたくなる胸

抱きしめたくなる胸
どんなときかな
辛いとき
悲しいとき
再会したとき
恋しているとき

333;鴎が飛んだ 

2017-08-25 04:53:23 | 老いびとの聲
鴎が飛んだ 

鴎が飛んだ 鴎が飛んだ
雲行きがあやしい空になっても
鴎が飛んだ
鴎は港埠頭から飛翔き
遥か彼方水平線まで飛んでいった
何を求めて 鴎は空を飛翔くのか

空を飛べたらどんなにいいだろうか
過ぎ去った時空間を
鳥瞰図の如く 
空から過ぎ去った時空間を
振り返ることができたらどんなによいか
残像となった過去のシネマ

331;時間がこぼれる

2017-08-24 11:03:52 | 読む 聞く 見る
朝陽に光る阿武隈川上流

時間がこぼれる 

 高見順『死の淵より』講談社 文芸文庫 は
私にとっての心の詩集
そのなかに「過去の空間」という詩の最初の連を気に入っている(94頁)


  過去の空間

手ですくった砂が
痩せ細った指のすきまから洩れるように
時間がざらざらと私からこぼれる
残りすくない大事な時間が


あと数箇月の生命と癌告知をされ
指のすきまから砂が洩れるように
時間がざらざらとこぼれてゆく
残りすくない大事な時間


痩せ細った指のすきまから洩れるように
時間がざらざらと私からこぼれる


海辺の砂浜で
砂遊びをしていると
手ですくった砂が
小さな指のすきまからざらざらと洩れ落ちてゆく
そんな光景が目に浮かぶ
砂を時間になぞらえ
残りすくない時間に
大切さと寂しさを覚える
残りすくない時間に
私は砂時計を連想してしまう


高見順自身が食道癌を患い
死と対峙されるなかで
書かれた言葉(詩)だけに
私の心に強く残った
『死の淵より』を手にしたのは
32歳のときであった
いまでも
机の前に立てかけときどき紐解いている
自分は老いに入ったいま
残りすくない時間を
気にしている




330;夫は死顔でも笑っていた

2017-08-24 00:24:20 | 老いの光影
夫は死顔でも笑っていた

84歳の婆さんは
うつ病と認知症が混ざり合い
同じ話を何回もして頂いたので
物覚えが悪い私ですが
ストーリーは言える
姑は、嫁のことを働き蜂だと思って
「嫁は働いていればいい。喰わせるのを惜しんだ。喰わせないのは一番ひどいと思った」
もう婆さんは亡くなっていないが
亡くなっていい人はいない
齢をとり病気を患い、寝たきりになっては「迷惑をかけるから死ぬ」しかない
あの世に逝った夫は
夫は、(病院で)亡くなる日はとても元気になった
握手ができ、夫はあの世に逝った
あの世から夫が戻ってきたら
もう一度一緒になりたい
夫は死顔でも笑っていた

329;心は自分自身のなかにあるもの

2017-08-23 21:43:21 | 老いびとの聲
心は自分自身のなかにあるもの

心は眼にはみえないもの
心は形などないもの
心は自分自身のなかにあるもの

眼は心の窓
自分の心そのものを映し出す
 
(島崎敏樹『心の眼に映る世界』教養文庫より 6頁、26頁)

328;蝉とこおろぎのハーモニー

2017-08-23 11:46:48 | 老いびとの聲
蝉とこおろぎのハーモニー

我家の庭
夏雨が続き
芝生は好き勝手に伸び放題
こおろぎにとっては絶好の棲家
夕暮れ時
近くの小森で
みんみん蝉は
晩夏の鳴き声
芝生の陰から
初秋の風を告げる
こおろぎの鳴き声
蝉とこおろぎのハーモニー

327;癌だましい  「人間死んだらもう食べることはできない」

2017-08-23 00:08:29 | 読む 聞く 見る
 山内令南(やまうちれいなん)『癌だましい』文春文庫
食道癌(ステージⅣ)を無視しながら 凄絶な食べることへの欲求
人間死んだらもう食べることはできない


文庫本で70頁余りの小説なので、一気に読み終えれる
錦田麻美は、介護員として老人ホーム(介護施設)に勤めているが、「職場の癌」と同僚から囁かれていた

小説の出だしが凄い
胸部食道の狭窄があり
唾液すら飲込むことができない。


「涎まみれで目が覚めた」の書き出しで始まる
唾液が逆流し、口元から溢れる。枕に被せたタオルは濡れ、顔も髪もベタベタだ」(9頁)
「顔といわず手といわず、どこもかしこも唾液の臭いがする」(9頁)
「わずかに開けた口から今も唾液が筋を引く。その上なお、時折ウゲッと喉の奥が鳴る。蛙が棲みついているようだ」(9頁~
10頁)

