酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

あぶたま ~栃尾の油揚げで

2023-02-09 | こしらえた話。

正蔵師匠が自著で、子どもの頃の思い出の味と紹介していた「あぶたま」。
自分も油揚げの卵とじというのはよくやるが、さすが江戸っ子、あぶたまと言った方が粋な感じがする。

うちのはこんな感じ。作るのは簡単だが、撮るのは露出や色のコントラストに苦労する(^^;

甘辛なおつゆで炊いてさっと卵をかけ回す。ゴハンが進むのなんのって、ゴハンに合うものは酒にも合うという訳で、それを自分が好まぬわけがない。

今回はかの有名な栃尾の油揚げで。
さすが大手スーパー、こういうのを置いてあってありがたや。

新潟では、大きいのでこれを枕にして昼寝をしようとするらしいが(そんな人はいない)、ともかくは開いてる穴、これが栃尾の油揚げのしるし。串刺しにして油を切る、栃尾の伝統技法だそうな。

一応、作り方。

栃尾は大きいので1個で2~3人いけるかな。

煮汁は、うちでは水300ccに醤油・酒・味醂を各大さじ2、砂糖大さじ1で。
なにげに濃いめ、甘めなので、お好きなように加減してくださいな。

これで1cmに切った揚げを煮て、くたっとしてきたところで、細切りにしたねぎ(1/2~1本)も煮る。

ネギもくたっとしてきたら、卵2個を溶いてかけ回して、お好みの感じで火が通ったら出来上がり。

好みで、唐辛子、山椒などをふって、はふはふ食べるべし。

冒頭の画像、白髪ねぎでしたよね。
映えを狙うなら当然、青い小ねぎなんでしょうけど、これに対する薬味としてはパンチが足りないので、自分は白髪か普通の刻みネギを添えている(映えより食べること優先)。

それにしても、いいねぇ、栃尾の油揚げ。
ふわっとしつつ、がっしりともしている、独特の食べ応え。
へなっと頼りない小揚げも好きだけど(元来、揚げが大好物)、大きいのにしっとり食べやすいのは、あまり出会うことがない。



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