HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

仮面舞踏会

2009年06月06日 | レッスン日記(小中高生)
発表会の時、自分のソロ曲ともう一つ、お友だちやお母さんなどとデュエットやグループアンサンブルをする・・・
ヒバリ教室の発表会では、これが恒例になっています。

今年、S子ちゃん(小5)は、先生と二人で「仮面舞踏会」を連弾することになりました。
難しいセカンドパート(伴奏パート)は先生が弾くので、S子ちゃんは楽々。
片手で、メロディーだけ弾けばいいんだから!

「この曲、大好きなの!」といいながらも、難しいから・・・と心配していたS子ちゃんは、安心して練習を始めました。
もともと実力がある上、好きな曲なのですから、たちまちメロディーパートが弾けるようになったS子ちゃんです。

2週間ほどたった頃、先生は、S子ちゃんのメロディーパートの中で、ほんの少しの部分だけ、メロディーを和音で弾いてね、と言いました。
ほんの少しだけがんばれば弾けたので、S子ちゃんもほっとしました。

また少しすると、他にももう少しだけ、和音を加える部分ができました。
これも、ほんの少しのがんばりで、また何とかクリアすることができました。

今日、先生は言いました。
「終わりの方の、和音で弾いてた部分ね。ここ、同じことを両手で弾けないかなあ?」
「えーっ、両手?無理!」
「大丈夫だって。両手と言ったって、伴奏つけるわけじゃないんだから。おーんなじ事を両方の手で弾くだけだもん、ほうら、どう?」
「あぁ・・・何とか弾けそう・・・」
「ねーっ、弾けるでしょ? じゃ、ここは両手ってことで練習しよ?いい?」
「はぁーい」
「はいっ、じゃ、レッスンおしまい!  ・・・今日のところは、これで許してやろう・・・」
「えっ」
「え?何かきこえた?」

こんな風にして、曲のアレンジは じわじわと複雑&高度な段階へバージョンアップしていくのであった・・・