楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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浜離宮恩賜庭園(前編)ー都立庭園へ行こう(その1)

2016年04月09日 06時27分48秒 | 東京の庭園
(浜離宮恩賜庭園)

(浜離宮恩賜庭園の案内看板)

この庭園は、元将軍家の鷹狩の場所であった。
徳川家宣が浜御殿として改修し大いに景観を整えたが、
明治維新後、園地は宮内省の所管となった。

皇室遊園の地に当てられ、名も浜離宮と改められた。
諸外国の貴賓来遊の折には、迎賓館に当てられ、
特に明治十二年、米国前大統領グラント将軍が、
我が国を訪問せられた際は、
明治天皇が親しく本園中の島茶屋において接待された。

園は江戸時代に発達した大名庭園の代表的なものであって、
現存する汐入の庭の典型的なものとして貴重な文化財である。
昭和23年12月    文部省

と記されている。

庭園に入るには、大手門橋を渡って、
厳めしい石垣のある大手門口に行くと、入園受付があり、
ここで入園料を払う。 

(大手門橋)



入園料:個人 一般300円(65歳以上150円)
      小学生、都内在住・在学の中学生は無料。
休園日:年末年始の(12/29~1/1)
無料日:みどりの日(5/4)、都民の日(10/1)
交通の便:都営大江戸線「汐留、築地市場・ゆりかもめ「汐留」下車徒歩7分
駐車場:観光バス、障がい者の車両のみ可

(石垣をはいっった奥の建物で入園受付)



近年、外国人の観光客が日本の至る所で見受けられるが、
この庭園でも大勢のお客様がお出でであった。
歩いていると、聞こえる言葉は、殆どが外国語で、
言葉で聞き分けられたのが、英語、フランス語、スペイン語、中国語で、
不思議にも韓国語がなかったことだ。

中に入ると目についたのが、広い場所にある盆栽のような松であった。
庭師が、その松の手入れをしているところを、
珍しそうに見とれている外国人、写真を撮る人など様々。

(盆栽のような松)


(盆栽のような松2)


(芝生の中に松と桜)

(芝生の中に松と桜2)


盆栽のような松の間を抜けると、池の脇にある立て看板、
「三百年の松」英語で[300 Year Pine]とある。
おや? おもてなしの心で、英語に翻訳したのであろうが、
これでは「三百年」と言う名前の松になってしまう。

ボクが感じた「三百年の松」は、
樹齢300年の松と言う意味にとれるのだが・・・
何かのいわれで三百年と言う名前の松であろうか?
「赤松」「黒松」はあっても、「300年松」は聞いたことが無い。

(三百年の松は左←の看板)



矢印に沿って左の方へ行くと、人だかりがあって、
どうやら三百年の松らしい。遠くから見ると林があるだけのように見える。
正面から撮ったのでは三百年には見えない。

(三百年の松)


(側面から撮った300年の松)


側面から撮れば枝が地に這い、300年経った松に見える。
果たして案内看板にも徳川家宣が改修した時に植えられた松とある。
おもてなしの心があれば、やはり300年経過した松と英訳すべきである。
つまり[300 Years Pine] とすれば事足りる。

脱線してしまった。引き続き園内を巡る。
次は、お花畑、と言っても菜の花畑である。
その向こうに桜が咲いているのが見える。
たくさんの観光客が菜の花畑の通路で写真を撮っている。
菜の花と桜は色彩的にもよく映る。

(菜の花と桜)



この浜離宮庭園は周りを海で囲まれており、
園内の池の水は、海から取り入れた塩水である。

園内を順路に従ってすすむと、「樋の口山」がある。
この低い山に登れば、東京湾に面した水門や、レインボウブリッジなど、
お台場の臨海副都心が一望できる。

(樋の口山)



この山の手前には、庭園の池に入る海水の水門があります。
夏になれば、ハゼが沢山日向ぼっこをしています。

先に進むと、目の前に潮入の池が見えてきます。
どこもかしこもよく手入れされた植木を見ることが出来ます。

(潮入の池)


汐入の池の右端に沿って先に進むと、
右手に森が見え、その森に囲まれ先を覗くと池があるようです。

ここは「庚申堂鴨場」と言われるところです。

説明によると、
「鴨場」と言うのは、
古くから大名の別荘地などに設けられた鴨など水鳥を遊猟をする
場所のことです。現在、鴨場があるのは全国で5か所しかなく、
その一つが浜離宮庭園の鴨場です。

鴨場は飛来した水鳥が休むための島を配した「元溜まり」と呼ぶ大きな池と
幾筋かの引き込み水路「引き堀」からなっています。・・・・


(引き掘)


この「引き掘」の先に「元溜まり」の池らしきものが見える。
この「引き堀」の手前に堀を見渡せる「小覗き」があって、のぞき窓がある。

(「小覗き」の土手)


(この覗きの裏側)

(「小覗き」から見た「引き堀」)

古式の鴨猟のやり方について、次回ご説明します。

コメント (9)
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