HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ルーレット修理したぞー

2016年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
このごろインフルエンザが流行っていて、ヒバリ教室でも欠席が目立っています。
なかなか全員レッスンに来るということがなく、シーンとしたレッスン室はつまらないです。

そうだ、こんな日は、みんながいないときにしかやれないことをやろう。
そう思い立って、私が取り上げたのは「ルーレット」です。
いらなくなった「人生ゲーム」からもぎ取ってきて、レッスンの課題を選ぶのやくじ引きに大活躍しているルーレット。
もう何年使ってることか・・・
去年のいつごろだったか、「なんか5番とか9番ばっかりが出ることが多いよね」と 誰からともなく言っていて、そういえばそうだよなー と思いながらふと見ると・・・

長年の酷使のため、数字と数字を区切るポッチリが折れてなくなっている部分がある!
「部分がある」というより「ポッチリが取れちゃってる部分が半分近く」と言った方がより正確であった。
なーんだ、これじゃ5番と9番しか出ないのあたり前だよ。
ルーレットの矢印を留めるポッチリがないんだもん。

そこでわたくしは、みんなのお休みを利用し その「取れたポッチリ」を再生したのです。
どうやって作ったかって?
再生するのは 高さ2~3ミリ、直径1,5ミリくらいの「突起」です。

わたくし、天才ヒバリは、木工用ボンドを手にしました。
そして、ポッチリのあるべき位置に少量のボンドをてん、と置きました。
欠けていたすべての位置に、てん、てん、てん、てん、とボンドを1ミリくらいずつ置いて 待つこと数時間。
さっきのボンドが固まっているのを確認して、その上にまたてん、てん、てん、てん・・・

こうして、ちょっぴりずつボンドを盛っては待つ、を繰り返し、できあがったのがコレです!


どうです。
もともとの「ポッチリ」と、寸分たがわぬ(?)「ポッチリ」が、ちゃーんとできているじゃないか!

これで、今度みんながレッスンに来たら また昔のように「♪何が出るかな~、何がでるかな~」と スリリングなルーレットができるぞー

Hさん・長丁場は記憶が大変

2016年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
バッハのシンフォニア・14番を練習しています。
「ダメなんですの。なんかできなくなっちゃったところがあって」
と、最初から弾いてみると、なるほど前半の中に1~2カ所、あやふやになりそうな所があって、その部分は自信がないので音も小さくなってしまいます。
ところが、弾き進めて後半に入っていくと、指使いもパートの独立も、全部見事にできているのです。
「後半にエネルギー注ぎすぎて、はじめの方が薄れてきてしまいましたね・・・?」
「そうなんです。終わりの方が難しいので、そこばっかりやってたら 最初の方を忘れてきちゃって・・」

シンフォニア14番は、この「インヴェンション・シンフォニア」の全30曲の中で一番といっていいくらい難しい曲です。
その難しい曲の中の、そのまた後半は 最大に難しい。
それを独力でちゃんと予習できているHさんはすごい。

「お友達が・・・『銀波』とか『皇帝円舞曲』とか、華やかな曲をバリバリ弾く人なんですけど・・・ある時バッハインヴェンションの8番を聴いて、とっても素敵な曲だと感動し、自分でも弾いてみようと思って楽譜を見たら とても難しくて弾けないって言ってました」
「そりゃそうですよ。『銀波』とバッハでは全然違います。バッハは 急に思い立ったからって簡単に弾けるもんじゃないですよ。Hさんは地道にきちんとやってきたから、こうしてシンフォニアでも弾けるんですよ。すごいことです」
「そんなことないですよ」
Hさんは謙遜していますが、バッハを弾けるというのはすごいことです。自信もってください。

ただ、1曲完成するまでに時間がかかるので、最後まで到達したころには始めの方を忘れてしまう・・・
最初の方も適宜練習して、忘れないようにしてくださいね。
14番、もう少しで完成します。
最初を忘れないうちに仕上げましょう。