(「小覗き」から見た「引き堀」)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/4207fe4b9fc9e508682313339a014ced.jpg)
前回は古式の鴨猟について途中まで述べた。
『鴨場は飛来した水鳥が休むための島を配した「元溜まり」と呼ぶ大きな池と
幾筋かの引き込み水路「引き堀」からなっています。
池には獲物の水鳥たちを引き掘りへ導き入れてくるよう
訓練されたアヒルを放して置き、池の周囲は3メートルほどの土手で囲み、
周りに笹や竹、常緑樹などを植え、人の気配を感じさせないようにし、
飛来した水鳥が安心して休息できる環境を造っておきます。
(この「引き掘」は大きな池の周りに13か所あり、
そのうちの一つが「元溜まり」の池を見渡せる「大覗き」となっている。)
「元溜まり」を見渡せる監視所の「大覗き」から水鳥の集まり具合や風向きなどを確認し、
猟を行う「引き堀」を決めます。「引き掘り」の奥の見張りが隠れる「小覗き」から、
板木を叩きながらヒエやアワなどの餌を撒き、餌で引き寄せられた水鳥を、
引き掘りの小土手から網や鷹を使って捕る猟を行っていました。』(文部省)
(見張りが隠れる「小覗き」)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/cb2c3323850cdd468e6047f5350c6f72.jpg)
(引き堀)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/d2/8afb7a859c072b22211b4eea4c60ff39.jpg)
(獲物がこの「引き堀」に追い込まれたら、両側に隠れた漁師が網で掬ったり、
鷹に襲わせたりして捕獲する。)
この「小覗き」と「引き掘り」は間隔をあけて三か所あるが、
往時は13か所あったものと思われる。
この鴨場を通り過ぎると開けた場所に出て、左右に大きな池が見渡せる。
少し先に進むと「御亭山」の看板があり、小さな山がある。
山に登ると園内が見渡せ、すこぶる眺望が良い。
(「御亭山」の看板と小さな山)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/65/69450e09dc5215543853584aed698f0d.jpg)
(潮入りの池の向こうに見えるビル群)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/e0/c6b5f566db3e2c8bc1293bcec5e62186.jpg)
(左右の池の間に架かる中の橋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/62/f4ee1e379bf3e499d2e64d3283e0e271.jpg)
(橋の左手の広場)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/ec/2d6250285030978ef41be6119734b71e.jpg)
(「御亭山」から見た中の橋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/a8/b23296898ef2cf717374a2c76d1976ac.jpg)
(「御亭山」から見た右側の池と中島のお茶屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/ab/3f23807e7d2a92ec94e9b386c77b24a2.jpg)
(対岸から見た中島のお茶屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/fb/9333ad8fe77066d751343bec80edce1f.jpg)
園外に見えるビル群は「汐留」にある汐サイト。
さて、「御亭山」の看板であるが、どのように読むのか解らなかった。
そこで下に書かれているローマ字を読んでびっくり。よくご覧いただきたい。
(「御亭山」の看板)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/8d/3d6aaa14624b685f3808b3ede29979f2.jpg)
「御亭山」と書かれているのだから、昔はこの山の上に東屋でもあって、
眺望を楽しんだに違いない。昔の人は風流だった、と思っていた。
なのにローマ字では、「Ochin'Yama Hill」と書かれている。
日本語を知らない外国人には何の違和感もないだろうが、
日本人のボクには、声を出して読むことが出来ない。
放送禁止用語だから。
外国人に説明を求められたら、ボクはなんと説明するだろう。
考えたら冷や汗が出てきた。
そんなことを考えながら先に進むと「出入り口方面」の看板が出てきた。
(「中の御門」の出入り口前の桜)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/af/e0580806f7eab4bbf55b03193fd68d3e.jpg)
桜の前の通りを抜けて「中の御門」の出入り口から地下鉄大江戸線
「汐留駅」に向かった。
何も知らずに「中の御門」を出ると、
目の前は新橋駅からレインボウブリッジを経由して、
豊洲方面のモノレール下の自動車道路で、
向こう側の汐留のビルがある処へは出られない。
仕方なくはるか先に見える信号に向かって左折した。
信号で車道を渡って、右折、
何のことはない「中の御門」の向かい側まで、歩く羽目になった。
信号が無ければ車道が突っ切ったら済むことだが、
車が沢山走っているから信号を渡った方が安全である。
こんな場所を歩く人は居ないと見え、人の姿が見当たらない。
ビルが近づいてきたところで、先に人影が見えてきた。
まだ若い女性三人ずれである。
しばらくして、すれ違う時になって、赤いセーターの女性が、
「Excuse me」と声をかけてきた。
「ハイ」と返事をしたら、スマホの地図を見せて、ここへ行きたいと言う。
そこでハタと困った。今出てきた浜離宮公園へ行きたいという。
にこやかな若い女性だし、場所は解るし、教えてあげたいのだが、
どう話したらよいのか英語が出てきそうもない。
まず最近は日本語でさえすらすらと口に出てこない。
まして英語と言ったらどうなるのか想像もできない。
それにしてもボクはよく外国人に道を尋ねられる。
さっきまで、300年の松の英語だとか、「Ochin'Yama Hill」がどうだとか、
考えていたのに、いざとなると気持ちばかり焦って、
英語が出てきそうにない。
今来た道を逆に戻る説明をすれば事足りるのである。
腹をくくって、
(turn to the left at the first signal you can see,
and across the car road ,
then you may turn left again and walk ahead hundred meeters,
you can find entrance of the park.
