三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

国立劇場開場50周年「日本の太鼓」。

2016年09月27日 | 鑑賞
2日公演のどちらを観に行くか
どっちも観たいけど、諸事情から2日目に行ってきました。

もちろん英哲さん目当てで行ったわけだし、
「千年の寡黙」も「七星」も圧倒的パフォーマンスだったのですが、
今回、いちばん心動かされたのは「気仙町けんか七夕太鼓」でした。
彼らが岩手県陸前高田から来ていると知っているからかもしれない。
でも、太鼓を打つ喜び、演奏する楽しさ、みたいなものが
全身からあふれ出してくるようで、
それが会場全体に伝わったのが感じられました。
決してショーアップされた演奏ではないけれど、
生きた芸能の力を見たように思います。
逆に、その後の沖縄エイサー太鼓は
演出を考えて作られていたと思いますが、
後半で、既成の音源を使っていて、
今ここで演者と会場が一体となって作り出そうとしているグルーヴと
音源のテンポが乖離してしまい、
もっと盛り上がったはずなのに爆発しきれず残念でした。


「日本の太鼓」と題された企画公演はこれまでにもあり、
私も何回か観に行っていますが、
パンフレットの公演趣旨説明に、
日本の太鼓には「伝統太鼓」と「創作太鼓」があり
その両方を採り上げてきた、という部分がとても印象的でした。
伝統があるからこその創作。それは両輪でなければならない。

気仙町けんか七夕太鼓で伝統の力を見、
英哲&風雲の会で創作太鼓の頂点を見る。
充実したプログラムでした。

そして
やっぱり、
「七星」で奈落から大太鼓がせり上がってくる演出は
何回見てもぞくぞくします。




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