1日分の唾液1リットルら1・5リットルが口から流失する  尿はほとんで出ない

45歳の彼女 かっては84㎏あった体重は、半分を切り
わずかに体を動かすだけで動悸がする


麻美は、激痛を伴いながらもひたすら口から食べる
23頁~24頁にその様子が書かれている

「食べることは、すなわち痛みを受けることだ。そうであってさえ、麻美は食べる。
食べ物を口にする。痛みを耐えてでも食べたい。食べずにはいれらない。
麻美はただひたすら食べる。口に入れて咀嚼し、どろどろにして食道の途中まで送り込み、それをまた口から吐き出す。
・・・・どれだけ口に物を入れようが、どれだけしっかり噛もうが、何一つ胃へは辿り着かない。食道の狭窄部を通過するのは、水かお茶だけなのだから」。


彼女にとって食べることこそが人生であったのだ。
麻美は人生45歳で初めての病気が、食道癌
麻美はいま、家族はいなく一人暮らしの身
父、末期の膵臓癌
兄、末期の胃癌
母、末期の大腸癌
いずれも余命3ヵ月と告知され、告知のままに亡くなった


彼女は「人は死ぬもの」「いずれ人は死ぬのだ。必ず死ぬ以上、
それまでの一食一食が大切なのだ」


彼女にとって、生きることは食べること
彼女は食事を作っている時と食事をっしている間、なによりも幸せを感じていた

人間死んだらもう食べることはできない

「死んだ人はもう食べることもできないのだ」(82頁)

死と隣り合わせに生きている老人、
食事制限を受けている老人、
誤嚥性肺炎のリスクがある老人たちに
生きているときにこそ 食べることを
その老人にとって、その一食が今日最後の食事かもしれない
という想いで、食事をつくったり、食事介助していくことが大切であることを
麻美からあらためて教えられた
彼女は食道癌と闘うことより、食への欲求と闘い続けた
人間死んだら食べたくてももう食べることができない
葬式場の祭壇や墓に大好物を供えても食べることができない
生きることは食べること


326;上手な介護サービスの活用処方 第5話「認定調査の項目」 ③

2017-08-22 17:16:59 | 上手な介護サービスの活用処方
上手な介護サービスの活用処方 第5話「認定調査の項目」③

1-6 両足での立位保持について、あてはまる番号を一つだけ〇印をつけてください
1.支えなしでできる  
2.何か支えがあればできる  
3.できない

平らな床の上で立位を10秒間程度保持できるかどうか
  
1.何もつかまらないで立っていることができる場合をいう

2.壁、手すり、いすの背、杖、歩行器等、何かにつかまると立位保持が可能な場合をいう
膝に手を置いて立位保持を行う


3.自分では何かにつかまっても立位を保持できない
介護者の手で常に身体を支えれば立位保持できる
まったく立位保持ができない
寝たきり


1-7 歩行について、 あてはまる番号を一つだけ〇印をつけてください
1.つかまらないでできる
2.何かにつかまればできる
3.できない

◎認定調査において、立った状態から継続して5m歩ければ、歩行はできる、と判断される
日常生活のなかで、歩けないよりは5mでも歩ければ、ベッドから車いすやポータブルトイレへの移動は容易にできることで、介護負担が少なくなる上では意味がある。
しかし、5m程度の歩行が歩行と言えるのかどうか、疑問を感じる


1.支えや杖などを使用せず歩ける
視力障害者のつたえ歩き
視力障害があり、身体を支える目的ではなく方向を確認する目的で杖を使用する場合


2.杖や歩行器等を使用すれば歩ける
壁にてをかけながら歩く
手すりにつかまり歩く
自分の膝にて手をおいて歩行
片方の腕を杖で、片方の腕を介護者が支えれば歩行できる


3.5m未満の歩行
車いすによる移動
寝たきり
歩行可能であるが医療上の必要により歩行制限がある場合
心肺機能の低下等のため、主治医より軽い労作を禁じられ、5m程度の歩行を試行することができない
両足切断の場合


1-8 立ち上がりについて、あてはまる番号を一つだけ〇印をつけてください 
1.つかまらないでできる
2.何かにつかまればできる
3.できない

いす、ベッド、車いす等に坐っている状態から立ち上がる行為をさす(床からの立ち上がりは含まれない)

1.いす、ベッド、車いす等に坐っている状態からつ何もかまらないで、立ち上がることができる

2.ベッド柵、手すり、壁等、何かにつかまれば立ち上がることができる
炬燵や食卓の座面に手をつき、加重をかければ立ち上がることができる
自分の膝に手をついて、上肢に力をいれて立ち上がる
介護者の手で引き上げられるのではなく、支えれば自分で立ち上がる


3.自分ではまったく立ち上がれない
介護者が体の一部を支える(介助が必要)
介護者の手で引き上げる


1-9 片足での立位保持について、あてはまる番号を一つだけ〇印をつけてください 
1.つかまらないでできる
2.何かにつかまればできる
3.できない

平らな床の上で、自分で左右いずれかの片足を上げた状態のまま1秒間程度、立位を保持できるかどうか

1.何もつかまらないで、いずれか一側の足で立っていることができる
2.壁や手すり、椅子の背等につかまるといずれかの一側の足で立っていることができる
3.片足を上げられない
片足で立っていられない