just over there)
目の前の道路の向こう側を指さしたら、
通じたと見え「サンキュウ」と言って歩いて行った。
英語が正しかったのかどうか冷や汗ものだった。
帰宅してからGoogleの翻訳で英語を翻訳したら、
「あなたが見ることができる最初の信号で左折、
そして、車の道路を横切って、
その後、再び左と、今後の百メートルを歩いて、
あなたは、公園の入り口を見つけることができます。
ちょうどあそこ」と翻訳できた。
まあ 良しとしよう。
それにしてもボクはよく外国人に道を訊かれる。
顔に英語を話したがっていると書いてあるのだろうか?
それともこの人なら騙されそうにもないと安心できるのだろうか?
どうも不思議だ。
ところがボクの行き先の地下鉄「汐留駅」が解らない。
キョロキョロしながらでかいビルのふもとを歩くと、
ビルの案内の中に、地下鉄「汐留駅」は地下1F、の案内を見つけた。
これでは外国人には解らないはずだ。
案内に沿って歩くと、地下鉄はエレベーターに乗るらしい。
エレベーターが見えた。
乗って地下に到着したが、どこが地下鉄の駅かわからない。
人が歩く方向に行くと、やっと「切符売り場こちら」の案内が見えた。
改札には駅員は居らず、改札口を抜ける。
(*)ボクは都内を走るバスの全てと都営地下鉄のフリーパスを持っている。
(70歳以上 年間二万円で乗り放題、
住民税を払っていないカミさんは手数料500円だけ。)
やれやれ東京に住んでいても地下鉄に乗るのに大仕事だ。
外国人に解る訳が無い。
案内板を、もっと解りやすくしないと、
2020年には外国人の迷子だらけになってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/4207fe4b9fc9e508682313339a014ced.jpg)
前回は古式の鴨猟について途中まで述べた。
『鴨場は飛来した水鳥が休むための島を配した「元溜まり」と呼ぶ大きな池と
幾筋かの引き込み水路「引き堀」からなっています。
池には獲物の水鳥たちを引き掘りへ導き入れてくるよう
訓練されたアヒルを放して置き、池の周囲は3メートルほどの土手で囲み、
周りに笹や竹、常緑樹などを植え、人の気配を感じさせないようにし、
飛来した水鳥が安心して休息できる環境を造っておきます。
(この「引き掘」は大きな池の周りに13か所あり、
そのうちの一つが「元溜まり」の池を見渡せる「大覗き」となっている。)
「元溜まり」を見渡せる監視所の「大覗き」から水鳥の集まり具合や風向きなどを確認し、
猟を行う「引き堀」を決めます。「引き掘り」の奥の見張りが隠れる「小覗き」から、
板木を叩きながらヒエやアワなどの餌を撒き、餌で引き寄せられた水鳥を、
引き掘りの小土手から網や鷹を使って捕る猟を行っていました。』(文部省)
(見張りが隠れる「小覗き」)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/cb2c3323850cdd468e6047f5350c6f72.jpg)
(引き堀)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/d2/8afb7a859c072b22211b4eea4c60ff39.jpg)
(獲物がこの「引き堀」に追い込まれたら、両側に隠れた漁師が網で掬ったり、
鷹に襲わせたりして捕獲する。)
この「小覗き」と「引き掘り」は間隔をあけて三か所あるが、
往時は13か所あったものと思われる。
この鴨場を通り過ぎると開けた場所に出て、左右に大きな池が見渡せる。
少し先に進むと「御亭山」の看板があり、小さな山がある。
山に登ると園内が見渡せ、すこぶる眺望が良い。
(「御亭山」の看板と小さな山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/65/69450e09dc5215543853584aed698f0d.jpg)
(潮入りの池の向こうに見えるビル群)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/e0/c6b5f566db3e2c8bc1293bcec5e62186.jpg)
(左右の池の間に架かる中の橋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/62/f4ee1e379bf3e499d2e64d3283e0e271.jpg)
(橋の左手の広場)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/ec/2d6250285030978ef41be6119734b71e.jpg)
(「御亭山」から見た中の橋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/a8/b23296898ef2cf717374a2c76d1976ac.jpg)
(「御亭山」から見た右側の池と中島のお茶屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/ab/3f23807e7d2a92ec94e9b386c77b24a2.jpg)
