「ブギウギ」そして「ブルース」に 続き、今日はもう一つ 、音楽のスタイル「バラード」についてお話ししようと思います。
バラードって、海外ポップスやJ-POP、それに昭和の歌謡曲などにもたくさんありますよね。
「○○バラード」、「○○のバラード」などなど
ゆったりしたテンポとリズム、柔らかな曲調、包み込まれるようなハーモニーやメロディー、しみじみした歌詞。
概(おおむ)ねこのような特徴を持った曲が 、「バラード」というジャンルに括(くく)られています。
「スローバラード」と言ったりもしますね。
しかし、これはポピュラー音楽における「バラード」。
クラシック音楽の「バラード」は また別の意味を持つので、気をつけましょう。
クラシック音楽での「バラード」の起源は中世ヨーロッパに遡(さかのぼ)ります。
その当時の吟遊(ぎんゆう)詩人、つまり街角で 歴史的な事件や出来事、騎士物語などを歌物語にして弾き語りした人たちの歌った歌をバラードと言い、次第にそういう物語や叙事詩を下敷きにした音楽、または物語性を含んだスタイルの曲を指すようになりました。
ピアノ曲や管弦楽、ピアノ曲ではショパンのバラードなど、たくさんのバラードがありますが、物語性を持ったドラマチックな曲が多いです。
生徒のみなさんに身近なものでは、ブルグミュラーの「バラード」がありますね。
まるでロールプレイングゲームの画面が目に浮かぶようなドラマチックな曲で、なぜこれがバラードなのかな?と不思議に思った人もいるかもしれませんが、そういうわけでポピュラー音楽とクラシック音楽の「バラード」は 別もんなのです。
イメージで表すと
「バラード」(ポピュラー)と「バラード」(クラシック)の違い、って感じかな。
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