三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

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即興≠行き当たりばったり。

2015年07月04日 | 三味線のはなし
即興とは何だろうか。

というのは、「RIN-輪-」とかやってると、
響喜の中でも話題になります。
ゆんぴとの深夜トークなんかで特に。

即興だから、常に出たとこ勝負、
予定調和ではないということなのかと思う一方で、
こんな文章もある。

初代竹山師が演奏する「三味線じょんから」「三味線よされ」について・・・


(以下引用)

 しかし考えてみれば、この曲自体、だれか個人が作曲したものでなく、明治、大正にかけて多くの弾き手が、それぞれにいい手をあみだし、多くの聴き手の耳のふるいにかけられ、そのもっともすぐれたものが定型化されたものであって、いわば即興演奏の産物なのである。即興演奏が津軽三味線の本領だということから、勝手になんでもかんでもつくりかえ、わけのわからぬ安っぽいものにしている風潮のなかで、ひとり竹山のとっているこのような態度は立派というしかない。


「息づく旋律の流れ―原型の確かさと新鮮さ」東奥日報1974年9月6日(「津軽三味線―高橋竹山の世界」(Sony Music House Inc.3FZ3Z 1361)別冊解説書より)



即興の中から定型が生まれる、という考え方が
なんだか新鮮。

いつも違うもの、新しいものを弾くことだけが
すべてではない。

常々語り続けてますが、
よされ節は絶対に絶対に竹山流です。
本当にすばらしい曲。
私ごときの演奏でどれほど伝えられるかわかりませんが、
でも、やらなきゃ誰にも伝わらない。


・・・津軽三味線のいろいろを、と言いながら、
竹山布教活動みたいになっています。毎度のことながら。
この情熱、修論の頃から変わらないのね――。



◆津軽三味線対決◆

2015/7/25/sat
カフェ&バー天Q(京都・千本中立売)
start/19:30 投げ銭制
出演:はたこーじ,itaru,万響


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