(対岸から見た中島のお茶屋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/fb/9333ad8fe77066d751343bec80edce1f.jpg)
園外に見えるビル群は「汐留」にある汐サイト。
さて、「御亭山」の看板であるが、どのように読むのか解らなかった。
そこで下に書かれているローマ字を読んでびっくり。よくご覧いただきたい。
(「御亭山」の看板)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/8d/3d6aaa14624b685f3808b3ede29979f2.jpg)
「御亭山」と書かれているのだから、昔はこの山の上に東屋でもあって、
眺望を楽しんだに違いない。昔の人は風流だった、と思っていた。
なのにローマ字では、「Ochin'Yama Hill」と書かれている。
日本語を知らない外国人には何の違和感もないだろうが、
日本人のボクには、声を出して読むことが出来ない。
放送禁止用語だから。
外国人に説明を求められたら、ボクはなんと説明するだろう。
考えたら冷や汗が出てきた。
そんなことを考えながら先に進むと「出入り口方面」の看板が出てきた。
(「中の御門」の出入り口前の桜)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/af/e0580806f7eab4bbf55b03193fd68d3e.jpg)
桜の前の通りを抜けて「中の御門」の出入り口から地下鉄大江戸線
「汐留駅」に向かった。
何も知らずに「中の御門」を出ると、
目の前は新橋駅からレインボウブリッジを経由して、
豊洲方面のモノレール下の自動車道路で、
向こう側の汐留のビルがある処へは出られない。
仕方なくはるか先に見える信号に向かって左折した。
信号で車道を渡って、右折、
何のことはない「中の御門」の向かい側まで、歩く羽目になった。
信号が無ければ車道が突っ切ったら済むことだが、
車が沢山走っているから信号を渡った方が安全である。
こんな場所を歩く人は居ないと見え、人の姿が見当たらない。
ビルが近づいてきたところで、先に人影が見えてきた。
まだ若い女性三人ずれである。
しばらくして、すれ違う時になって、赤いセーターの女性が、
「Excuse me」と声をかけてきた。
「ハイ」と返事をしたら、スマホの地図を見せて、ここへ行きたいと言う。
そこでハタと困った。今出てきた浜離宮公園へ行きたいという。
にこやかな若い女性だし、場所は解るし、教えてあげたいのだが、
どう話したらよいのか英語が出てきそうもない。
まず最近は日本語でさえすらすらと口に出てこない。
まして英語と言ったらどうなるのか想像もできない。
それにしてもボクはよく外国人に道を尋ねられる。
さっきまで、300年の松の英語だとか、「Ochin'Yama Hill」がどうだとか、
考えていたのに、いざとなると気持ちばかり焦って、
英語が出てきそうにない。
今来た道を逆に戻る説明をすれば事足りるのである。
腹をくくって、
(turn to the left at the first signal you can see,
and across the car road ,
then you may turn left again and walk ahead hundred meeters,
you can find entrance of the park.
just over there)
目の前の道路の向こう側を指さしたら、
通じたと見え「サンキュウ」と言って歩いて行った。
英語が正しかったのかどうか冷や汗ものだった。
帰宅してからGoogleの翻訳で英語を翻訳したら、
「あなたが見ることができる最初の信号で左折、
そして、車の道路を横切って、
その後、再び左と、今後の百メートルを歩いて、
あなたは、公園の入り口を見つけることができます。
ちょうどあそこ」と翻訳できた。
まあ 良しとしよう。
それにしてもボクはよく外国人に道を訊かれる。
顔に英語を話したがっていると書いてあるのだろうか?
それともこの人なら騙されそうにもないと安心できるのだろうか?
どうも不思議だ。
ところがボクの行き先の地下鉄「汐留駅」が解らない。
キョロキョロしながらでかいビルのふもとを歩くと、
ビルの案内の中に、地下鉄「汐留駅」は地下1F、の案内を見つけた。
これでは外国人には解らないはずだ。
案内に沿って歩くと、地下鉄はエレベーターに乗るらしい。
エレベーターが見えた。
乗って地下に到着したが、どこが地下鉄の駅かわからない。
人が歩く方向に行くと、やっと「切符売り場こちら」の案内が見えた。
改札には駅員は居らず、改札口を抜ける。
(*)ボクは都内を走るバスの全てと都営地下鉄のフリーパスを持っている。
(70歳以上 年間二万円で乗り放題、
住民税を払っていないカミさんは手数料500円だけ。)
やれやれ東京に住んでいても地下鉄に乗るのに大仕事だ。
外国人に解る訳が無い。
案内板を、もっと解りやすくしないと、
2020年には外国人の迷子だらけになってしまう。