HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ブルクミュラー「お別れ」・コードネームは強い味方

2016年02月10日 | ブルクミュラー

Sちゃん(小6):
しばらく「クラシック名曲集」を続けてやっていたので、そろそろブルクミュラーも進めなきゃね、ってことで、久しぶりのブルクミュラーです。
曲は「お別れ」。

この曲については、過去にも誰かがレッスンするたびに、何度かブログにも登場していますので、そちらも併せて読んでみてくださいね。

練習はイメージの力で

ブルクミュラーのイメージ

ブルクミュラー「お別れ」は昔の恋人?

さて、Sちゃんの「お別れ」への印象はというと、「長い~ 難しそう~ 三連符ばっかり~ 」と恐れをなしてる様子です。
それでも、がんばって「A」の部分までは独力で予習してきてるので感心だ。
こう見えても、けっこうまじめな生徒なのです。

「見た目ほどは難しくないよ? じゃ、次の『B』の部分をちょっとやってみよう」
「え~・・・無理~」とびびるSちゃん。
まずは左手からです。そう、右手メロディーじゃなく、左手から。

左手の三蓮符ひとつずつが、何のコードでできてるかを考えることから始めます。
Sちゃんも、ゆっくり数えればコードが理解できるので、ひとつずつコードを確かめて、わかったものを先生が楽譜に書き込んでいきます。
「最初はドミソだから、Cだね。次はドファラ。コードがわからないなあと思ったら、転回させてみて。ほら、ひとつ転回させたら・・・?」
「あ、わかった。Fだ」
「そう。Fだけど一番下の音はド。そういう場合は、このように書くの」
先生は楽譜に F/C と書きます。
「ああ、そうなんだ。へ~え」
こうして、中間部のハ長調の部分に全部コードネームをつけ、それから分散型ではなく 和音で弾いてみます。
和音で弾くと、とても簡単。流れも大体つかめてきました。
そうしたら、いよいよ今の和音の位置をつかみながら、楽譜通り分散の三連符で弾くのです。
するとどうでしょう。
不思議なことに、あんなに複雑で難しいと思っていた三連符の伴奏部分が、いともなめらかにアッサリ弾けてしまいました。

「ねっ、できたでしょ。ここまでできれば、あとは右手だけ。右手は4分音符が並んでるだけだから、自分で簡単にできるよね?」
「うん、できそう。ばんざーい、やった~ \(^O^)/ 先生のお情けでできた~♪♪♪」
Sちゃん大喜び。
ちょっと見、難しそうでも、視点を変えてみれば一気に易しくできることもある。
コードネームは、フクザツ楽譜解析のための強い味方だよ!


Hさん若さの秘訣は

2016年02月10日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハ・インヴェンションの本の「三声」=シンフォニアをやっています。
全15曲中 ただ今14番。最後から2曲目です。

先週は「ピアノのレッスンから帰って、急に思い立って」の「いきなり沖縄旅行」から帰った翌日のレッスンだったので、「全然練習できてないどころか 前のも忘れちゃってます」状態だったんですが、今週はちゃんと東京にいての一週間です。
「ダメですよ。先週と変わりません」といいながら弾き始めたHさん、先週まで弾けていた「B」の部分の終わりまでたどりつきましたが、そのまま止まらずに引き進めていきます。
ホホゥ・・・ 先に進んでるじゃないですか。
1段弾きすすめ、まだHさんは弾き止めません。
もう1段。さらにもう1段。
とうとう、曲の最後まで弾き通しました。

「すごい!『変わらな』くなんかないじゃないですか。最後までできてるなんてすごい。」
「新しい所はね。でも最初の方はおろそかなんですよ。新しい所やるのでいっぱいいっぱいで」
「がんばりましたね~」
「がんばったんですけどね・・・でもまだ全然ダメです」
と、相変わらず「ほめられベタ」のHさんなんです。
「わたくし、ほめられるとダメなんですの。ほらね、間違えた」とアマノジャクなところが少女みたいに可愛いHさんです。
お年は・・・70代も後半なんですよ。
若さの元は、身軽な旅行と憎まれ口?!