三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

俺だって考えてる。

2015年03月12日 | 読書
去年読んで
あまりにも言葉が刺さってきたので
ノートに書き留めてあった文章。



今、あの日以後である今、わたしたちに「何が出来るのか?」「何をすべきなのか?」「何がしたいのか?」
これらの問いへの答えは、それぞれに誠実であったり、真摯なものであったりします。だが、中には僕の目には欺瞞に映るものもあります。




ベルリンのレクチャーで、私が、「何をしないではいられないのか?」が重要だと述べてみたのは、あってもなくてもいいのだが、しかし不断に生み出されている芸術と呼ばれる営みは、つまりは別にしてもしなくてもいいものなのだが、だからこそ、やるからには何らかの強い動機づけがあって欲しい、パブリックな視点からしたら、取るに足らないような個人的な動機であったとしても、それが切実なものとして迫ってくれば、そこには必然性が生じる。そのような必然性こそが試されているのだ、ということを言いたかったのである。



シチュエーションズ 「以後」をめぐって
佐々木 敦
文藝春秋



厳しい言葉だけど、核心に触れていると思う。
この言葉に向かい合える自分でいたいと思い、
この一年は少しだけ前に進めたかもしれない。
私はやっぱり津軽弾きでしかいられないだろう。



コメント
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