Rくん(年長):
「今日はどれからやる?」
レッスンに来たRくんに聞いてみました。
「うーん、コレかな」
Rくんがカバンから出したのは「たのしいピアノレッスン」。レッスンテキストです。
先週、むらさきのバーナムが修了して、次のオレンジのをあげたので、張り切ってそれをやりたいかな、と興味があったのですが、無難に手持ちの楽譜を選びました。
「たのしいピアノレッスン」パート1の、両手1の指を中央ドに合わせるパターンの練習を過ぎ、今はパート2。
左手が1つ低いドレミファソ、にポジション移動して、右手のメロディーに伴奏をつけるスタイルに入っています。
先週は「ぶんぶんぶん」のメロディーをレッスンして、楽譜にコードネームを書き込んでいました。(ちゃんと自分でアルファベットのC、G7の2種類を書き込みました)
メロディーにコードを合わせて伴奏していくので、楽に弾けると思います。
今日もコード伴奏をつけながらひととおり弾いた後、
「じゃね、今はコードで伴奏したけど、今度は、この楽譜に書いてあるとおりに左手も使って伴奏してみようよ」と持ち掛けてみました。
左手の音符もちゃんと読みながら弾くのはしんどいかな、と思ったのですが、意外やRくんは「こっちの弾き方の方がかんたん」と言うのです。
へー、そういうこともあるんだなー、と、ちょっと面白く思いました。
その言葉通り、Rくんは楽譜を真剣に見ながら、ゆっくりとではありますが「ぶんぶんぶん」に左手でミーレー、ドソソソ、とかの小刻みな伴奏を付けながら弾きました。
私から見れば、音符ひとつひとつ合わせていくよりも、コードでタイミングよく弾いちゃうほうがラクなんじゃないの?と思ったんですが、もしかしたらまだ保育園生のRくんにとっては、左手でドミソの音を一気に押さえるのが大変なのかもしれないなー・・・と後で考えました。
ま、どちらにしても、Rくんは理解もよくできてるので、体や指がしっかりしてきたらコード弾きでも音符弾きでも、ちゃんと使いこなしていけると思います。
そのあと、新しくもらったオレンジのバーナムをやろうよ、と言ったら「ちょっと難しいんだもん・・・」との発言が。
そうか。それで、レッスン最初にバーナムが出てこなかったんだな。
「難しくないでしょ。出してごらんよ」とバーナムを広げさせてみました。
先週は四分音符でドレミファソファミレ、と両手そろえて弾いたのですが、今日やる課題は、同じ音列ですが、八分音符の連続になっています。
その、細かい音符がいっぱい並んでる様子を見て、Rくんは「難しそう」と思ったのでしょうか。
ひとつひとつ、一緒に音符を読んでみたら、なーんだ、先週弾いたのとおんなじじゃん。弾けるじゃん。
恐る恐る弾いてみてるRくん、先生が隣で伴奏を付け始めると、だんだん勢いが出て、かなり早いスピードで8分音符の連続を弾くことができました。
ほーらね、簡単だったでしょ。
この調子で、オレンジのバーナムも恐れず弾いていこうね。
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