HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

なごり雪ーポップスは止まらず弾こう

2016年02月06日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小5):
「なごり雪」もうほとんど出来上がりました。
先週アドヴァイスした通り、冒頭の部分は静かな分散和音でバッキングをつけ、Bメロからクライマックスにかけて徐々に盛り上がる部分は、ビート感のあるロック風のリズムパターンで、ちゃんと弾いてきました。
Nちゃん、ポップスの弾き方が ずいぶん身についてきたなあと思います。
リズムパターンの指示だけしてあげれば、自分でちゃんと弾いてこれて、メロディーもやわらかに弾けていて、さすがよく歌を感じているなと思います。

ただ、まだところどころつっかえてしまうのが とっても残念。
「Nちゃん・・・せっかくきれいに弾いてくれてるから、一緒に歌いたいんだけど、途中でつっかえたり止まったりすると歌えないよ」と先生は言いました。
「誰でも一緒に歌えるぐらいにスラスラ弾いてよ。せっかく上手なんだからもったいないよ」
ということで、来週までの宿題は「歌えるテンポで弾けるように」が目標です。

音楽はなんでもそうですが、特にポップスというのは、歌ったり あるいは踊ったりするために作られた曲がほとんどです。
歌モノは気持ちよく歌えるように、そしてダンスモノは、気持ちよく踊れるように演奏する、というのが最低条件なのです。
ポップスジャンルで ずいぶん力がついてきたNちゃん。
さらにポップスらしく、すてきに弾ける人になってほしいです。

Mちゃん ファランドールで初ポリフォニー

2016年02月06日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
「クラシック曲集」の中の「ファランドール」2回目のレッスンです。
「難しいよ~」というのが、現在のところの感想。
そうだね。ほんとに難しい・・・
どこが難しいって、取り立てて速いパッセージがあるわけじゃないし、指の届かないところや複雑な和音があるわけじゃない。
それはひとえに、右手と左手がそれぞれ独立したメロディーを弾かなきゃいけない、というところなのです。
今までは、どんなに複雑で難しい曲でも、右手のメロディーに対して左手は伴奏、という役割ができていました。
それが今回は、右手左手、どっちもメロディーなのです。
それもフレーズのタイミングが左右同じではないので、弾き分けが大変。
誰もが耳にしたことのある、インパクトのある冒頭メロディー。
これを、右手と左手同じリズムで ハモりながら並行して弾くとか、また、次の部分では、右手から半小節遅れて左手が同じメロディーを追っかけていくとか、

Mちゃんにとっては 初めての「ポリフォニー体験」と言えます。
「ポリフォニー」というのは、独立したいくつかのメロディーが 同時に進行していくスタイルの音楽です。
一般に「ポリフォニー音楽」というのは、中世ルネッサンスの時代からバロックの時代にかけての音楽を指すことが多いですが、今回 Mちゃんが苦労している「カノン(輪唱)」的な部分を持つ曲も、数小節ながら「ポリフォニー」=「多声部音楽」と言えるものです。
初めて多声部音楽を経験したときはビックリするかもしれませんが、将来経験するであろう バッハなど本格的なポリフォニー音楽への小さな予備練習となれば良いと思っています。