325;あなたの名前を忘れてしまった

2017-08-22 10:06:44 | 老いの光影
あなたの名前を忘れてしまった

わたしは「米寿になった」、というが
生れた日も年齢もどこかへ置き忘れてしまった
長年連れ添った妻の名前も
一緒に暮らしている息子の名前も嫁の名前も
忘れてしまった
同じ屋根の下で暮らしている人であることは「わかっている」

今日から「はとこ」と一緒にデイサービスに通う
何故だか「はとこ」の名前は忘れていない
自分の名前は まだどこへも置き忘れてはいないので安心している

324;介護

2017-08-22 03:42:34 | 介護の深淵
窓から雨上がりの空 虹が見える

介護 

介護は 体も心も束縛し、時間を奪う
失ったこと、できなくなったことに囚われると悲しく辛くなる
でも
失ったことよりも、いま有るもの、できなくなったことよりも、いまできることを数えていくことで生きる勇気がみえてくる
介護は 人間回復の営み
介護は 助けられたリ助けたりのお互い様の営み
介護は あなたの掌の温もりから人間の優しさを感じさせてくれる

323;上手な介護サービスの活用処方 第4話「認定調査の項目」 ②

2017-08-21 19:49:24 | 上手な介護サービスの活用処方
上手な介護サービスの活用処方 第4話「認定調査の項目」 ②

【身体機能・起居動作】に関する認定調査項目 13項目ある
1-1 麻痺等の有無について、あてはまる番号をすべて〇印をつけてください(複数回答可)
1.ない  2.左上肢  3.右上肢  4.左下肢  5.右上肢  6.そのた(四肢の欠損)

    ここでは脳血管障害後遺症による麻痺を調査するのではない

《上肢の麻痺有無確認》
座位(椅子に座る)の状態で、下記の動作を行う

肘を伸ばしたままで、腕を前方及び横に、自分で持ち上げ、静止した状態で保持できるかどうかを確認する

腕が肩の高さまで上がらなければ、上肢は麻痺「あり」とチェックされる
猫背の人は、あごの高さくらいまで腕をあげることができなければ、上肢は麻痺「あり」とする


※上肢に、感覚障害としての冷感、しびれ感があてっも、麻痺等は「ない」として判断される

《下肢の麻痺有無確認》
椅子に座り、膝を伸ばし、下肢を水平位置まで上げ、静止した状態で保持できるかどうかを確認する
※下肢に感覚障害としての冷感、しびれ感があてっも、麻痺等は「ない」として判断される

1-2 拘縮の有無について、あてはまる番号をすべて〇印をつけてください(複数回答可)
1.ない  2.肩関節  3.股関節  4.膝関節  5.その他(四肢の欠損)

肩関節、股関節、膝関節は、他動運動(他の人が動かす)してみて、関節の動く範囲に制限があれば、拘縮ある項目にチェックを行う

家族の介護者は、おむつ交換の際の股関節や膝関節の動きに制限がある場合は、認定調査員に話すとよいでしよう


※下記以降は、1桃色・2黄色・3緑色 で対応している

1-3 寝返り  
1.つかまらいでできる
2.何かにつかまればできる
3.できない

1.仰向けに寝た状態で、何もつかまらないで寝返りができる
仰向けができなく、横向きに寝た状態から、うつ伏せができれば、寝返りができる、とされる


2.ベッド柵、ひも、サイドレール等に何かにつかまれば寝返りができる

3.介助なしでは、自力では寝返りができない場合は「できない」が選択される


1-4 起き上り
1.つかまらいでできる
2.何かにつかまればできる
3.できない


1.身体の上にふとんをかけないで寝た状態から上半身を起こすことができるかどうかを確認する
何もつかまらないで起き上りができる
ベッド上に手や肘をつきながら起きる場合も「できる」になる


2.ベッド柵、ひも、サイドレール等に何かにつかまれば起上がりができる
自分の膝の裏をつかみ、反動をつけて起き上がれる場合は、「何かにつかまればできる」を選択する
体を支える目的で手や肘をふとんにしっかりと加重して起き上がる場合は、、「何かにつかまればできる」を選択する


3.介助により起き上りを行っている場合は、起上がりが「できない」になる
途中まで本人が起き上りができても最後までできなく介助を受けたときも「できない」になる



1-5 座位保持
1.できる
2.自分の手で支えればできる
3.支えてもらえればできる

4.できない


1.背もたれがない状態での10分間程度座位ができるかどうか
背もたれが介護者の手による支えがなくても、座位保持ができる場合は「できる」を選択


2.背もたれは必要はないが、手すり、柵、座面、壁を「自分の手で支えれば」座れる

3.背もたれや介護者の手で「支えてもらえれば」座位保持ができる


4.できない場合の選択